2014/04/19
神武天皇は正式には、神倭伊波礼毘古という名前であった。現代でも名前には流行があり、わたしの年代には何男・何子が圧倒的だったが、いまは珍しくなっている。邪馬台国の時代は獣など動物の名前がポピュラーだと松本清張氏も言っていた。先人の著作にもあるだろうから、その内深掘りしてみよう。
2014/04/18
「この鵜葺草姨オバでもあれる玉依と娶ミアひて四人の子をなせる
(1五瀬命:後の世で東征をして倭にて流れ矢当り死んでしまえり
,2稲氷命:この比売は妣の国とて綿津原海の世界に入り坐しき
,3御毛沼命:波の穂を踏みて行きたる常世国海の彼方の理想の国へ
,4若御毛沼命:又の名は豊御毛沼命または神倭伊波礼毘古命で初代天皇
)」
「上巻の神代の巻が終わりたり分け入りたれば楽しき道かな()」
2014/04/17
「赤玉は緒さえ光れど白玉の君が装いし貴くありけり(歌謡#8)」
「赤玉は紐さえ光るが白玉のようなあなたは貴くもあり(豊玉比売の歌)」
「沖つ鳥鴨著ドく島に我が率寝イネし妹は忘れじ世の尽コトゴトに(歌謡#9)」
「鴨飛び寄り着く島に共寝したおまえ忘れぬ生きてるかぎり(日子穂穂出見の命の歌)」
「この歌は旧き時代の歌なるもあまり古くは感じさせない()」
「ひょっとしてこの歌はじめの相聞歌古歌とは思えどごつごつとせず()」
2014/04/16
「綿津見の神の女の豊玉は火遠理を追って孕むを告げる
(1:産み月になって来たるは天之御子海中で産むわけにいかぬと
,2:海辺にて産屋の屋根を鵜の羽で葺ける途中で産気づくなり
,3:産むときはもとの姿で産むためにわたしの姿見てはダメだと
,4:かく言いて産屋にはいる豊玉を不思議に思い約束破る
,5:子を産めるその最中を覗ければ八尋の鰐がもんどりうてる
,6:それを見た火遠理の命は驚きてその場を逃げて退きたまう
,7:豊玉はこの事恥じて子を置いて海の国へと帰ってしまう
,8:海の道通りて常に来るつもりも海道塞ぎ帰っておしまいになる
,9:その御子は屋根が葺けない間に生れたことから名付く鵜葺草葺不合命と[天つ日高ヒコ日子ヒコ波限建ナギサタケ鵜葺草葺不合命]
)」
「別れれど恋しくなりて乳母にと玉依比売[妹]をお遣わしになる()」
「玉依は豊玉の歌を預かって火遠理のもとにかけつけるなり(歌は、別掲)」
「この火遠理またの名は日子穂穂出見の命は高千穂の宮に五百八十年おられたという(その御陵高千穂の山の西にあるそういわれてもどこまで本当?)」
2014/04/15
「ここに来た最初の理由思いだし火遠理は大きなため息をする()」
「ため息を聞きし豊玉その父に知らせ相談したまいき()」
「綿津見は火遠理に聞けるため息の理由ワケと来ませる由はいかにと
(1:綿津見に火遠理は答えるつぶさにと兄の釣り針無くししことを
,2:綿津見は大ヒロモノ小サモノの魚たち集めて問える失せし釣り針
,3:赤鯛の喉に刺される骨ありてもの食べられず愁えていたり
,4:赤鯛の喉探せれば針があり除き洗いて火遠理にかえす
)」
「綿津見が火遠理に釣り針返すとき色々策を教えたり
(1:この針を返すときには呪をかけて次のごとくに返しなさいと
,2:この針は貧乏針で悲しみの針だと言いて後ろ手に渡す[淤煩鉤,須々鉤,貧鉤,宇流鉤]
,3:兄さんが高きところに田をなせばあなたは逆に低きところに
,4:兄さんが低ところに田をなせばあなたは逆に高きところに
,5:われは水を掌ツカサどるゆえ兄さんは三年のうちに貧しくなれる
,6:攻め来れば塩満シオミツ珠で溺れさせ謝すれば塩乾シオヒル珠で助けよと
,7:かく言いて塩満シオミツ・塩乾シオヒル珠二つ渡して鰐に送らせんとす
)」
「鰐集め火遠理を送るに幾日がかかるか皆に問いたまうなり
(1天津日高の御子虚空つ日高[火遠理=山幸彦]いよいよに上つ国にと帰るときくる
,2鰐が皆己が身の丈計りつつ答えの日数申したり
,3そんなとき一尋鰐が答えるにわれなら一日かけて還えらん
,4その鰐に送るを命ずその際にビックリさせてはならじといえる
,5鰐は頸に客を乗せては出立し
期限内にと送り届ける
,6虚空つ日高佩きたる紐つき小刀を鰐の首へとかけて帰せり
,7それゆえに送りし鰐を佐比持の神と称して今に至りし
)」
「綿津見の神の教えに従いて火遠理はしたり兄の火照に
(1まぢちの効果:
,2すすちの効果:
,3うるちの効果:
,4おぼちの効果:
,5隼人の由来:土下座して火照謝りそれ以降火遠理の命の守護人となる
,6隼人舞:隼人舞火照が溺れる様映す今に至りしことであるとか
)」