せまり来る秋 

2010-08-31 | Weblog


一面黄色だったひまわり畑は第一の役目を終えてここのところ急速に褐色になってきた。









月曜のミルポワマーケットも今週がピークにちがいない、来週になるとホリデイ客の数も格段に減っていくことだろう。








             

うろ覚えに覚えていた名称をググってみたらやっぱりガマ(蒲)という名前だった。
いつも車で通りながらいつかは持ち帰ろうと目ぼしを付けておいたこの2メートルはあるガマをいただいてきた。
道ばたに咲いていたものだから断りなしだがいまでは布団の中身に使う人はいないだろう。
「蒲団(ふとん)」の「蒲」の字は昔ガマの綿毛を寝具に入れたことからという。
そして「蒲鉾(かまぼこ)」は最初の頃は竹輪のような形をしておりガマの花穂に似ていたことかららしい。
傷口にガマの油をつけて止血させたのは花粉がそれに効くということらしい。




Beetroot

2010-08-25 | Weblog

フランスで美味しいものの一つにこのビートルーツがある。
スーパーマーケットやマルシェで見かけて始めて買うまでにはすこし時間がかかったような記憶があります。
というのもこの岩のような外見とばら売りなので購買意欲がそそられなかったのでしょう。
イギリスにも綺麗に皮のむいたものや酢漬けのものがあるので味は想像できたのですが
この石の塊のようなものを一口味わってみると凝縮された土の香りと香ばしいスモーク具合が混ざっていっぺんでとりこになってしまいました。

石焼き芋の理なのか外はパリパリ中は肉汁いっぱいです。
サラダに入れると白いインゲン豆はピンク色に染まります。
外の皮を剥いて半分に割ると中はまるで上等のマグロのような鮮やかな紅色、それともカツオ?どちらにしても大地の新鮮な魚とも言えるでしょう。
今日のランチは冷たいスープ。

Haricot coco

2010-08-24 | Weblog

半分乾燥した白インゲンが旨い時期です、
豚肉や鴨のコンフィといっしょに煮込みに使ってもいいけれど茹でてさましてグリーンサラダにいれるだけで十分なランチになります。
皮もやわらかく中はほくほく、砂糖を入て白あんに などとファンタジーを膨らませながらも素人考えではまずしくじることでしょう。

あちこちで収穫時

2010-08-23 | Weblog







庭のプラムは知人に二つの袋いっぱいさしあげても次から次へと熟して熟しきったものはただ地面に落ちるばかり。
虫や鳥の餌になってしまうのもいいがそろそろジャムでも作らねば。













そのお返しとばかりにいただいたトマトとジャンボコジェットの使いみちもそろそろ考えなくてはならない。
紫のプラムより遅れて熟しだしたのが Greengage(英) Miravelle(仏)黄色いプラム、これは西洋スモモというらしい。
甘さは紫の数段上を行く甘さでジャムにも最適。








(Wikipediaより)







こんな愛らしい花が咲くとはついぞ知らなかった。

おいしいパエリアの食べ方

2010-08-22 | Weblog







パエリアはスペインのヴァレンシア地方の名が知られているがバルセロナ辺りのカタルーニャでもさかんに料理されているらしいし国境を超えたフランス南西部でもマルシェでは大きな鍋でパエリアをたいている所に必ずと言っていいほど行き当たる。
パエリアのような料理は料理人ごとに作り方は違うだろうし地域ごとに入れる具も違うのだからそれぞれが違った味に仕上がるのは当然だ。
本家本元のバレンシアでは魚介類や肉類はほんのささやかな量でまさにトマト、サフラン.オニオン、ガーリック、オリーヴオイルなどで炊き込まれた米のうまさを堪能するという事らしい。
これは日本の炊き込みご飯と似ているところもあり納得できる。
ところが今までスペインで食べたパエリアは僕の好みとはちがったものが多かった、
最も出来の悪かったものには米に芯があったり米粒一粒ごとにオリーヴオイルがピカピカ光っているようなしつこい味のものだった。
日本人の口にあったパエリアはやはり日本人だけにしか炊くことはできないのだろうか。
米はヴァレンシア米がなければイタリアのアボリオ米でもいいらしいが三番目には日本米も可能と料理本に書いてある。

1)パエリャは外で食べるべきだ、できる事ならぶどうかイチジクの木の下で。
2)パエリャはお昼に食べるべきだ、正しく作られたパエリャはオイル分が重く夕食には不向きだから。
3)パエリャは鍋からその場でじかに盛りつけられたものを食べるべきだ。
4)そしてそのスプーンはボックスの木からできたスプーンを使うべきだ。
5)食べている時の会話は女のこと(おそらく昼時に木陰でパエリャを食べていたのは男だけだったのだろう)闘牛のこと、
そして収穫のこと、政治や経済のことはいっさい御法度だ。

これらを守れば美味しいパエリアをいただくことができるらしい。
すべてを無視して日本製の電気釜でパエリアを作ることにしよう。