日々是雑感

アニメや映画の感想を中心に雑多に述べていきます

4月期アニメ新番コメント第1回

2008-04-06 21:03:53 | アニメ
「みなみけ」総括・後編の前に始まってきた4月期アニメ新番の1話コメントを。

「ドルアーガの搭」
えっと・・・、乾いた笑いしか出ないんですが。

1話でこういった番外編めいたことをやって耳目を引こうとした作品には「涼宮ハルヒの憂鬱」があるけど、あれはキャラクター紹介という最低限の役割は果していた。けど、これはそれさえできてない。しかも冒頭述べた通り、乾いた笑いしか出てこない程度のレベルの低いギャグでは耳目を引くどころか全力で引いちゃいますよ。

GyaOでは別バージョンの1話をやっているみたいですが、はっきり言ってそっちをチェックする気にはならないです。

2話でどう、仕切りなおしてくるのか、そこは期待せずに見ておきましょうか。

「ネットゴーストPIPOPA」
まあ、順当子供アニメ。萌えアニメへの仕込みもこなし済み、と。この枠の位置づけは前と同じですな。「仮面ライダー」から「鬼太郎」へのつなぎ。今更「5人揃ってプリキュア!」に戻る気は無いし。

「絶対可憐チルドレン」
原作はほぼ未読。せいぜいサンデーを立ち読みした時にパラパラめくる程度。

スタッフをほとんど引き継いでいるせいか、「ハヤテのごとく!」とノリが変わってないな。

視聴の継続はしますが、保存候補にはまず上がらないだろうな。(なんせ今期は保存候補が多くなりそうだから)

「コードギアス反逆のルルーシュR2」
1話はほぼ前期の焼き直し。これも2話以降でどう仕切り直しするかだな。今回こそ変な尻切れトンボにはしないでくれよ!

1期が録り切りだったので、こちらも録り切りです。

「みなみけ」総括・前編

2008-04-05 13:39:36 | アニメ
ここでは「みなみけ」と「みなみけ~おかわり~」をまとめて総括する。総括は大きく4つに分ける。(以下、第1期のアニメを「無印」、第2期のアニメを「おかわり」と称する)

1「みなみけ」と言う作品~「らき☆すた」に似ているとは言うけれど~
「みなみけ」は南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描いた物語である。ただそれは「みなみけ」的な日常であって現実的な日常とは大きな隔たりがあると言うのは指摘しておくべきだろう。

日常を描いたまったり系萌えアニメと言うことで、初見の感想なんかでは「『らき☆すた』みたいなもんか」とか言う感想をよく見かけた。もちろん相似点は多くある。とりあえずは相似点を挙げるよりは差を挙げた方が建設的な気がする。

「みなみけ」がショートコントに注力した作品だとすれば、「らき☆すた」はショートコントあり、リスナーの投稿葉書による小ネタあり、DJによるしゃべりあり、パロディーあり、体当たりネタありと何でもありのバラエティーが魅力の作品であろう。だから「みなみけ」には「らき☆すた」ほどの露骨なパロディーはそぐわないしアニメでもそれほど露骨なパロディーをやってはいなかった。(せいぜいさらりと流す程度)

もう一つの大きい差が「らき☆すた」がエロゲーとかそういう話はするものの、全般的にキャラに多面性が無く記号的で、入浴シーンとかがあっても微エロ的な感じとは無縁だったのに対し(「むさいおっさんがTRPGで女子高生のキャラを演じている感じ」という感想を述べていたサイトがあったが、妙に納得してしまった)、「みなみけ」ではキャラを記号的に感じることがあまり無かった。

これらの差は原作の掲載誌と連載形態が生み出したものだろう。「らき☆すた」は読者コーナーを抱え、本体は4コマ、そしてメイン掲載誌がマニア系のゲーム情報誌である「コンプティーク」とあれば露骨なパロディーやバラエティー感あふれる中身、そして記号的で「エロ」とは無縁なキャラと言うのも納得だろう。(商売っ気が強いのも角川だし・・・)

それに対して「みなみけ」は形態が8Pのショートコミック、掲載誌も一般青年誌の「ヤングマガジン」ならばその差が納得できると思う。それにアニメ開始時点で「みなみけ」の人気が出るかどうかは海のものとも山のものともしれず、そういった祭りを仕掛けにくい環境にあったのも大きい。(スターチャイルドが「魔法先生ネギま!」での痛い教訓受けて、あえてやらなかったのかもしれない)

私がこのどちらを気に入ったかと言えば「みなみけ」だ。私には一方的な祭りに煽られたバラエティーよりも地に足の着いたショートコントの方が性分に合っている。

2「無印」~漫画原作をアニメ化する理想的なやり方とは~
ここまで「みなみけ」という作品を「らき☆すた」という作品との比較で浮き彫りにしてきた。ここからはその「みなみけ」を「無印」と「おかわり」がどういうアプローチを行い、結果どうなったのかを見ていく。

まずは「無印」からだ。「無印」は原作を徹底的に活かしたショートコント的な作風を採った。その意図は原作で使われているこのフレーズを冒頭に持ってきたところにあらわれている。

