聖ヤン・ネポムツキーは宮廷の司祭だったが、あるとき王妃の懺悔を聞いた。
その内容が気になった王ヴァーツラフ4世は司祭に問いただすが、人の秘密を明かすことなど決して出来なかった司祭は王を怒らせ、舌を切られ、身をヴルタヴァ川に投げ込まれ殺されてしまった。すると川の中から5つの星が現れ、天へ昇って行ったという。
それで彼の頭の上には5つの星が被さっているのだ。台座の一部の図柄を触ると幸せになれる、という言い伝えから、ネポムツキーの像の前は いつも触る人、写真を撮る人で賑わっている。
ということがわかった。
カレル橋を端から端まで往復し、渡り終えたところもまだ観光の人々で賑わっていた(左)けど、お腹が鳴り出したことでランチがまだだと気付く。
入りたい雰囲気のレストランに出あうまで、あちこちのショップの中を覗きながらの散策は空腹感をも忘れさせるほど楽しい。
橋のたもとに「スメタナ博物館」があるはず、と、あまり乗り気でない子を励ましながら?向かうが、これが博物館か、という規模だった。レストランに入る時のようなドアを開け、入場料を払い、レストランの二階へ向かうように上階へ上るとそこだけがレストラン規模の展示室なんだもの。建物の前にはスメタナ像がヴルタヴァ川に向かって堂々とした姿で立っている。
中の展示物は少なく、スメタナの歴史がパネル張りで紹介され、楽譜だとか古いピアノが幾つか展示されている。静かな空間ではあった。
このあと、又、たいして乗り気でない子に、カフカの生家に行って見よう、と提案。もうその前を歩いたじゃない、という娘に、まだ見ていない!と言い張る私。地図をそぉ~っと見ながら探し当てるが、時間が遅かったから中には入れなかった。生家の壁面にご覧のようなブロンズで出来たカフカの頭部が飾ってある。本に「彼は世界や自分の存在の不確かさを見つめ、絶えず不安を抱え、思索にふけりながら毎日をやっとの思いで生きていた。」と書かれていたような、どことなく苦悩の表情をした頭部だ。プラハ城に行く手前には新しくカフカ博物館ができたようだ。
歩いて見つけた,酒屋さんでは棚にぎっしり並べられたアブサンにびっくり。こんなに一般的に売られているということがわかった。以前、夫の友人から頂いたミニチュアセットと全く同じものも見つけた。
娘が中に入ってなかなか出てこなかったのはマリオネットのお店。あらゆる形態の人形が吊るしてある。彼女は自分に似ている人形を見つけたといって喜んでいたけど、どれかな?黒髪の子かな?似ているかな?
何ヶ所かの感じのよいレストランの前を素通りしたが、外観(店を出た時の写真)も中の感じも自分たち好みで、値段もリーズナブルっぽいお店の前を行ったり来たりしたあと、そこに決め、やっと一段落。
壁のあちこちに飾ってあるマンガ絵がおもしろく、つい立ち上がってウロウロしたくなってしまう店内だ。
注文したのはビールとオニオンスープ、それにパスタとチェコ料理の一品。朝から歩きまわったあとのビールの旨いこと!その上オニオンスープが絶品!
食後にクリスマスマーケットを見にいくので、レストランには早めに入ったが、出る頃はお客がどんどん入ってきた。地元の人達がほとんどだ。ワンフロアーを、たった一人のお兄さんが切り盛りしているので忙しそうだがきりっと感じがいい。英語も、こちらの人ってわりと皆、達者な気がする。最後にお勘定を頼んだらこんな紙を持ってきたのでボラれているのでは、と一瞬思ったが、二人分全部で2500円ほどだから安かった!
★今回でプラハの旅を終わらせる筈でしたが、写真の取り込みに疲れたぁ~。
読み手の皆さまも下手な文にお疲れの事とお察しします。
どうか、写真だけでも眺めてくださいね。
クリスマスマーケットはたぶん明日か明後日upいたします。(2009/Jan/30)