そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

子規の一句と時候(2017/03/26)

2017年03月26日 | 日めくり帖

2016/03/26

「鯉の背に春水そそぐ盥かな(M34)」
「盥なる鯉にそそげる春の水どんな水かは想像自由(水道水、井戸水、池の水)」
「なぜ鯉が盥の中にいるのかは問題にせず俳句の世界
 (伊藤左千夫が鯉三尾を持ってきて、子規は十句を作ったらしい)」

「季語にある『山笑う』とはあちこちで山桜咲くことをいうなり(『山桜と山笑う』)」
「三月のはじめに山に粉がふくほんのり白い様子はなにか(『山笑う』とはこれのことかと思ったが)」
「桜にもさまざまあれど山桜ソメイヨシノに座を奪われし()」
「この際にどんな桜があるのかを記憶をたどり確認をせよ
 (山桜
 ,ソメイヨシノ
 ,牡丹桜
 ,しだれ桜
 ,河津桜
 ,etc.)」
「合掌のかたちの赤いチューリップ今日の私をやさしくします(鳥海明子)」
「幼き日お絵描きするに花ならばチューリップなり記憶の花に
 (花言葉:愛の宣告、魅惑)」
    
 

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子規の一句と時候(2017/03/25)

2017年03月25日 | 日めくり帖

2017/03/25

「ちらちらと小鮎ののぼる夕日哉(M26)」
「水温が上がる春頃鮎のぼる夕日に光る景色を詠める()」
「鮎のぼる絵を描きたればキラキラと光る川面は省略できる()」
「春分の次候は桜が咲き始め心浮かれる季節となれる(『桜始めて開く』)」
「桜でも状況により色々な言葉が生まれ使い分けたり
 (花見:桜見物に行くこと
 ,花巡り:同上
 ,花曇り:曇り空での桜
 ,花冷え:寒い日の桜
 ,花篝:昔は篝火の炎のもと夜桜見物
 ,花莚:散りはじめた桜の花びらが辺り一面に散り敷かれた様子)」
「レンギョウの鮮やかに咲きいたる庭今日旅立ちの子らを見送る(鳥海明子)」
「レンギョウは穂先に黄色い花をつけすすきのような形をしおり
 (花言葉:情け深い達せられた希望)」
  
 レンギョウ 

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子規の一句と時候(2017/03/24)

2017年03月24日 | 日めくり帖

2017/03/24

「ある時は月にころがる田螺哉(M25)」
「どんなとき月に田螺はころがるか田んぼの水に月映るとき()」
「この月はまあるい盆のような月器としては欠けてはならじ()」
「鮒は冬息をひそめて水底でじっとせし春彼岸には群れて泳げり(『鮒釣り』)」
「産卵にそなえて餌を求めたる乗込鮒は釣るに入れ食い()」
「いつか咲く今日は咲くかと願う日に少しおくれしムスカリの花(鳥海明子)」
「たたみたる傘の形でツリー状紫の花たくさん咲かす(花言葉:夢にかける思い)」
 
 田螺

 

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国会証人喚問

2017年03月24日 | 日めくり帖

2017/03/23

「本日は森友学園問題で籠池さんが喚問受ける()」
「テレビ局みな注目し番組を組みおり結果注目される()」
「野党には安倍政権の打倒への悲願も含みすり替え注意()」
「テレビ界コメンテーターの資質とか感性見るによき機会かな()」
「昭恵さんあまりに人がよろしくて性悪説の観点がなし()」
「国思う気持ちもいいが人を見て対処よろしくやるべきだった()」
「弾劾をすべきは嘘の人間と宅地の値引きその構造を()」
「原因と結果が存すものごとの罪は誘える原因の方()」
「籠池の梯子外した松井さん名指しを受けて栄誉なるかな()」
「ただ首相関与を否定啖呵切る事実であれば首相やめると()」
「マスコミもまともなことを追求し国民煽る報道はすな()」
「教育を隠れ蓑にと悪行をする輩とか自浄をしたし()」
「姫路での保育園での違法性同じルーツの偽善者がいて()」
「かってならこの事件などかっこうのルポになりたり誰かまとめよ()」
「籠池をイレイスをせし国士とかあってもよきか過激なれども()」

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俳句の解釈 10

2017年03月23日 | 俳句

2017/03/23

100
「銀杏ちる兄が駈ければ妹も
(安住敦
/銀杏散る景色の中に兄妹が駆けると言える因を求めず
&子等はしゃぐ銀杏散るのは愉しげも葉はどんな散り方をする)」


101
「銀杏散るまつただ中に法科あり
(山口青邨
/この銀杏たぶん東大並木かな青邨法科通いたるかな
&散る銀杏最近とんと見なくなる近くの名所御堂筋かな)」


102
「一輪の夕顔の闇ありにけり
(深見けん二
/一輪の夕顔の闇どんなかな源氏踏まえた句であるかしら
&市井なる心優しき人として夕顔がいて幸薄き人)」


103
「いつか死ぬ話を母と雛の前
(山田みづえ
/お雛様親子代々次ぐもので『いつか死ぬこと』話題にしたり
&雛のまえどんな話が似合うのか他にも解のあるとは知らん)」

104
「いつ咲いていつまでとなく花八ッ手
(田畑美穂女
/とりあえず花八ッ手なる植物を知らずば話始まりはせず
&目立たぬという花らしき花八ッ手色も形も匂いもせぬか)」


105
「一瞬にしてみな遺品雲の峰
(櫂未知子
/飛行機の事故を詠みたる俳句かな思い付くのは御巣鷹の峰
&この俳句背景少し探らんかサンテグジュベリ行方不明に)」


106
「いつせいに柱の燃ゆる都かな
(三橋敏雄
/この都どこを詠みたる俳句かなふと京都なる応仁の乱
&三橋はこの句つくるは終戦の年であるらし読み方自由)」

107
「一本のすでにはげしき花吹雪
(片山由美子
/この場合花は桜である木だけ花が散りたる吹雪のように
&背景はよきと思えどついでにて知ることあらば知りてもみたし)」


108
「一本はうしろ姿の冬木立
(和田耕三郎
/木に表裏あると俳人宣いて吾も意識をして冬木立
&表裏鴉のかって見るものの主観と思う真はいかに)」


109
「井戸水にくもる庖丁ほととぎす
(山下千津子
/包丁が曇る物理の現象は青葉の頃の井戸の冷水
&ほととぎす包丁研ぐと韻を踏むただ水かけただけならば興ざめ)」


 

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