暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

今日は2km歩いて車を受け取りに行ってきた

2010年02月20日 01時38分42秒 | 日常
この四日ほど体調を崩して床についていた。 

月曜日の夜半に急に下痢が始まりそれが止まらず体力が急激に低下し少々往生した。 オランダで言う Buikgriep (腹風邪)というやつだ。  自分の通常の風邪のパターンであればそれは長年知れたもので、まずくしゃみ、鼻水、涙に少々の発熱、のどが痛み、ティッシュの箱を空にし、、、と続き、約1週間で完治するものだが、今回は様子が少々違った。 腹が緩んで下痢が止まらず寒くガタガタ震えたのは発熱したからなのだろう。 寝床に納まってしばらくしても寒さにガタガタ震え温まるまで時間がかかった。 そのまま体力が消耗してしまい、通常の風邪の場合と違い食欲も無く、無理にもほんの少しの食い物を口にして紅茶で湿気を摂る、という風だった。 はじめの2日ほどは腹にはほとんど何もはいっていない。

それでも日常の生活はこなさなければならずなんとかそれをこなし、夜間はまともな人間の就寝時間からは1、2時間ぐらいは早く床につき、12時間ほど眠って休養に努めたのだがそれで腹の緩みは治らない。

それでも約束してあった車の車検のために朝運転してガレージまで持って行き、夕方には出来上がったものを引き取りにまたガレージまでから歩いて出かけた。 

ガレージはちょうど家から1kmの距離にある。 朝はフルーツジジュースを体に入れているだけだったけれど歩くぶんには支障も無く、ふらつくこともなくしっかり歩いてガレージから戻ればちょっと体が汗ばんでおり、体を拭いてまた床に就き4時間ほど眠った。 午後に目を覚ましてから新聞を読んだりインターネットで遊んでから車検の済んだ車をとりに再度ガレージに向かって歩いたのだった。

インターネットでうちからガレージまでの距離を測るとちょうど1kmだった。 この何年かは何かあると「僕の歩いた跡に道はできる」という便利なサイトで世界中のいろいろな場所で正確に距離を測っている。 そこではグーグルマップスの上の或る一点から少しづつクリックして距離を伸ばしていき世界中どこでもその距離を測ることができるから時々はそれで遊んでいる。 

うちから出て運河にかかった橋をわたりその運河と直角に交わる同じような幅のライン川に沿ってすこし行くと橋が架かっていてそれをわたると隣町になる。 その橋の上にユーモラスなブロンズ像があり、ひとはこの橋をその像にちなんで「種付け牛の橋」と呼んでいる。 スペイン風、ミロかピカソ、オランダの50年代の「コブラ派」の趣のある牛なのだ。町の橋にはこのような動物の像があるようなものがいくつかあり、孔雀の橋、というのもある。 日頃は車や自転車で通り過ぎるからじっくり眺めることはないけれどこういうときにはユーモラスな目つきや足を上げた格好が観察されるから悪くない。

ここまでで700mだ。 考えてみるとこの3ヶ月ほど出かけていないアムステルダムのジャズクラブまでアムステルダム中央駅の裏口をでて港に沿って歩くとこれと同じ距離になるのに気がついた。 アムステルダムのほうは直線であり、ここではいくつか曲がりくねっているもののおなじ距離なのだがジャズのコンサートの行き帰りでは時間の違い、雰囲気の違いがあるのか同じ距離なのにそのような気がしない。 

スイスからドイツを経てオランダ付近で3つも4つもに枝分かれしたライン川の支流のひとつがこれで、「古ライン川」と呼ばれていてそれがここから10kmほどの下流で北海に注ぐ。 ライン川と世界中に知られているのは大抵ドイツのマインツのあたりの両側からワイン畑の斜面に挟まれてローレライの岩あたりの印象なのだろうけれどこのあたりでは普通の運河と何変わることもなく、ドイツを流れる同じ川だどは思いもつきがたい。そんなライン川を跨ぐ橋の上でこの「種付け牛」はのんびりと脚をあげてポーズを決めている。