ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

ぼちぼちお出掛け

2011-04-08 | weblog

東日本大震災から約一ヶ月が経つ。
普段どおりの生活に戻ったとはいえ、 わが街の、砂ぼこりの舞う凸凹な道を毎日歩いている限り、まだ日常に戻ったとは言えないだろう。

昨夜の地震は再度3月11日の恐怖を思い起こさせるに充分だった。
日が経つにつれ、緊張感も薄れ、もう大丈夫かもしれないな、と、バッグの中味から災害時対応グッズを外していたことに気付き、慌ててそれらを探して再度バッグに詰め込んだ。
懐中電灯とか、タオル、予備のメガネ、飴、ラジオなどなどだが、飲み水だの食料だの下着だの、と言っていたらキリが無いし、もしかしたらもっと大切なものを忘れているかもしれない。用意万端整えていたって、いざ非常事態発生という時には、枕を抱いて家を飛び出している可能性だって無きにしも非ずだ。

先日は今年初めてのガーデニング講座の日だったけど、公民館活動は全て中止とのことだった。しかし去年私たちが植えた苗がずっと気になっていたので、どうなったか、公民館まで見に行って見た。

公民館のエントランス付近はまだそのままだったし、地震による液状化のあとが生々しいガーデニングのスペースは地面から噴出した土砂がサラサラに乾燥していた。

私たちが植えた苗は多分殆どがドロに埋まったようだけど、それでも健気に頑張って生き残っているのもあり、よく頑張った植物には心の中で小さな拍手を贈った。

しかし~、私たち人間はこんなにも地震のことで頭がいっぱいだというのに、そ知らぬ顔して次々に開花する春の花々。

地震の影響のためか、朝晩まるで冬のように寒い日が続き、桜の見ごろも遅れていたが、やっとその時期到来だ。なのに、友人と申し込んでいた高遠などの桜見物ツアーも、ひたちなか海浜公園へのツアーもなにもかも中止となった。そしてそれを残念、と思うより、内心胸を撫で下ろす自分がいる。それどころではない被災地のあれこれを色々なサイトで見てしまうと、一時的な楽しみが実に空しいものに感じてしまうのだ。もっと普通に生活しなきゃ、と思っても今までの普通の生活をつい見直してしまう。自粛しているわけでは全然ないのに、その気になれない。もっと社会の活性化に貢献したいのに・・・。

ヨーカ堂の後ろの出入り口は突貫工事中だが、下のコンビニは傾むいたまま。舗装されたタイル敷きの美しい道路は土まみれで、まるでいなか道のようだ。

 



水道が使えるようになった先月末に、ようやく営業にこぎつけたジョナサンとお隣の洋菓子屋さんだけども、地盤沈下を補修するのは容易ではないだろう。それでも営業中の旗を見つけて心が躍った。

このところわが市のことがTVや週刊誌で話題になっているようで、それを見た友人から電話やメールをいただいている。宮城県の友人もびっくりしてお見舞いコールを掛けてよこしたので返って恐縮してしまった。ミラノのペンフレンドなどは地震の当日にメールを送ってくれたが、英語での説明が大変なので放って置いたらその後も二通が届き、もし返信出来る場合は、どんなに短いメールでもいいから送ってほしい、と、安否を心配してくれているので、辞書を片手に頑張った・・・ら、同日に、すっごく安心した、とのメールが届いた!

福島第一原発の問題の深刻さは、わが国だけでなく、世界中においても「未知の領域」のようで、今後どのような展開になるか、とても心配だ。そんなわけのわからないものをよくも作り上げたものだ。4日の新聞で、西田敏行さんの書いた「生きていくあなたへ」のこの記事を読み、福島県に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。無知が危険度未知数を生んだ。

 

いつまでも余震が続き、様々な問題も次々と出てくる毎日ですが、少しずつ、市外への外出もし始めました。駅のエスカレーターや歩く歩道が止っていることが多いので、節電に加えてエクササイズ効果もあるんだ~と思いながらエッチラオッチラ階段を昇り降りしています。先日用事で日本橋のデパートに行ったとき、そのエントランスホールに飾られたダイナミックな生け花の横には、小原宏貴いけばな展が中止になったとのメッセージが添えられていました。8階では今回の被災地の方々への救済の輪を広げる一環として、30組以上のアーティストによるチャリティーコンサート&オークションイベントが開催されていました。ホンの少しだけコンサートを聴き、オークションも見て来ましたが、某シンガーの私物のオークションが、開始早々「10万円!」のひと声で決まってしまい、びっくりしました。

大震災の数日後には叔父が入院し、恐々、電車や車でお見舞いに行ったりしていましたが、常に今地震が起きたら、を考えずにはいられませんでした。少しずつ外出に慣れて来、桜の開花情報が気になりはじめたころ、目黒川の桜を見にいこう、とのお声がかかり、久々に友人とお出掛けしてきました。

  

7日は晴天で、願ってもない最高のお花見日和となりましたが、その写真などは後日アップすることにしますね。