「この物語は南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください」

過度な期待をさせずに原作を活かした上でアニメならではの動かす楽しみ、そしてその作品世界を壊すことの無いアニメオリジナルの遊び(「先生と二宮くん」など)を加えることでアニメとしての完成度を大幅に上げた。

これは漫画をアニメ化するときの理想的な形と言って良い。このやり方を1クールやりぬいた結果、原作ファンですら「これなら」と納得してしまうような物が仕上がった。

3「おかわり」~「みなみけ」が持つ確固としたもの~
これによって「おかわり」が完全に不利な立場に追い込まれたというのは同情すべき点だろう。どうしても「過度な期待」を受けてしまい、「無印」との比較は避けて通れない。

「おかわり」が打った手は原作要素を交えながら、各話一本のストーリーとして成り立たせるという方法だった。

この方式が間違っているとは思わない。このやり方もまた漫画をアニメ化するときによくとられる手だ。不幸だったのはやはり「無印」があまりにも上手く行き過ぎたことだろう。

その点に関しては同情はするが、残念ながら「おかわり」スタッフが明らかな失策を犯している事を見逃すことはできない。

「みなみけ」は白い漫画である。背景はほとんど無く、動きも少ない。特徴的なキャラクターの掛け合いが独特の間で表現されている。アニメ化するならそこに何らかの色を付けなければならない。だが「みなみけ」には間違いなく確固とした根幹がある。それは「南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描く」ということだ。「無印」はここには全く手を入れなかった、だが「おかわり」はここに手を入れてしまった。しかも確固たる強い意志を感じられぬまま。その最大の犠牲者が悪評を一身に受けてしまったオリジナルキャラクターのフユキだ。

彼は「南家三姉妹とその仲間たち」に現実的なそして変わる日常という楔を打ち込むキャラクターとして登場したのだと思われるが、「みなみけ」にある確固とした根幹の前に何をする事もできぬまま退場を余儀なくされた。

そして原作要素の使い方も中途半端だった。結果、「現実的」な日常と「みなみけ」的な日常が乖離現象を起こしてしまった。残念だがこれに関しては同情はできない。


最後の全体総括は後編で。

トミカヒーロー レスキューフォース

2008-04-05 10:08:46 | アニメ
 冒頭の「部屋は明るくして、TVから離れてみよう!」から「レスキューフォースごっこをする時は安全な場所で」コンボはのっけから吹き出してしまった。

やっぱり玩具をタカラトミーから出す以上は「トミカ」の名称は外せないよね。特に今回はビークルがメインだから。

総司令が早見優かい。空飛ぶ本部はフェニックスネストフライトモードかよ!普通新人は一番末尾の数字が与えられると思うんだけど。あと、「ファイナルレスキュー承認!」ってガオガイガーじゃないんだから。

まあ大きな突っ込み所はそのくらいで、あとは朝特撮らしい能天気さと特撮定番の始まり。バンクのCGはちょっとアニメ的(悪いことではないよ)かな。ケータイ捜査官7を見ているだけになおさら。

あと、安田大サーカスのCVはちょっとあれだなぁ。

でも今後に期待できる程度の物は見せてもらった。

とまあ、ここまでが特撮オタク的な新番コメント。普通なら「レスキューポリス」シリーズと比べてどうこうだとかそんなことを語るんだろうが、そんなことを語るのは他の特撮オタクに任せるとして、私ならではの視点から見たアピールポイントを一つ。

私は仕事柄、事故とか何やらに接する機会が多い。故に先月の末に会社で札幌消防局の方に来ていただいて救命講習というのを受けた。

そこで人工呼吸やら心臓マッサージのやり方なんかのご教授を受けた。その消防局の方から聞いた通りのやり方を訓練シーンとかEDとかでやってたのには感心させられた。そういう見る人が少ないだろう部分をちゃんとやっていたのには好感度アップ。

東京消防庁が協力としてクレジットされているんだね。それとかEDの後にJAFのCMを入れたりとか、このスタッフが真摯にレスキューをやろうとしてるんだという心意気を感じた。それがどこまで持つかは分からないけど。



ケータイ捜査官7

2008-04-04 09:31:49 | アニメ
新番コメントの第1弾はこれ。初回は1時間スペシャル。アニメじゃなくて特撮ね。

学校では目立たない少年がちょっとした冒険(というか家出)したところに非日常の存在と出逢い、それに巻き込まれて行く。始まりとしては意外と順当。雰囲気としては深夜特撮のような下品さやアングラ感は無く、さりとて朝特撮のような能天気さだけじゃない。この雰囲気ならゴールデンの時間帯はぴったりだろう。

CGも1話スペシャルということもあってなかなか力が入っているし、公式HPを見ると特撮で名を売っている監督がどんどん参加するようなのでこの辺も楽しみ。

突っ込み所を探せば「秘密組織の割にただ巻き込まれただけの少年に向かって機密をべらべらしゃべりすぎでね?」とかあるけど、これは意外な拾い物かな。このレベルを保てるならかなり良い物になりそう。

追記:フォンブレイバー7のキャラ付けって「ナイトライダー」をモチーフにしてませんか?(これは結構あちこちで突っ込まれてるけど)

追記2:警視庁捜査7課のベテラン刑事(勝野洋)、七曲署勤務の時に殉職したんじゃなかったんですか?だってほらBGMがそれっぽいんだもの。