暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

ソニクミチ

2008年09月12日 09時31分21秒 | 見る
木曜日のスーパーでの買い物の後、さて、何か足りないものがあるような気がしていたのだがそろそろ夕食を作リ始めようかと庭の草を眺めていたときにそれが何だったか思い出し、ブラブラと暖かい陽射しの中、近所のミニスーパーまで歩いて買い物に行った。 このミニスーパーは個人商店だけに値段は大手に比べて割高なものの歩いていけることから年寄りなどには重宝している。 年寄りだけでなく私も一年に、、、、一ヶ月に、、、、2ヶ月に一回あるかないかという割合で何かを買いに行くのだが、ここの主人は性格がぶっきらぼうで印象はあまり芳しくない。 その分、高校を出て店を手伝っている息子が優しい。 なんともバランスが取れた親子なのだが今の持ち主の前に同じくここでミニスーパーを開いていた善良な爺さんが寄る年波と大手との競争に耐えられずジリ貧になったことから手放しこの親父、ルネに店を売ったのだが、それがもう10年ほど前だっただろうか。

ええと、羊の肉でハンバーグステーキを焼き、長ネギ、隠元、人参に大蒜の香りをつけてシナッとさせてシェリーを振りかけて蓋をしソテーにしたもの、普通のミックスサラダに、、、面倒だから粉末のジャガイモの粉にブイヨン、ナツメグを溶かした牛乳を加えてマッシュポテトにして充分なゴーダチーズを細かくしたものでコクをつけたマッシュポテトなりポテトピューレーがその夜のメニュー・ターゲットだったのだが、このマッシュポテトもしくはピューレーの素を買うのを忘れていて、その平たい箱を捜すのに小さな店の棚を見ていた。

オランダだけではなく近年は色々なところで漢字を見る。 大抵寿司関係なのだが輸入の乾物のパッケージや中国食料品店にはそういうものが沢山あり普通のオランダ人もそういうところで徐々に馴染むようになったり大手のスーパーにも色々なものが並んでいてエキゾチズムをも掻き立て、無知なものには見知らぬものを敬遠するのと寿司、健康食品ブームから興味をもったものが漢字が書かれたものを見て憧れ、スノッブ気分でその商品に手を伸ばす、と言う風になるようだ。

目の前にカタカナが現れた。 小瓶に入った何か甘栗のシロップ漬けか左の、同様で少し色のパターンが違ったものはチャツネにも見える。 もちろんオランダ語でラベルの中央ににはGEMBERと書かれているから内容物が生姜だと分るもののその後ろに大きく書かれたカタカナが分らない。 ソニクミチ、と読める。 ソニクミチである。 ????? 思い当たらない。 オランダ語にもそういうものはない。 近いものもない。 ひょっとして生姜をよく使うインドネシア語の何かかと思うが、待てよ、それなら何故カタカナを使うのか。 販売者は日本の物に関連してカタカナを使っているのではないか。 いや、中国でも生姜は必携であるから中国ごのつもりなのか。 それとも、なんでもいい、兎に角購買者の目に触れれば何か分らないけれど東洋の文字だからこれでいい、とでも思ったのだろうか。

漢字ならば好きなように創作も出来るし無茶苦茶なものもあちこちで見る。 上下裏表さかさまなもの、たまには何かの包装紙に書かれたものをTシャツに印刷したものもあるのだから呆れたりするものの、それはそれが読める者がいうことで読めないものには図象のイメージだけで充分なのだろう。

けれどここでは商品は食品、ラベルにかかれたものはそれぞれ意味を持っているはずだ。 ソニクミチ、、、、?   このカタカナの上に被さってブランド名がある。 SUMMIT サミット、頂上、峰が集まったところ最高峰でありブランド名としてはありそうだ。 サミット、ソニクミチ、、、。 何か関連がありそうだ。 ソはサ行にあり、MとNを取り違えばミは二で、トはタ行でチもこの行にある。 しかし、どう考えてもクが分らない。

多分、何も分らないものがネットで日本語表記の表か何かを探してきてSUMMITに当てはめようとしたのだろう。 20年程まえにはもしこういう漢字、カタカナ表記を使いたいと思えば日本人か日本語を勉強したことがある非日本人に頼んで筆で書いてもらったものを使うということだったものが、今は簡単にコンピューターでひっぱってきたものをプリントアウトして使えるからこういうことが起こるのだろうと想像する。 ここまでひどいものは今までに見た事がないしこのようにソニクミチの来歴を想像して一人棚の前で笑った。

それにしてもソニクミチの「ク」はどこから来たのだろうか。 知りたいものである。


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