e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

アフリカにょろり旅

2009年09月11日 22時12分50秒 | 
青山潤著『アフリカにょろり旅』(講談社)読み終える。‘にょろり’とはウナギのこと。ウナギ研究者がアフリカまで研究用の珍しいウナギを捕獲しに行く話。ちょっと学者とは思えない、半端な貧乏旅行をするバックパッカーより、よっぽどハードな旅をしている。

スパイニーイール(トゲウナギ)はウナギじゃないらしい。それとマラウイ湖とタンガニーカ湖はともに、グレートリフトバレーにできた湖で、それぞれに独自のシクリットという魚がいるのだが、それぞれが独立した進化を遂げているにもかかわらず、お互いをコピーしたようにそっくりだ。

アルフレッド・ウォレス「熱帯の自然」

オレの正直な気持ちは、最後にもう一度アフリカに行きたいと思っている。できればエジプトから南下して南アフリカまで縦断したいのだ。でも、体力的な面はもちろんのこと、気力が・・・。でも、もう一度行っておかないと、絶対に後悔しそうだ。・・・あぁ・・・

面白い本でした。アフリカいいなぁ。

恋愛嫌い

2009年09月11日 21時42分03秒 | 
平 安寿子著『 恋愛嫌い 』読み終える。こりゃ、面白い、視点がオレに似ている。でも、やっぱオンナの目線だけど・・・

一方でこう云う人種とそうでない人種とに二分している気もする。

結婚、なんか仕事が安定してきて、それなりに金を手にするようになって、したいとは思わなくても考えるようになった・・・オレの場合。

作品より・・・
≪永井荷風と云う作家がいる。孤高というか、超わがままというか、二回結婚しているが主義として子どもをつくらず、結局のところ離婚して、全財産を詰め込んだボストンバック一つを脇に、気ままな一人暮らしを貫いた。「永井先生はいらっしゃいますか」と訪ねてきた人に「いません。本人が言うんだから間違いない」と追い返す、無茶な人だ。そして、自宅で死んでいるところを発見された。享年、七十九歳。 死因は胃潰瘍。食べたものを火鉢の中に吐いていたというから、苦しい中でもゲロの後始末がしやすいところを選ぶ理性が働いていたのだろう。 この話から、荷風さんは食事の途中で死んだのだと思っていた。だが、死骸はコートを着てマフラーを巻いていたという。 家の中が寒いから、着込んでいたのか。それとも、どこかに出かける予定があったのか。死出の旅が近いことを予期して、準備万端整えて待っていたというのは、うがちすぎか。 その死を「孤独死」と称する人もいる。だが、火鉢の吐しゃ物といい、外出着といい、ずいぶんと身ぎれいな死に様ではなかろうか。 独り身の生き方をわびしいとそしったり、同情したりするのは、一人でいられない人の感覚だ。永井荷風はケチでイヤなやつだったらしいが、人の優しさをあてにせず、泣き言も言わずに一人を生き抜いた。してやったりとニンマリしながら、旅立ったと思う。着馴れたコートとマフラーを身につけて。 大切なのは、自分でいられる場があるかどうかだ。その意味で、荷風さんは幸福だっただろう。個人主義者やネットおたくの「自分大好き」ぶりは、世間さまの攻撃の的だけど、ほっといてちょうだい。自分嫌いの八つ当たりで他人を傷つけたり殺したりするより、いいでしょう。自己弁護半分、自己満足半分で、そう言いたい。≫

≪あった、これだ。チャップリンの「ライム・ライト」 ‘人生を恐れてはいけない。人生に必要なのは、勇気と想像力、そして少しのお金だ。’ 少しのお金、というところが、ミソ。貧乏人から大金持ちに成り上がったチャップリンだからこそ、金の怖さを知っているのでしょう。≫

とにかく面白い1冊です。

『 フロスト×ニクソン 』 『ミルク 』 2本立て

2009年09月11日 21時24分53秒 | 映画
飯田橋ギンレイで『 フロスト×ニクソン 』『ミルク 』の2本立てを観てきた。両作品とも大当たり!

アメリカ大統領初の任期途中でその地位を追われたニクソン。ウォーターゲート事件やベトナム戦争の泥沼化など、汚名を背負ったまま政界から退いた。そこにオーストラリアのコメディアン出身のテレビ司会者フロストがインタビュー番組を企画。世界中にセンセーションを巻き起こした対論番組の裏を描いた作品、『 フロスト×ニクソン 』。サイコーでした!!!

自ずから同性愛者であることを公表し、サンフランシスコのカストロ通りでゲイの代表として権利を主張し、偏見の強い中ゲイ初の公職に就いたハーヴェイ・ミルク。弱者の権利のため戦い凶弾に倒れた彼の半生を描いた作品。

両方とも本当に見応えがあった!9月18日(金)までやっていますので、ぜひぜひご覧になってください。9月26日(土)から1週間、早稲田松竹でも上映されます。