観測にまつわる問題

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トランプはこれから政策を充実させていく

2016-11-20 12:17:54 | 日記
トランプ新政権は「疑似レーガン時代」の到来か 側近は軍54万人へ増強を断言するが資質に劣るリーダー像(産経ニュース 2016.11.20 11:00)

>対外的には多国間協定をやめて「米国第一主義を貫く」と宣言するぐらいで具体策は不透明である。

多国間協定をやめると言うのは、米国のような大国は一対一の方が有利だからです。中国が一対一を説くのと同じです。まぁそれは自国の国益を考えると当然ですので、構わないと思います。

ただ多国間協定で米国が有利になるケースもあります。NATOがその代表例で、別のグループに対して対抗する時、米国もチームをつくった方が有利です。一対一で同盟を結ぶのはアジアではそうですが、数が揃えられない時ならまだしも、混乱を招くこと必死です。日韓の軋轢がその証拠です。TPPも環太平洋で某国に対して主導権を握りたいなら、必須と言えるのではないでしょうか。ルールメイカーになりたければ、他国を巻き込むしかありません。ほぼ全世界が加盟する国連がどれだけアメリカの国益なんだ?という疑問は当然あると思いますが。中露の拒否権や票の売り買いなど腐敗もあって、どうにもならないところがあります。

>レーガン氏をまねた「強い米国を再び」という政治コピーを繰り返し、このコピーを他候補が使えないよう商標登録までした。かつて多くの評論家が、ソ連を「悪の帝国」と呼んだレーガン氏の登場を危険視したが、トランプ氏はイスラム敵視でそれを演じているかのようである。

イスラム敵視があるとすれば疑問です。ISは掃討できるでしょうが、随分苦労しています。アフガンは未だに終わっていません。イスラム諸国は領土も広く人口も多くて戦闘意欲もありそう簡単に掃討できる相手ではありません。これまでも泥沼でしたが、これからも泥沼でしょう。イラク戦争反対だった発言の直感を信じた方がいいと思います。

俳優であるところのレーガン氏はソ連相手に成功しました。直接やりあえない相手に見事、強い米国を演じ切ったと思います。これに対し、イスラムは直接やろうと思えばやれる相手です。それが逆に泥沼に繋がります。ベトナム相手にアメリカはどうなったでしょうか?やれる相手こそ捨て身の戦法が怖い。それを認識すべきです。

トランプがイスラム相手に厳しい態度をとるなら、みんながこれは駄目だろうというところに限定して、厳しい態度をとるべきです。イスラム全体を敵に回すようなことは避けた方がいい。イスラム皆敵はイスラエルだけでいい。仲良くするのは構いませんが、アメリカにはアメリカの国益があるのですから、あまり影響され過ぎない方がいいと思います。

イスラエルはアメリカに感謝すべきでしょう。これまで随分助けてもらったのですから。

>気になるのは、彼らが「米国の平和」を維持する難しさを過小評価していることだ。レーガン氏は1981年から87年の間に、1兆ドル(約108兆円)以上もの財政赤字を作り出し、そのツケを後任のブッシュ政権に回した。それが可能だったのは、「偉大なコミュニケーター」といわれたレーガン氏個人の魅力と愛国心と聡明(そうめい)さがあったからである。しかし、トランプ氏にそれらの資質があるとはとても思えない。

レーガン氏は政権獲得前に完璧なプランがあったでしょうか?まだ大統領になってないトランプの政策を云々するのは早過ぎる。トランプはこれからおいおい政策を充実させていくでしょう。トランプはヒラリー相手に苦戦しましたが、共和党の他候補を一蹴した強い政治家だと思います。トランプの資質を甘く見てはいけません。

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