2018/06/13
「首にはおばに氷高皇女いて独身なれど帝位につける
(聖武天皇のまえに。氷高皇女の本も読むが心の襞まで読めない)」
「不比等とか母が敷きたるままになり帝位につけど違う道行く
(藤原氏の言いなりだったが、藤原広嗣の乱で関東に急に行くと言い出し、奈良の都を抜け出した。これは藤原氏への反逆だった)」
「石川郎女の歌集中に12ヶ所あり調べりゃ謎が(大津皇子と草壁王子が石川郎女を取り合った歌も入っている)」
「集中に判読不能な難解歌いくつもありてままにのせらる(難解歌はオリジナルか編集者の意図的変更かもしれない)」
「橘三千代は不比等の妻となり持ち駒のごと動けるのみか(橘三千代を悪女のように言うが実際は違うのではないか)」
「もし三千代よい人ならば諸兄と安宿媛にとよき影響を()」
「梅原の人麻呂刑死のキラー説いまひとたびのはじめに戻せ(人麻呂水死説も有力だが天然痘による病死説もある。また、中村説では鴨山五首は虚像といっている)」
「天皇や宮城のこと中心の一巻・二巻は天皇からむ
(万葉集は勅撰集と言う説もあるが誰が命じたか明確でない。持統の発意との説も。あり得る。元明天皇という説が有力。)」
「家持に数では負ける人麻呂も密度の濃さでは群を抜きいる(人麻呂と家持で万葉集の20%以上の歌が占めている)」
「人麻呂にミツラといえる子のありて大津事件に連座したとか(人麻呂は大津皇子の暗殺事件での反逆罪で息子と共に流罪に)」
「原『古事記』、古事記、日本紀の順番で万葉集は古事記の直後(万葉集は記紀と成立した時代が異なると思っていたがあまり変わらない。ただし、巻1,2)」
「古事記とは稗田阿礼が誦むところ筆録したと安麻呂語る(記紀は言い伝えがベースになっており、とかく信憑性が議論される。筆録しただけというのは嘘っぽい)」
「古事記など古代歌謡の集録であれば万葉違う姿に
(記紀にも歌謡があるが、誰が歌謡を集めようとしたのか。人麻呂くらいの能力がないと黴のように空間に漂っている歌を集めることはできない)」
「万葉の三巻以降の編集に家持かかわり路線は変わる
(万葉集は家持が最初から携わったのではない。記紀は勝者側の歴史。特に日本書紀は改竄がはなはだしい。万葉集は誇り高き敗者の歌集)」
「(第一級資料として、三国志、碑文、考古学発掘資料等がある。歴史的事実とはどんな条件が必要か。)」
「(天武と持統から始まっている。不比等に詳しい大山誠一氏は天武は無能で治世の後半からは別物という)」
「(¶持統が不比等を組み入れたいきさつが重要)」
「(¶人麿は不比等に処刑された)」
「(¶持統・草壁・文武・聖武の皇統のシステムがキーポイント)」
「(魂降り、魂鎮め、言霊思想は重要。陰陽五行も。)」
「原『古事記』天武天皇撰録の勅命をだし編集はじむ(中村真弓によると天武天皇により『古事記』の編纂は始まる)」
「4ヶ月あまりで古事記は撰録も基がなければ不可能なこと
(現在知られている古事記は711年に元明天皇が勅命し、翌712年に奏上された。現古事記が一年たらずで完成できたのは原『古事記』があったからである)」
「持統とか元明天皇すさまじき子を天皇にする宿願は(持統は日下部と文武を、元明は首ヲビトを)」
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