2007年10月19日(金) “生きる伝説”4人による世界初のそして、ラストチャンスとなるかも知れないジャズセッション。生きる伝説、だなんて書かれていたけど、皆、年はとってもバリバリの現役だ。 1960年代からマイルス・ディヴィスと共にステージに立っていた彼らだが、1976年にマイルス・ディヴィス クインテット時代の演奏を再現しようと結成されたのがV.S.O.P.。 |
今回の彼らの年齢は、と言うと、何と65才から70代までと高齢なのだ。65才を高齢である、という解釈は今では時代と全くかみ合わない。私の大叔母など、50代で引ったくりに会った時、新聞に「老婆襲われる」と書かれた。もう笑っちゃうよね~。
「 ビアンカの “ちょっとローバーなブログ” 」ってどうでしょ?でも、こういうことを書く記者って、新聞記者だからきっと頭はいいんだろうが、知的じゃない、と思った。頭がいい、勉強が出来る、ということと知的であることとは余り関係がないようだ。74歳のウェインは超かっこよかったし、みんながみんな素敵だ!
♥ハービー・ハンコック 1940年生まれ
♥ウェイン・ショーター 1933年生まれ
♥ロン・カーター 1937年生まれ
♥ジャック・デジョネット 1942年生まれ なんざんす。
会場はほぼ満席。勿論チケットは完売。この日は日本での最後のコンサートだった。夫は仕事のあと駆けつけても開演時間に間に合わないので諦めたが、私より彼のが来たかっただろうな、と思った。
結婚することを決めた要素の一部が、音楽と読書の傾向が共通点・・・だったけど、今思えばどうでもいい事ではあったが・・!(って、どういうこと?¬(´ー`))
公演が始まり4人がステージに入ってくるや、ずらりと並んで客席に手を振るやら拍手するやら・・・なんだか昔からの知り合いか同窓生だかが、何十年ぶりかで帰ってきた、そんな感じだった。
勿論私にとっても、昔からの知り合いのようなジャズメンたち。
マイルスの音楽を出発点として結成された彼らのジャズは、V.S.O.P.だけあり、常に前進しつづけた故人マイルス・ディヴィスに捧げるステージに相応しく、創造性豊かで、全く年を感じさせなかった。気迫とか優れた演奏、とかいう以上の、長年の同志がお互いを尊敬し合い、全く自由奔放に演奏を楽しんでいる!そんなリラックスした、けれどキラリと切れ味の良い、磨きの掛かったステージだった。
当日の演目で、《処女航海》が非常に楽しみだったが、それは私の知っている曲をはるかに超えた曲に生まれ変わっていて、ついていけない私のほうがご年配だぁ~と苦笑。
彼らの演奏って、全体的にガンガンと、音が激しいのだけど、その中にも素晴らしいバラードが入ったりし、おっ、ジスモンチみたいだ、と思った部分もあった。それぞれが素晴らしいパートナー同士で、阿吽の呼吸で名曲を進化させていく。演奏のたびに違う味を味わえるのがモダンジャズの面白い所ではないかな。
当日の曲目は、webで偶然知った小川隆夫氏のJAZZ blogに、以下のように書いてあった。
「ソー・ホワット」
「処女航海」
「アイ・ソウト・アバウト・ユー」
「天国への7つの階段」
「アウン・サン・スーチー」
「いつか王子様が」
「81」
「オール・ブルース」
【アンコール】「フットプリンツ」
私がジャズを好きになりはじめたきっかけの曲は、といえば、MJQの「ジャンゴ」だったかも。
MJQのジョン・ルイスが、ジャンゴ・ラインハルトの死を悼んで作ったそれはそれは美しい曲。
ジャズは、思考の妨げにならずに聴く事が出来る上、想像力を高めてくれる気がする。
だから、何十年前の曲でも古く感じない、モダンなオールドジャズ。
とにかくすごいコンサートを見た、という気持ちでいっぱい。マイルス・ディヴィスは、私、サンパウロにいる時に「Teatro Municipal](市立劇場)での公演に行っているんだけど、全体的に私の耳には音が主張しすぎてて、ついていけなかった。
このレコードの「ジャケット」デザインが 昔 からのお気に入り。曲よりもジャケットが忘れられないのって、あるでしょう? |
ハービー・ハンコック、ロン・カーターなんて言ったら、マニアじゃないnettonさんちにだって何枚かレコードを捨てられないで持ってるんですよ
(プレイヤーがないのに・・・なぜ?)
