朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

成長限界の原理(一期一会)

2005-05-22 22:47:07 | 21世紀
 上原先生は「成長の原理」1~5原理を提唱され、私たち 小企業経営者に自分の企業成長のための講義を続けられておられます。
 今日は「成長限界の原理」を枕に話を始められました。
                  物事はすべてa(創始点)から創成期のゆるやかな成長しb(成長開始点)を迎え急激な成長を始める。やがてc(成長限界点)に至る。暫くは安定した 台地状の曲線を描くが衰退期に入りジェットコースター的落下曲線を示して消滅する。
 「物事はすべてこのような曲線で進み終わる。歴史上 如何なる組織も
生命体も永遠に発展し続ける事はない」 と説明されます。
 以前より何度もお聴きし理解している自信のあるところですが、あえて質
問しました。

 ●「住宅産業を考えますと、日本全国では年間100万戸以上建てられ
ていますが自分が一工務店として成長しているとき、顧客は無限にいる、
努力すれば右肩上がりの業績が上げられると、考えた方がいいと思えますがどうでしよう?」
 「成長したいと思っているのに、成長の限界を自分で決めるのは、小企
業の実際と合わないと感じますが?」

 ●先生の答え
 「会社を経営していて、成長がいつまでも続くと考えれば、会社はつぶ
れます」
 「限界があると考え、常に売れなくなることを考えていてこそ、次の手がう
てるのです」
 「ヒット商品がでたら危ないと心配するのが、経営者です」
 「ヒット商品がでてこれで安心と思うのは、従業員の考えです」
 「ヒット商品がでれば、そこに同業者・異業種業者が参入して来ますし、
新技術でその商品を超える開発する競争相手も現れます」
 「もう安心 これで良い と安心したら、倒産は近いでしょう。常に危機感
を持つ企業が生き残ります」
 「成長の限界が見えなくて、もう安定期にある商品の為に設備投資をし
て倒産する企業も多い。成長の限界が見えれば、そういう投資は避けら
れ、別の新商品に力をそそぎ新たな成長路線に進むことも出来ます」

● 質問「トヨタ自動車は成長を続けGMを追い越します。成長の限界
はあるのでしょうか?」

● 先生の答え
 「安定期にあります。トヨタはトヨタ銀行と呼ばれることもありますが、今は自動車の販売利益より、ローンで売るその金利で利益をだしているのです。 GMもGEもローンで利益を出しています。勿論自動車が売れなければローンもないのですから、商品として売らなければなりません。それでローンを使う商品として、住宅に力をいれています。成長の限界を意識してその限界を乗り越える新商品・新システムを生み出しています」


● お話を聞きながら思いました。
 一事が万事と言うけれど、人付き合いだって一緒だなあ!
 二人の関係が絶対崩れないと思っていると、お互い甘えが出て意外なところから、破綻します。
 二人の関係に危ういところがある と感じて、相手のちょっとした仕草に注目し、関係を崩さぬよう努力しておれば、お互いのよいところもみえるようになり安定・確実な関係を築くことが出来ます。
【一期一会】と言いますが、現在こそすべて、将来の事は分らないし理想どおりには・自分の考えるように都合よくはいかないとして、行動する時 
充実した時を過ごせ、成果も大きいと気づきました。

 自分のことも含め、現代日本人がひよわにみえ、当事者能力を失い真剣に生きていない感じがします。
 それは、【一期一会】精神を忘れたからであり、自分の会社は潰れないと思い危機意識を失ったことにあるようです。
 
 こんな余分なことを連想するのは、会社のことを真剣に考えていない証拠かな?

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