2015/02/09
「春風や象引いて行く町の中(子規)」
「上野では動物園に象がいる町中引くはこの象なるや()」
「夏もダメ秋冬まして似合わない象歩くのは春しかあらず()」
「ひょっとしてサーカスの象歩けるや際どいけれど似合いたる絵か()」
2015/02/08
「受取手ない伝言を受け止める郵便局が瀬戸内にあり()」
「瀬戸内の栗島にては流れ着く漂流物としての手紙が(『漂流郵便局』と言う名前で局留めで受信。定期的に展示。)」
「いかりやの長介さんは親父から『おい、見たぞ』という短き電話()」
「亡き父にまた『見たぞ』って電話くれいかりやさんならかく言われるか()」
「深海のポストに投函された文回収もされ配達される(南紀すさみ湾穂積島付近の海底にある世界一低いポスト)」
「ダイバーの郵便局員回収に毎日潜る海底ポスト()」
「現し世と異界をつなぐ郵便は一方的もありうる世界(言いたいことをいって本人が慰められればよい)」
2015/02/07
「出し惜しみしながら浪費する君は大食の罪犯して墓へ(#1)」
「美しいわが子を持てば決算で投資の意味は認められたり(#2 この頃は40才で老人?)」
「もし人に忘れられたる生きざまを望めば一人で死にゆきなさい(#3)」
「君の美は投資をしたら意味がありあなたの遺志も執行される(#4)」
「残酷な時は精気を奪いたり夏のあいだに香水残せ(#5)」
「あまりにも美しい君意地はらず蛆虫だけは後継ぎにすな(#6)」
「立ち昇る陽は敬えど沈む陽はそっぽ向かれて誰も見向かぬ(#7 息子を持たない限り)」
2015/02/07
#033 紀友則「桜の木酒瓶片手に浮かれてはしづ心なく花を散らせり()」
#034 藤原興風「地は割れて地球も位置を変えたのか松の他には皆死に絶えた()」
2015/02/06
「毎年よ彼岸の入に寒いのは(子規)」
「立春に満月みたり未年ヒツジドシ()」
「春風にこぼれて赤し歯磨粉(子規)」
「チューブにと入っていても歯磨粉()」
「赤いのはなんの成分入りたるや子規が使いし赤の歯磨粉()」
「春風にこぼれて赤し歯磨粉それも飛ばせる次の一風()」
「歯を磨く朝から吹ける春風は気まぐれで吹く気圧配置か()」
「山の神フリフリすれば歯磨きもまだまだ出ると一ヶ月置く(私は使っていないが)」