ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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家族会で思ったこと

2010-09-21 | family

敬老の日には去年同様、義母の入居している施設で行われた敬老の集いに二人で参加し、お昼のお弁当を一緒にいただいてきました。義母はもうすぐで米寿ですが、後ろの席には白寿の方が居られ、耳は遠そうですけど返答がしっかりなさっているのでつい、すごい!素晴らしい~!と歓声をあげてしまいました。入居者の平均年齢は85歳位ですが、90代の方が増え続けているとのこと。ということは、長期入居者が多いということです。

昼食後に参加した「家族会」では延命・看取りについて、重いテーマでのお話がありました。先日70代の利用者さんがくも膜下出血を起こし、病院に運ばれ、結局はお亡なりになったとのこと。突然、病院から電話でご家族に延命措置を望むかどうするかを聞かれるので、普段から本人との何気ない会話の中ででも、もしもの場合どうしたいか、意向を引き出し確認しておいたほうが慌てず対処できるのではないか、施設としても、ご家族から看取り介護についての同意書を提出して頂ければその意向にそって援助していきたい、等々。延命措置をどうするかは、家族のなかでも意見が分かれたり対立することも多いようです。なかなか切り出しにくいテーマですが、緊急時、パニクらないためにも、家族全員で話し合っておいたほうがいいのかもしれません。そのあと三つのユニットに分かれて意見・体験などを話し合い、最後に各ユニットリーダー(施設の方)が総括しました。家族の皆さんの様々な経験談は本当に参考になりましたが、出来ればそのような体験はしたくない、と思わざるを得ませんでした。延命はいったいだれのためなのか、人工呼吸器や胃ろうの手術で人生の最期を苦しませていいのか・・・。延命させたことについて、「最後は親孝行をしたかったのに、その逆で親を最後まで苦しませてしまった。自分は取り返しのつかない親不幸をしてしまった」と嗚咽し涙ながら語った男性もいました。一方、一たん胃ろうなどで栄養を注入したことで徐々に体力がつき、口から食べられるまでに回復したという、奇跡的な体験をされたかたも居り、その人は親でなく夫なので年齢的に若かったからということもあるでしょうが、ケースバイケースで対応のしかたも異なるんだ、と理解しました。
看取りの場が施設になるか病院になるか、避けては通れない選択の鍵をにぎるのは私たち子供なのだ、と、改めて考えさせられた家族会でした。

父が最後の入院をしていたときのことが、ふと浮かんできました。
「(誰もいない)今ガチャンスだ。家に帰ろう!」と、病室のベッドから降りようとしたのです。体のあちこちを管で繋がれているというのに・・・。あのとき、管なんか外してでも、万が一のことが起きようとも、(私一人ではきっと、どうにもならなかっただろうけど)なんとしても連れて帰りたかった。医療行為は人の心を癒せないのです。
私も無力でした・・・。