ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

若大将とすれ違った街で

2015-01-26 | 飲・食・店

幼なじみの一人が風邪をひいてしまったので、三人で会う日を延期しよう、と思ったところ、別の用事があったので、ひとまず二人だけで会うことにしました。
場所は彼女の地元、西荻窪。混まないうちに、と11時半に改札前で待ち合わせ、前回は場所を確認だけで終わってしまった「R:gendo」(りげんどう)で、初めてのランチです。中に入るなり目についたのは、軒下に吊るした一連の干し柿。駅から二分で、この光景!

古い木造家屋をカフェやショップにするスタイルは大流行の昨今ですが、石見銀山で廃墟と化した幾つもの古民家を再生している群言堂さんならお手の物です。

平日の、正午にならない時間だというのに、すでにテーブルが埋まりつつありました。
早めに来て正解でした。レストランとしてのメニューの数も、ショップとしての製品の品数も決して多くはないですが、店のコンセプトが支持されているのでしょう。

「イマ」を生き生きと楽しみながら、古き良きものを活かし新しい価値を提案する。
そして残すべきものは残していく。
そんな受け継がれていく暮らしを提案するお店を作りました。(HPより)


私たちが注文したのは、今週の一汁一穀三菜膳「鰤の味噌幽庵焼き」。
「幽庵」とは、この料理を考案したとされる江戸時代の茶人、「北村祐庵」の名前から来ているとのことで、味醂、酒、醤油の調味液に漬けこんだ魚を焼いたものだそうですが、今週の一汁一穀三菜膳では、更に味噌を加えて漬け込んだものでした。
私としては、煮魚よりもムニエル風のが好きだったのですが、年とともに好みが広がり、敬遠していた煮魚、煮物(特にゴボウやレンコン)が好きになってしまうのですから、年を取るのも面白いものです。牡蠣や内臓ものはたぶん食わず嫌いのままでしょうけどね。

 

食後のカフェは、ネットを通して知ったところを提案。とにかく西荻は小さな店がひしめき合っている上、駅を降りて、さてどちらへ・・・といって見渡しても、広いメイン通りが見当たらない。なので、家を出る前にざっと手書きした地図を友人へ見せたのです。案の定、一年半前に出来たこのカフェを彼女はまだ知りませんでした。

「あなた、方向音痴じゃないわよね?」
と聞くと、「私、方向音痴なの」 に爆笑。
でも地図を頼りに何とか辿り着けました。
築80年くらいの一軒家カフェですが、HPのaboutを読んで気に入ってしまいました。財力と知性のあるご近所さんがいたからこそ、この建物が再利用されたのですね。

靴を脱いでお邪魔し、カフェオレを飲みながら、頼んでおいた、彼女のお姉さん手作りのネックレスを見せて頂き、ビーズとフェルトの二点お買い上げ。昔から、袋物、バッグ、アクセサリーなどなど、何でも器用に作り、手作り仲間とショップに置いてもらったりしていたようですが、妹である私の友人に、上げるのではなく、買わせるそうで、これまでにどれだけ買った(買わされた)ことか、とこぼしていたけれど、その彼女から私は時々頂いていたんですよ~。お姉さんの手作り品はセンスがいいしお手ごろ価格なのです。ギフト用に使うかもしれないので写真は撮りませんが、前回会った時(ブログup出来ていませんが、日本橋三越での東山魁夷展を見に行ったとき)彼女がつけていたのがこれ。寒い冬に、とても暖かそうだし、セーターに合いそうなので、私もほしくなったのです。が、同じものは作らないのですって。

ゆったりした店内には、ちょっと手にしたくなるようなセレクト本が沢山置かれ、カフェを飲みながら自由に閲覧できます。小物などの販売スペースもあります。

お庭を見渡せば、この家の象徴ともとれる大きなツツジの木が目に飛び込んできます。
以前は鬱蒼とした草木で覆われていたそうで、それらを取り除くのがとても大変だったとか。ツツジだけは残し、カフェ名もそれにちなんでか「TUTUJI CAFE」に。

帰り際、オーナーとみられる若い女性とお話をしていると、「これから加山雄三さんがここにやってくるんですよ。今、西荻窪をブラブラしているようです。」とのことでびっくり。私は一目でも会いたいと思ったのですが、友人の「じゃ、早く帰らなきゃ!」の勢いに負けました。
若大将のゆうゆう散歩」とかの番組取材だとしたら、顔が出ちゃうかもしれないから退散だ~。
ウェルカムフラワーでしょうか、ガラスの花瓶に活けられたばっかりのミモザは このスペースにとてもお似合いでした。

このあとは友人の案内で、いつもの八百屋、ステーキ用の肉屋さん、孫の保育園、娘のマンション、ちょっとおしゃれなブティック、リサイクルショップ、骨董屋さん、和菓子ならここ、行きつけの美容院、水泳をしに通っているスポーツクラブなどなど・・・彼女の生活圏をなぞるように、すっごくよく歩きました。

そんな時に出合ったのです、若大将の一行に!

横道から突然、若大将が大勢の取材班を引き連れて出てきて、私たちの目の前を横切ったのです。とっさに、あっ!という声しか出ませんでしたし、あ、デジカメ、と思ったときには、私たちが通ってきた道のほうへ曲がってずんずん進んでいってしまいました。
でも、あっ!という声をきっと彼は聞きつけた筈だわ。にこやかでしたものね。というか、あの瞬間を、カメラ班に写されてなかったかしら、それが一番心配だ~!

帰りは彼女ご用達の、「カツを買うならここ」というお肉屋さんに寄り、美味しいというメンチカツを(ショーウィンドウの中は売り切れたのかカラッポだったので)その場で揚げてもらうことに。揚げてもらっている間も時間を惜しむかのようにあちこちを散策。個人の商店が多いこの街の魅力を肌身に感じながら、メンチカツを受け取りに行ってから駅に向かうと・・・・
南口の傍にあるパチンコ屋前の花壇で、こんな象の像を見つけました。
彫刻家 薮内佐斗司氏の「六童子」の中の一つ、「花の童子」です。

 

 六童子とは、2009年の春に西荻窪商店街がまちの活性化のために設置したブロンズの彫刻。せんと君で有名な藪内佐斗司氏の作品なので、アンティークの愛好家など彫刻の鑑賞を目的に西荻窪を訪れる方が増えるようにと、六体が西荻窪の様々な場所に設置されている。
また、童子像であるのは子どもが夢を抱きながら、大きく成長していくように、西荻窪のまちが発展していってほしいという願いが込められているという。(webより)

埋立地の、鉄筋コンクリ―トで囲まれた中で、大型店舗ばかりでの買い物を主流とする生活をしていると、何かしら発見のある、昭和と平成が」入り交じっている街ってとっても楽しいです。

 その日の夜は娘と二人だけの夕食だから楽ちん♪ だったはずが、「食べてくる」メールが入り、一人ボッチの残り物寄せ集めディナープラスαメンチカツで、一人にしてはちょっとにぎやかな晩御飯となりました。食事のお供は、ウィスキー のオン ザ ロックで。
どちらもとっても美味しかったぁ~!


最新の画像もっと見る