朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

理想は空想に過ぎない

2011-10-03 09:18:00 | 21世紀
理想は空想である
2011/09/30
上原経営塾講義録
 私達は大局的視野を持つことが必要である。
現在は変化の多い時代である。時代の流れを先に読むことが必要であるが、見方を間違えると大きく間違えてしまう。
 基本的には、文明の変化をベースにしなければ間違う。
 時代は宗教の時代から国家の時代→経済の時代→知識・情報の時代へと進化する。中東のサウジアラビア他リビアなどアラブ諸国は今も宗教の時代にあり、国家の時代に移行する混乱の中にある。国家の時代の国では経済的自由もなく、移動の自由・職業の自由すら制限される。中国・ミャンマーなどがそうだ。
 経済の時代は経済の自由はあるが、価値は労働の価値のみが重視される。身分制・男女差は温存されている。
 知識・情報の時代には、知識を受け取る自由が生まれ、経済の時代には年長者が知識があり価値ありとされたが、現在日本の老人はパソコン・携帯電話。メールなどの知識は孫より劣り、発言権は減少してしまった。

 大まかな大系をそう考えても個別の出来事は、時代に合わないものも沢山ある。人間は不完全な動物であり、典型的な動きなどない。悪いと知っていても実行するし、どの時代も平和はなく、人間同士殺しあって進歩してきた。
 理想的な社会を考えても、それは空想に過ぎない。現実の行動は理想とは違う行動をすることを頭に置いておくのが大人の現実的思考で在るべきだ。
 
 新聞報道によると、韓国の電気製品・自動車が輸出を伸ばし、日本の輸出は下がっているという解説が多いが、実際には韓国・中国の輸出が増えると日本製の機械部品の輸出が増えている。
 日本のGDPが450兆から420兆に下がった。これは輸出の減少が原因だという報道もあるが、国内消費の減少が原因だ。老人は購入量が少ないし、若者は安いものしか買わないからだ。

 ネット・ワークと言うと、我々老人は、単なる情報伝達の場と考えることが多いが、21世紀は、生産はネットワークなしでは出来ない社会が来たと考えるべきだ。生産の場としてネットワークを利用する企業が時代に合っており成長すると考えてほしい。
 知識は大学教授が持っているものではなく、知識の階層性はもう無い。