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寺山修司は30年ほど前になくなっている。『書を捨てて町に出よう』などを著していて、天井桟敷などの前衛演劇集団と関わりながら時代の寵児として活躍していた。わたしが知った頃には歌人というよりも演劇人として有名だった。寺山の歌人としての力量がどんなものであるかをあまり知らなかったが、言葉を操る人としてずば抜けた才能を持っていた人に違いない。いま短歌に関心を持つにつれ寺山の歌は魅力的だ。ちょっと他の歌人とは違う気がする。どこがどう違うのかを理解して示さないと、わかったことにはならない。今手元に『寺山修司青春歌集』という本がある。五つの歌集からの抜粋と初期歌編を載せてある。まず、いくつかを見ていくことにしよう。
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