ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

・・・シャバダバダ♪

2007-09-19 | music

先月の新聞記事で、ピエール・バルーの久々のコンサートがあることを知った。
ピエールをはじめて知ったのは私が10代の半ばごろに見た「男と女」でだった。
クロード・ルルーシュがまだ20代だった時に監督をした映画。みんな若かったけど、あれから40年たってもその時感じたパリのエスプリは一つも古臭く感じない。

聴きに行きたいコンサートがこのところ偶然、増え続けている。
10月に行われる「The Quartet」は、もう券を買っていたので、これはどうしよう、と考えているうちに当日を迎え、当日券があるのを確かめてから恵比寿ガーデンホールへすっ飛んで行った。夕食は、もちろんちゃんと準備OKにしてからね。

義母のことでなんだかんだと雑用が山積み。というのも、グループホームと違い、今度の施設では、衣類の入れ替えをこっちでしなくてはならず、使わないものは全て持ち帰らなきゃならない。
居間にはまだ、義母の荷物が段ボールに入って何箱も積んである。今後の作業は、モノを捨てられない人がウチにいるので、ちっとも捗らない。こう言う時は好きな音楽でも聴きに行きリラックスしなきゃね。

サンバ好きになった原点の曲が映画の中の「Samba Saravah(サンバ・サラヴァ)」。
「男と女のサンバ」、とか、「サンバ デ ベンソン」などとも呼ばれるこの曲はテーマソング以上に大好きな曲♪
その曲をフランシス・レイと共に手掛け、自ら歌い、さらにアヌーク・エーメの亡夫役(現実にも一度は彼女の夫となる)になった人がピエール・バルー
だと知ってから、彼がずっと好きだった。あの映画では、二枚目のジャン・ルイ・トランティニアンより、断然スタントマン役のバルーにほれ込んでしまい、こんな人と結婚したい!と夢見ていた。
その彼をはじめて目の前で見る事の出来た記念すべき日が今年の9月17日。
あれから何十年たったのだろう。彼もすでに白髪の73才。
私?これがぁ、ちっとも変わらないのよねぇ。アタマの中味がさぁ!

■musicians
 ピエール・バルー(Pierre Barouh )

 ジャン=ピエール・マス(Jean-Pierre Mas)→piano
 ヤヒロトモヒロ→perc.
 井野信義→wood bass
 マイア→backing vocal/flute)
 ちんどんプラス金魚→ちんどん
 And more.....!?
 
■スペシャルゲスト 高橋幸宏、カヒミ・カリィ

ザ・ガーデンホールに着き、2階へと、階段を昇ったところで「ちんどんプラス金魚」の賑やかな演奏が始まる。勿論ステージ上ではなく、2階ロビーでのことだ。
ちんどん屋は今、見る機会が殆ど無いが、昔、賑やかに町を練り歩いていたのを覚えている。だいぶ前にパチンコ屋の前とかで見かけたきりだったので、なんでピエールのコンサートにチンドンヤかぁ、と思ったが、娘のマイア・バルーがメンバーの一人だった。マイアの事などちっとも知らず、ひたすらピエールのサラヴァを期待していたんだけど、このお嬢さん、音楽センスが抜群だ。フルートとサックスを自由に操り、歌も歌い、ちょっと低めだけど、受け狙い関係なく、直球の感じで自然体でトークもする。この日も、フランス語の通訳を、普段の会話のように淡々とこなし、主役を「このひと」呼ばわりしていたが、彼ら家族に、自立した温かい関係を垣間見る感じだった。
コンサートの時間になり、ちんどんの演奏はひとまず終わったが、ちんどんの演奏に拍手している中に、ピエールにそっくりな人を至近距離に見つけた。コンサートが始まり、それがピエール・バルーだったとわかり、仰天。でも、そうかぁ、彼らしいな、と頷けた。

私は本当のところ、最近の彼の活動は知らなかったが、コンサートを聴きながら、彼の変わらぬ魅力のもとがわかった気がした。「男と女」でいきなりメジャーな男優&音楽家になったのに、お膳立てされたセレブな世界に進まなかったのは、「わが道を行っただけ」だったそうだ。biancaと一緒じゃ~ん!
変わり者とか、アウトサイダーだとか、散々言われたけど、自分としては単にやりたい事をやっているだけだ、と言い切る、「永遠のボヘミアン、詩人、散歩人」である。カッコ良いピエール!私の感じた第一印象に狂いはない!
(夫には?○○っぱなし!だったり?!)
ピエールの喋る言葉といったら・・・もう音楽そのもの。ちょっとピアノとかギターをポロン、と鳴らしさえすれば、彼の声はボサノバチックな音に聞こえてしまう。はじめは、少し錆びれて来たかな、と、その声に年輪を感じてしまったが、曲が進むにつれて、違和感が全くなくなった。
当日の演目は、この方のwebページで知ることが出来、うれしかった。本来ピエールは曲目の順番を無視して勝手に進めるそうだが、そこはマイアがきちんと取り仕切り、ショーを上手に進行させた。

