招待券があるからと、友人からお誘いを受け、東京都現代美術館で
開催中の「吉岡徳仁ークリスタライズ」展へ行ってきました。
吉岡氏の作品は、以前六本木ヒルの森美術館で見てブログ投稿したことがありました。
スケールの大きな彼の作品の中を通り抜けるだけで、不思議な体験を共有したように感じます。
下の写真はポスターではなく、会場内の作品です。
ストローのような細長いものが積み重なり、靄がかかったように見えます。
実際でも同じで、目をこすって見てしまいましたが、これはどういう現象なんでしょう。
六本木ヒルズでも見たクリスタルのベンチに、今回は、座ることができました。
「虹の教会」は、アンリ・マティスのロザリオ礼拝堂を訪ねたことがある吉岡氏が、
圧倒的な光と色に包み込まれる不思議な体験をもとに、いつか、そのような建築を
つくりたい、という想いを実現したもの。
500個ものクリスタルプリズムを集積したステンドグラスは、
自然の光をたちまち鮮やかな虹色に変化させ、空間自体に「奇跡の光」が現れる。
(パンフレットより)
二か所だけ、ケータイによる撮影が許可されていましたが、
そこで見たようには撮れなかったのがとても残念です。
光とガラスの作り出す神秘的な空間のなかにいると
心と体があたかも洗礼されたような厳かな気持ちになります。
ご一緒したのは、一年ぶりに会う友人です。ご近所でも、声を掛け合うタイミングが
合わないとあっという間に一年がたってしまいますね。
この近辺のレストランを調べてこなかったので、美術館二階でランチすることにしました。
混んでいたので少し椅子に座って順番待ち。
独特の香りが漂っている、と思ったら、なぜかベトナム料理のカフェでした。
以前はもっとシンプルなカフェだった気がしましたが・・・
とてもヘルシーな野菜と木の実たっぷりのチャーハン?結構おいしかったですし
たまりたまったお喋りもたっぷり楽しみました。
そのあとは常設展会場へ。何回も入っている常設展ですが、
ときどき展示替えをするとのことで、初めて目にする絵もありました。
美術館に置かれた、この椅子、とっても気持ちいいの~~!
低反発ウレタンでできているようで、ゴロンとしたくなりました。
知らない人同士だったら絶対に二人では座れない椅子ですね。
このあと、清澄庭園まで歩いていこうということになりましたが、
そこに行くまでの道は、なんとユニークなショップが多いんでしょう。
向かいの古本屋と焼き鳥屋さん、歩道に椅子やテーブル、
商売道具などを並べて、いかにも庶民的ですてき~!
小さなセレクトショップ風の古本屋さんが結構ありましたね。
たしか・・・清澄庭園の緑が・・・見えてきました。
が、その前にまた可笑しなお店にひっかかり、つぃおのぞいてしまいました。
そしたら店内にこの人形によく似た、かつらをかぶったおじさんんがいたのでびっくり。
デジカメを取り出すと、実に慣れた様子でポーズを決めてくれました。
アサリ飯の素をお土産に買い、たくさんおしゃべりをしてお店をあとにしましたが、
上記以外にもあちこち寄り道したので、清澄庭園へは時間的に無理でした。
行きは木場駅、帰りは門前仲町から、となりましたが、
メトロまで行く前に、庭園付近の「SACRA CAFE」で一休み。
小さなお店なのですが、この辺りは昭和三年に出来た長屋風住宅だったところで、
なかなか味わいのある一角です。端のほうには、深川に住んでいた今は亡き叔母が
よく通っていた和菓子やさんがまだありました。
あの門前仲町の飲み屋街と似た時代を生き抜いてきているんですね。
「こんな場所にお店をもちたいね~、
もし持てるのなら、どんなお店にして、何を作って売ろうかしら?」
などと、やはり古い町並み好きな友人と、まるで夢みる乙女のように
あれこれ想いを巡らせました。
いくつになっても、夢を語れる友達っていいな。