Bejart Ballet Lausanne

2010-07-10 | バレエ








中世の城壁内でのバレエ野外公演というセッティングを除いては昨夜のベジャールのバレエは失望作品の一つだったといえよう。
何の知識もなかった英題名 Ballet for Life というこのバレエは振付家 モーリスベジャール が崇拝していた ダンサー ジョルジュドン と ロックバンド クイーン のシンガー フレディーマーキュリーへの追悼のために作ったバレエのようだ。
9割方がロックミュージック、残りがモーツァルトというアンバランスな音楽構成でマーキュリーの雄叫びばかりが耳につき肝心のダンスのエッセンスが隠されてしまった。
とはいえ小さな箱の中で十数人の男が踊りだす風変わりなシーンはおもしろみがありまた往年のジルロマンを彷彿させるダンサーの踊りには魅入られた。
二十数年前に見たカンパニーダンサー達はもちろんすべてが変わっているのだけれどスタッフの中にはミシェルガスカールの名前が見えベジャールバレエの流儀は当分は受けつながれて行くにちがいない。