朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

バックミラー

2007-02-12 13:03:05 | ボケ防止
バックミラー 2007/02/12
 毎日、朝日に向かって通勤し、夕日を目指して帰宅します。
 まぶしくて眼を細めて運転しているからでしょうが、見にくいし色あせた灰色の街だ感じています。
 今日、バックミラーを覗いて、きれいな景色だと気付きました。
 実物の景色は、全体が同じような色に見え、コントラストもはっきりしないのに、バックミラーの中では建物や山の輪郭もくっきり見え、色鮮やかで立体感もあり、魅力的な景色です。
 凸面鏡で広い範囲を凝縮しているかかな? とも考えましたが、枠があるからだと結論付けしました。
 テレビの景色もきれいだし、グラビア写真はみな優雅に見えます。
 一度、写真で見て感激していますと、後で実物を見たときもう感激はありません。
 枠をはめて切り出した景色は、散漫な印象の風景を超えた存在のようです。
 仮想空間(ヴァーチャル・リアリティ)は本物に勝るのです。
 「あばたもえくぼ」のようにあこがれを持ってイメージした相手は、実物を越えて別の魅力が発生するとも考えられます。

 自動車を走らせながらの景色を、時間に例えて考えると、【未来】は前方の景色であり、ゆっくり近づいて来ます。現在は近くの景色です。飛ぶように後ろに流れて行き、よっぽど注意していないと見過ごします。
 現在を楽しめという教訓がありますが、野球選手の動体視力でもなければ、現在を見ることさえ出来ないのです。

 ところが、バックミラーの中で現在の景色を見ますと静止した記憶のような【過去】の上に【現在】がゆっくり貯えられているのです。
 現在・過去・未来と三つに分けて説明されますが、【現在】は過去に属すると考えた方が良いと私は思います。
E=MC2と言いますが、現在は物質ではない、エネルギーである、現在は過去となって物質となる。
 【未来】と【過去】は物質化したエネルギーである、私達が変更出来るのは【現在】だけであって物質化した【未来】も【過去】も私達は手を加えることは出来ない、などと喩え話を考えました。


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