YMOは昔から聴いて知っていたが、その中の一人、高橋幸宏さんがゲストだったり、突然、戸川昌子さんが登場してデュエットしたり、ちんどんプラス金魚共々、賑やかで楽しく、心温まる素晴らしいステージだった。カヒミ・カリィさんとデュエットで、「男と女」のテーマ曲も歌ったが、カヒミさんの囁くような甘い声が、ピエールとうまくかみ合って、なかなか雰囲気が出てたと思う。
休憩時間に2階ロビーに行くと、そこで又、チンだかドンだかが、音をかき鳴らしてのサービスがあった。
大好きな「サンバ サラヴァ」は、元はと言えばバーデン・パウエルとヴィニシウス・ジ・モラエスという、ブラジル切っての音楽家と詩人の作った曲。彼らのオリジナル版も大好きで、ブラジルにいる頃、よく聴いていた。曲名にあるサラヴァとは、ポルトガル語で、「あなたに神の祝福がありますように」を意味するそうだ。歌詞の中に沢山のブラジルの有名な歌手名が出てくるでしょ?何人くらいわかったでしょうか?その彼らを心から愛し、幸あれ!と静かに祝福する風に歌う所がいい。「SARAVAH!」と、皆が追従して合唱する所でいつも
胸が熱くなるが、このコンサートでもその場面で合唱する人がチラホラ。うゎっ、気持ちは皆一緒だぁ、と嬉しく感じたひとときだった。

コンサートはサプライズがいっぱいだったが、アンコールはなく、本日の演奏は全て終了しました、のアナウンスとともにパッと会場が明るくなった。こんなやり方もさっぱりして好き。
廊下に出た所で楽屋方面から、なんとピエールが歩いてきたではありませんかぁ!
だれかがちょこっと話しに近寄っていただけ、だったので、私は(禁止だか知らんが)ついケータイでパチリとしてしまう。その上、手を差し伸べて、握手しちゃったよ~~!私と彼の右手同士がしっかりと組み合わさって私の顔は紅潮。でもって彼の視線の先は、というと、ロビーの方の誰かさんに向かって微笑んでいた!
そのあと、彼やちんどん達はロビーまで行き、関係者たちとにこやかに談笑していたんだから、こういうお人柄って、ステキ!さすがぁ、フランス人は人生を楽しむ達人だね。
今回のコンサートのタイトルは、「Carnet de Bord」(航海日誌~カルネ・ド・ボール)。
当日のプログラムがなかったので、タイトル名の書かれた小冊子を購入した。その冊子の中には、何も書かれていない8枚ほどの茶色のページが挟まっていた。
表紙をまず一枚捲ってみると、こんなメッセージが・・・。

私の旅の日誌にあなたの旅をくわえてこのアルバムを完成してください。
アマゾンやヒマラヤに行くことだけが冒険ではありません。
家にいたり、近所を散歩するだけでも旅はできるのですから。
旅は日常の中に隠れていて、心の扉が開かれていれば
いつでも飛び込んでくるのです。
 

ピエール バルー

また旅をつづける ギターを片手に
説明のつかない気持ちをかかえて
そうして いつか新しい歌が生まれるのに
自分でもびっくりするだろう  

 

さて、どうしてこうダラダラと長くなるんだろう。リンクとか探して見ていると面白くなり、聴き巻くってしまったりするせいもあるんだけど、書くのに時間がかかり過ぎる!もう・・反省ばかり。
で、少しずつしか進まなかったので、最初の投稿日と最終の投稿日に10日以上の差が出てしまった。恥ずかしいので最初の日に合わす事にし、共感して下さる方がそっと開いて下されば有難いです。
 

 

 


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3 Comments

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すごい! (poppy)
2007-10-04 13:43:38
頭がモヤモヤ?したときは好きなものを聞いたりみたり食べたりするのが一番だと思いますが・・・

biancaさんはこの方ピエール・バルーですかぁ~
男と女の曲は有名ですが「サンバ・サラヴァ」
題名は知らなかったけど曲は聴いたこと有りますよ
しかもこの映画を10代半ばで見、こんな人と結婚したいと思っていたなんて

あこがれの人バルーと握手出来て良かったわね 
興奮した顔が浮かびます
返信する
しかと読ませていただきました! (かぐやひめ)
2007-10-06 01:06:15
毎度の台詞ですから飽きられたでしょうが、中味が濃いから読み応えたっぷり。
一日やそこいらでは書けません。
長くても時間がかかっても、biancaワールドそのまま投稿おねがいします!
「男と女」ではアヌーク・エーメの迫力と、二枚目のジャン・ルイ・トランティニアンとフランシス・レイの名前に気を取られて、ピエール・バルーの記憶がまったくありません
また確かめに見たくなりました。いまなら彼のよさがわかるかしら?
biancaさんは十代ですでに渋好みで大人でだったのですね。
返信する
Unknown (bianca)
2007-10-07 00:36:05
poppyさん

コンサートは楽しかったですよ。このブログじゃ書き足りないほど。
その日、お誕生日の人が舞台の壇上に呼ばれて(何人もいました)
祝福されたりしたしたし、舞台と客席がこんなに接近した
コンサートって、珍しいし、嬉しくなってしまいます。
娘のマイアがピエールのことを「この人、色盲」なんて言ったので、
何でかしら?・・と思っていたのですが、購入した冊子の中に
   色盲って私に似合っている
   手をさし出す人の顔が何色でも
   区分がつかないのだから
って書いてあったんです。彼の最新のアルバムのタイトルが
「Daltonien」(色盲という意味)なんですよ。
ジャケットは猫と一緒の写真です。


かぐやひめさん

私、ピエールを渋いだなんて思わなかったなぁ。
永遠の少年の面影を彼に見ていたのですよぉ~。
あんな風なら結婚するのも楽しそうだし、すてき♪ってね。
あの時期は、トランティニアンの方のがオジサンに見えたのです。
最愛の夫を事故で失い、その面影を忘れられないから、
レーサーとの恋にも躊躇気味で、ヤキモキさせる終り方でしたね。
同級生何人かで見に行き、映画のあとは夫々の恋愛論を
語りあったり・・・夢多き乙女でしたぁ!
長文で気ままな投稿にいつも温かいコメントをいただき、
有難うございます!
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