goo blog サービス終了のお知らせ 

観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

オバマ大統領の個人的歓心を買おうという手土産

2011-11-05 10:44:40 | 日記
野田首相がTPP参加を決断した(MSN産経ニュース 2011.11.5 01:44)

>政府は10日の関係閣僚会合で決定し、同日夜に記者会見で発表する方向で最終調整に入った。民主党は9日までの意見集約を迫られる。

週刊新潮11月10日号「藤原正彦の管見妄語」を読んだが、言われてみると、野田首相がTPP参加を焦る理由はオバマ大統領が生まれたハワイホノルルで行なわれるAPECに間に合わせるためのように思える。手土産なのだろうか。

APECは12日・13日だが、元々間に合わせようとしているとの観測(MSN産経ニュース 2011.11.2 22:12)はあった。

>政府は10日の関係閣僚会合で決定し、同日夜に記者会見で発表する方向で最終調整に入った。民主党は9日までの意見集約を迫られる。

民主党に9日までの意見集約を迫るというのは、12日・13日を意識してのことなのだろう。

野田首相が国益のために決断するなら、まだ分るが、オバマ大統領の個人的歓心を買おうと言うなら、話にならない。日本人同士なら、手土産に実益もあるかもしれないが、その風習がない外国人には通用しない。オバマ大統領は英女王に特注iPodをプレゼントしたしたが、こういうことが必要な外交儀礼なのであって、政策を献上するのは甚だ疑問だということである。

TPP参加という政策を「献上」することと引き換えに日本は釣り合う何かを得られるとでも言うのだろうか?どうやら野田氏の言動は案外戦略的発想とは程遠いようである。

アメリカは内心笑いを噛み殺しているに違いない。