我が家のJazzyが知ったらよだれ~~~ですよ
ご主人様は間に合わなくて残念がられたでしょうねぇ
たぶん、音楽関係の仕事をしている甥は、「ジャズ」が専門のようなので・・・きっとね!
若いころ・・「ジャズ」は大人の音楽で、私なんか・・まだまだ・・と思っているうちに、あれっ~て年代になった私。きっと、良さがわかるお年になったかしら~
ジャズは全くわからないし(他の分野もだけど・・)知らないことばかり
結婚を決めた要素に
音楽と読書の傾向が共通とありますが・・・
これってどうでもいいことじゃないですよ!
すごくラッキーっていうのも変だけど・・・
分かり合えるってとても良いことだと思いますよ!
マイルスのライヴもご覧になっているんですね。
ところで、『スピーク・ライク・ア・チャイルド』のジャケット写真ですが、あのふたりはハンコック夫妻だったこと、ご存知ですか?
そんな事言われると、あれは夢だったのかなぁ~って気になります。
本当に信じられない程の4人が一堂に集まっちゃったんですもの。
もう一週間が経ってしまいましたが、一週間前も、今日のような雨にふられ、
帰りに、お洒落した(?)上着がずぶぬれになったのよね。
レコードジャケットかぁ。CDでなく、LPはプレーヤーが無くても
捨てられませんね。額縁に入れなくちゃぁ!
テレーサさん、
甥っ子さんも、もしかしたら行ってたかもしれませんね。
会社のあと、遅れて会場に駆けつけるサラリーマン風が、
沢山いました。7時開演って、仕事帰りにはきついんですよね。
外国では、8時からの気がしましたよ。音楽って、ジャズとか
クラシックなどのジャンルと関係なく、いいものは何でも好きです。
ジャズ=夜のムード=大人 風になりやすいけど、川辺で
トランペットを練習している若い子を見ると、ガンバレ~!って
応援したくなっちゃうんですよ。テレーサさんは今が旬の
お年頃~。これから大いに楽しみましょう!
poppyさん
学生時代は勉強しながらラジオで音楽をしいれていたのか、
その反対なのか分らないくらい、音楽を聴きました。
若い頃聴いた曲目でも、古く感じないのがジャズです。
のめり込むんでなくて、生活の一部でしたね。
夫も、全く別の環境でしたが好みは似ていました。
これが曲者でねぇ。共通点があろうとも、深く話し合えて、
成長し合えばいいんですけど、そう上手くは行かないのが
現実ってもんですよ。加藤登紀子も歌っているではありませんか。
「男と女の間には、深くて暗い川がある♪」って。
そんな川のこと、知らなかったわ~。
小川さん
うゎ~~、本当にjazz ogawaさんなのですね。その上、
そのように仰ってくださり嬉しいです。有難うございました。
私、アドレスも書かずに申し訳ありませんでした。
あとで、なにやっているんだろう、と気が付きました。
お陰さまで、曲目が正しいかどうかは問題でなく、こんな感じだ、と
言える内容になりました。あの日、同じ空間に存在していたんですね。
あの頃のジャズメンはお星様になっちゃった人たちが多いので、
今回は見逃したくなく、(淋しいけど)一人で駆けつけたのです。
えぇ~つ、そうだったのですか?「Speak like a child」ジャケットの
2人のシルエットがハンコックご夫妻だったとは!!!
知りませんでした。素敵ですねぇ・・。更にこのジャケットと曲の
フアンになってしまいました。来年の我が家の年賀状、こんなポーズで
と、一瞬、思いましたが、冷や汗ものですかぁ。(笑)
マイルスのでは、「スケッチ―ズ オブ スペイン」《アランフェス》
イエペスもいいけどマイルスのこれも名演奏ですよね。
又、小川さんのブログでジャズ情報を色々チェックさせて頂きます。