朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

寅さん批判

2012-05-18 21:14:53 | 21世紀
批判「寅さん」
2012/05/19
 「儂は行き当たりばったりの寅さんや」とタイから帰省した広見さんはうちの家族に自己紹介しました。計画なしに成行きで一所懸命しているとスカウトされてタイまで行ってしまったことを説明しています。
 私(渡邉)はやはり行き当たりばったりですが、寅さんを見てもイライラし少しも良いとは感じません。何故、映画の人気があるのか、理解出来ません。
 実際の隣人にこんな人が居たら、喧嘩が絶えないだろうと感じます。
 銅像まで作って讃える魅力ある人間でしょうか?
 例によって検索しますと、寅さんを批判する人も多いようです。
  ●外向性というのは先のことや周りのことをあまり考えず、一見行き当りばったりなんですが、その場その場で状況に応じた結果を出してしまいます。これに対しまして、内向性は計画的で慎重なのですが、その分、変化というものに対処するのが苦手です。
 ●被災地で上映希望があるのも同じく映画「男はつらいよ」らしい。
今、多くの人が「隙間」を求めているのだろう。
しかし、忘れてはいけないのは、寅さんを受け入れる彼の家族は、ずっと地元で同じ仕事を続け、生活を続けているということ。だから寅さんは「フーテン」でいられる。
また、寅さんがいなければ、彼の家族も、家で帰りを待ち続けるという役割を失ってしまう。両者は持ちつ持たれつの関係。一方が存在するからこそ、もう一方にも存在価値がある。
●寅さん”の愛称で親しまれる映画「男はつらいよ」の主人公は、テキヤを商売としていると言うが実質はぶらぶらしている。学校に通いなおす訳でもなく、職業訓練を受けて定職にありつこうと言う訳でもない。今の流行の言葉で言えば「ニート」に近いだろう。フリーターと言えるほどの収入も何も無い。結局は実の妹にお金を工面してもらったりする。寅さんはニートだったのだ。
●監督の山田洋次さんは恐らくかなりの外向性かも知れません。この方、東大出身なんですが、どんなエリートかと思えば、勉強をサボって卒業が危うく、就職口もなかったため、松竹に拾われて映画監督になったひとです。東大卒で、これだけハチャメチャなひとも珍しいですよね。
寅さんを許容出来る社会は住みやすい社会でしょう。現在の日本は学歴社会・管理社会で住み難いから、寅さんにあこがれ、惹かれるのでしょう。
 日本人が内向的でウジウジしているから、外交的な寅さんにあこがれを持つのだろう。理想の外向人間は、加山雄三か? 勝新太郎か? 柳井正か?