暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

銃がからんで、、、、

2010年02月14日 01時56分53秒 | バンバン
アメリカの大学で生物学の女教授が銃を発砲して人を殺傷したというニュースの後に日本では取調べ中の被疑者が警官の拳銃を奪ってこれまた発砲、警官の腕に大怪我を負わせた、ということが報道された。

世界にその銃社会として知られるアメリカの、今では少年からカルト集団、極右までが武装して学校、教団、集会場にコンビにとたてこもり銃撃戦をくりかえし果ては自分の頭をうちぬいて自決したり、とにかく話題ににことかかなく、世界にこの種のニュースを継続的に提供し、何が起こっても銃にからんだ事件には麻痺しがちでたいていは驚かないのだが、今回、大学の生物学教授が同僚か大学職員に対して発砲した、それにそれが女教授だというのは新種で驚きだ。

解説ではなにかこの女教授が、希望していた常任の職に就けなかったことから怨恨の果て、ということだったのだが恐ろしいものだ。 学者の世界でもここまで来たのかとため息が出る。 何とも即物的になったものだ。 学内派閥がどうのこうの、自分の工作していたことが成就せずそれに恨みをもって、、、、というのは古今東西学究世界でもあるのは普通一般と同じだというのは皆承知のことだが、その腹いせ、無念が高じてここまでくるのは金絡み、情痴がらみと変わりがなく、アカデミックの世界でも現実的、いかにも人間的な激情の発露として我々に見せてくれるのだから分かりやすく、まさにいまどきのアメリカ的な現象なのだろう。 それに女教授というところが新しい。 女性の恨みということでは女性が発砲するというのは不思議なことではないのだが、生物学の女教授、というところが新規だ。 男性より女性のほうがこの種のことで頭に血が上って指が引き金にかかる時間が短いのだろうか。 普通の世界のことではなく学究の世界のことを問うているのだ。 西部の酒場のマダムなら十分納得ができるのだとしても、、、、何だか、、、、。

それともアメリカでは男の教授が逆恨みか何かで同僚に発砲することはよくあるのだろうか。 情痴の縺れというのなら分からなくもないのだが、、、、、。 といっても普通の人事の恨みから発砲というのはあまりないような気もするけれど今回のことがニュースになったのは珍しいことで、それは犬が人を噛むのはニュースにはならないが人が犬を噛むとニュースに、ということなのだろうか。 それならこういうことが男の場合では犬扱いでニュースのネタにはならなかったということなのだろうか。 

何口径だったのかという瑣末なことにも興味が行くけれど、それは一般的な9mmかもしれないけれど女性なら軽い本体から飛び出て体の中に入ればたちのわるい22口径弾かもしれず、、、、、彼女は今頃留置所の中でその瞬間を反芻しているのだろうか。 いずれにせよ何年か服役してからの彼女の人生に興味が向く。

まさに西部劇の酒場のやり手マダムのような勝気な姿が目に浮かびそうになるがあながちそうでもなさそうだ。 世界中どこでも緊縮財政のあおりが隅々にまで及び学究の世界でも同様なのだろうが特にアメリカでは大学のなかに残る、もしくは常任の職を手に入れるまでの厳しさはあちこちで聞いているからたとえ教授という名がついていても常任でなければ根無し草に甘んじる味気ないこととなり、そこに男世界か何かでのことから待遇が不公平だという思いが自分の心に住み込み始めてそれがすくすくと育ち、かなり辛い事になり、、、、、、。 そして、その挙句銃を手に教授会の席でズドンとか小口径ならパン、、、、、ということか。

銃を手にあの同僚、理事、人事の奴を、、という発想が怖い。 発想はなんでもいいけれど、そういうのは探偵小説のなかに満載されているのだが、撲殺、刺殺、毒殺でもなく実際にどこから調達してきたのか、射撃の訓練を今まで受けていたのか、どうでもいいようなそういう瑣末なことに興味が行き、銃の発砲ということが困る。 もし地元の射撃クラブの会員であったりしたらお手上げだ。 それみろ、ああいうことがあるからいくら射撃クラブの会員で観察、検査がされているといっても、その上、たとえ大学教授という世間的にもっとも落ち着いたような血の気の少なく見えて、温度の安定した人種でもこうなるのだから、、、、と私たちのようにおとなしく紙の的だけを規則通りに実用的でないようなクラシックの銃で穴をあけることを道楽としているものにとってはこういうことは甚だ迷惑なことなのだ。

一方、日本の取調室でいくら手錠をかけられていたとしてもよく警官か捜査員の銃を奪って発砲したものだしそれに輪をかけて驚いたのはそういう状況で警官か捜査官が銃を所持している、ということだ。 手錠をかけてあってもまだ銃器を携帯しての取調べというのは解せないものだ。 手錠をかけてあるのだから銃は無用のはずでなんとも物騒な警察なことか。 被疑者、取調官の互いの安全のためにたとえ凶悪犯、組関係の取調べに際してといっても銃器を携帯することはないだろうと思うのだが、、、、。 何れにせよこの事件がきっかけで取調室からは銃器が一掃されることを希望する。 

それにこの間は警官の息子が父親の拳銃を抜き取りそれで自死した、という事件も報じられていて銃管理の杜撰さが指摘されている折、拳銃がらみの今回の報道だったのだ。

と、ここまで書いてあと数時間で古式銃、25mの競技会に出かけるのだがこの老眼でどれだけ当たるのやら。 さっきオリンピックのスキー・射撃競技で息をはーはーいわせながら背中に背負ったライフルから22口径を5つの穴めがけて誤りなく撃っていた世界の女子選手たちを眺めていてたとえスコープがあったとしてもスキーのあとであの沈着さは大したものだと感心する。