朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

時間の感覚

2014-11-30 13:20:58 | 21世紀
時間の感覚
2014/11/30
 元安川電機の技術者で、独立し、機械設計事務所を始め、12年前からタイでロボット稼働の付属機械の設計・販売の仕事をしていた、広見健二さんが遊びにきてくれました。波乱万丈の生活のあと、工業高校生にロボット技術を教えるボランティアをしたいと言っています。
 話をしていて、彼は「100年というのは身近な時代として、親近感を持って生活したい」と話します。
 彼は1941年生まれです。その100年前は1841年は江戸時代だ。明治維新は1868年で27年もあとです。現在73才です。100才迄あと27年です。誕生以前100年、誕生以降100年を自分の時代として歴史を自分のものとしたい、と言っていました。
 私達が感じる時間の長さは、生まれて現在までの時間と比例して考えられるのです。
 小学校1年生7才の子供の感じる1時間は、70才の人間の感じる1時間の10倍の感覚と価値が有ります。
 10才の子供の感じる学校の1時限50分は、20才の青年の1時限100分と同じ感覚です。大学の1時限は、そんな基準で決められているようです。
 若い頃は100年前というと、物凄い過去で恐竜時代と変わらない気持ちでした。歳を取って、70才を越える頃は、100年前は、ちょっと前という感覚になっています。
 老人の感じる幸福感には、この時間感覚が短く感じることも影響有るかも知れません。透析の5時間は、若い時代なら耐えるのも難しい時間でしょうが、76才ともなると、そんなに苦にする時間ではありません。
 歴史を、年取ると好きになるのも、100年前を身近に感ずるような、時間感覚から来るのでしょう。
 政治の世界は、対象とする時間が短くなっている気がします。少子化問題など、目先の問題として、幼稚園や保育園を問題にします。
 関東大震災が来て、地方分散時代が来れば、人口は増えると高を括っていて良いと感じます。100年前の日本の人口は3000万人程度です。30年後に予想される人口は8000万人と予想されていますが十分ではないですか?
 何かを比較するのに、1年前や3年前と比較するのではなく、50年前、100年前と比較すると違いが大きく分かるでしょう。地球温暖化やCO2排出量など50年単位で比較したいですね。明治時代の考えと平成時代の考えがどう違うのか?などの研究発表を聴きたいですね。