観測にまつわる問題

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イラン制裁に対するアンビバレントな感情と関係改善への期待

2012-01-14 13:17:52 | 日記
イラン 日本の対応を注視か(NHKニュース 1月14日 5時16分)

>イラン政府は今のところ、公式の反応は示していません。しかし、イランの国営テレビは、安住財務大臣がイラン産の原油の輸入を段階的に削減すると発表したあと、13日、フランスの外相と会談した玄葉外務大臣が「日本政府は方針を決めたわけではない」と発言したなどと伝え、日本政府は経済への影響を懸念して対応を慎重に検討していると論評をしています。一方で、中国やインド、トルコなどは、アメリカの圧力に屈せずにイラン産の原油の輸入を減らすことに消極的だと伝え、こうした動きを評価しています。

日本は10%もイランから原油を輸入しているし、イランとも一定の友好関係を保っている。率直に言って、日本の国益を考えるとイラン制裁は望ましくない。

ただ、欧米は本気だ(やると言ったら必ずやる)と思う。イランがホルムズ海峡を封鎖したら、イランと欧米は戦争になって、その結果がどうなるかは火を見るより明らかだ。イラン発の中東核ドミノを相当警戒しているのだろう(それが欧米の大きな安全保障リスクになることは明らかだ)。イランが核武装したところで、他のスンニ派中東諸国も核武装したらあまり意味がないと思うのだが。

日本としては、北朝鮮情勢を警戒しなければならない時期であり、安全保障環境を総合的に考えると、あまり中東でどうこう出来るような状況にない(今までもほとんど何も出来てないが)だろう。

ホルムズ海峡封鎖が日本に与える甚大な影響を考えると、イランが封鎖を思い止まって、核開発でIAEAと最大限協調して欧米と関係改善するシナリオがベストであり、期待したい。