日経新聞(11月3日)のカナダ貿易相へのTPPに関するインタビューを読んだ。カナダは保護したい農業分野を抱えながらも、TPP参加への道を探っているとのこと。そして、カナダの参加にアメリカとニュージーランドが反対しているらしい。貿易相によると、両国は「何らかの事前の約束を求めている」とのことで、カナダはそれに応じる気がないらしい。
日本も「とにかく参加」と「参加しない」の白黒二択ではなく、カナダのように「参加するつもりだが、保護する(農業)分野は保護する」など、参加に慎重ながらも前向きという立場も有り得る。参加する前から交渉は始まっているのだ。
外務省が情報を出さないともいう。例えば伊藤元重氏のTPPは漢方論(即効性の効果はないが経済にいい)などと正直に言ってくれれば(そう見える)、考えなくもないが、どうも変だ、騙そうとしているのではないかと思えば、身構えもするだろう。明らかに出来ない情報があるのかもしれないが、ならば、決断は情報を把握しているはずの首相自身が行い(出来る範囲で)説明するしかない。
自分としては、自由貿易はいいと思うが、今見ている情報で云々するのもどうかという考えに変りは無い。今回のカナダ貿易相のインタビューを読む限り、農業で(例えばコメは日本開闢以前からの中心作物で規模も大き過ぎ食糧安保の最後の砦の主食でもありギャンブルの種にするにはリスクが大き過ぎるとも考えられる)幾つか例外を勝ち取るなど、何か戦略を持って交渉するのが当然に思える。
交渉するしないの議論ばかりでなく、するならするで、どういう戦略を持って交渉するかの議論が必要ではないだろうか(TPPが良く分らない、情報が出ないとそういう議論が難しいというのはあるが)。しつこいようだが、政府は情報があるなら、出すべきであり、どうしても出せないというなら、自分達の責任において(世論の支援を期待せずに)決断すべきである。もしもないなら、参加を決断できる状態ではないということになるが、情報収集に努めて公開すべきである。
日本も「とにかく参加」と「参加しない」の白黒二択ではなく、カナダのように「参加するつもりだが、保護する(農業)分野は保護する」など、参加に慎重ながらも前向きという立場も有り得る。参加する前から交渉は始まっているのだ。
外務省が情報を出さないともいう。例えば伊藤元重氏のTPPは漢方論(即効性の効果はないが経済にいい)などと正直に言ってくれれば(そう見える)、考えなくもないが、どうも変だ、騙そうとしているのではないかと思えば、身構えもするだろう。明らかに出来ない情報があるのかもしれないが、ならば、決断は情報を把握しているはずの首相自身が行い(出来る範囲で)説明するしかない。
自分としては、自由貿易はいいと思うが、今見ている情報で云々するのもどうかという考えに変りは無い。今回のカナダ貿易相のインタビューを読む限り、農業で(例えばコメは日本開闢以前からの中心作物で規模も大き過ぎ食糧安保の最後の砦の主食でもありギャンブルの種にするにはリスクが大き過ぎるとも考えられる)幾つか例外を勝ち取るなど、何か戦略を持って交渉するのが当然に思える。
交渉するしないの議論ばかりでなく、するならするで、どういう戦略を持って交渉するかの議論が必要ではないだろうか(TPPが良く分らない、情報が出ないとそういう議論が難しいというのはあるが)。しつこいようだが、政府は情報があるなら、出すべきであり、どうしても出せないというなら、自分達の責任において(世論の支援を期待せずに)決断すべきである。もしもないなら、参加を決断できる状態ではないということになるが、情報収集に努めて公開すべきである。