観測にまつわる問題

政策中心の政治ブログ。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」を考察予定。

次期衆院選に向けて考えてみる(4)(仕事と教育)

2009-06-21 04:27:13 | みんなでやろうぜ
テーマですが、「仕事と教育」はどうでしょう。

現状なんとなく大学・高校にいってなんとなく就職ですが、これを変えます。もっと専門教育を充実させ、そういう学校を出れば就職口はいっぱいあるよという方向にもって行きます。仕事のほうも同時に充実させていくところがミソです。例えば農林水産の専門教育に力を入れ、農林水産を振興します。ヨーロッパなんかでやっている方向性ですね。資源なんかも面白いのではないでしょうか。格式ある鉱山大学もあるようです。極東ロシアを視野に入れて札幌や、中国レアメタルを視野に入れて北九州(空港も近い)とか。実用本位でいきたいところです。

よく言われる英語教育も英語を使用する仕事の充実(日本の会社では英語が出来ても一般に出世できない)とセットでなければ、あまり意味が無いと思います。何しろ英語が出来ても使われるだけで出世できないとか言われてしまうと、やる気にはならないでしょう。理系教育も同じで、技術系の会社では特に理系出身者の出世が必要だと思います。官公庁でも法学部一辺倒とかではダメでしょう。

従来のコースが無くなるわけでもなし、省庁横断的に経済団体とも協力しながら仕事と教育をテーマに是非充実した公約を。

国立芸術メディア総合センターを改めて擁護する

2009-06-21 03:09:43 | 政策関連メモ
私が国立芸術メディア総合センターを支持するのは、そもそも最初の記事で分かるように、いいものだと思ったからであって、河野氏が補正予算に賛成したばかりなのに否定したことに対する苛立ちの記事は、河野氏の行動は良くないと思いますがついでにすぎません(そのことはどうでもいいと言えばどうでもいい)。

あらためて何故今の段階で良いと擁護できるかと言いますと、漫画やアニメやゲームの美術館のようなもの(拠点)がひとつくらいあってもいいだろうと思うからです。映画だって最初は娯楽だったのではないですか?それでも一種の芸術(映画賞・映画祭とか)に今はなっていますし、比べては失礼かもしれませんが、ハリウッドとかもあります。逆に何故ダメなのかと聞いてみたいくらいです。どうも日本は価値創造が苦手でいけません。

仕事がない今の時代に雇用にもなっていいでしょう。

やや関係ないですが推薦漫画をひとつ。講談社「へうげもの」(山田芳裕)です。戦国~江戸期を生きた古田織部を主人公とする茶の湯(芸術)漫画で、今回のテーマにピッタリではないかと思います。興味が有る人は是非どうぞ。

推薦図書「選挙報道」

2009-06-21 01:11:03 | 政治システム・理論
私は繰り返し反対していますが、日本の政権交代論者・政権交代論支持者の言う「政権交代論」は、とても危険なアナーキズム的・政局至上主義的な暴論であり、到底容認できるものではありません。選挙戦略にしても国会戦術にしても、プロセスを大事にすることが政治の良化につながることは明白でしょう。結局のところ、政党は政党らしくして、選挙で勝てるよう、支持者が増えるよう、通常の努力をするしかないという当たり前の結論に落ち着かざるを得ません。

反対しているだけでは、日本左派のようなので、日本政治が良くなるために、必須ではないかと思っていることについて書いておきます。答えはずばり(継続的な)「政党支持」でしょう。私は以前からそうしていますが、これをやると、政治に関する考え方が成熟することは間違いないと思います。

例えば、政治のあるべき姿を考えてみると、河村市長の減税なども、野党サイドから公約の実行を迫るという考え方が出てくるのは明らかにおかしく、本来河村市長に投票した支持者から突き上げがあるってしかるべきです。これは地方政治の例で例えはあまり良くありませんが、政権交代などで政治が良化するというのは幻想ではないかと感じさせるのに十分ではないでしょうか。地方では何度も政権交代は起こっていますが、無党派層はとても根強く、とてもではないが、政治が良化する気配はあるようには見えません。これが政党支持ならどうでしょう。政策を全部支持すべきとか(議員さんが法案に賛成した場合は別問題)そういうことでは勿論ありません。政策は是々非々でいいのであって、良さそうと思う政党に立場を固定してみたらどうかということです。河村市長が減税について率先して何か説得?しようとしていますが、そんなことはまぁどうでもいいんです。支持者がどう考えているかが重要です。「減税さっさとしろよ」とか、他の条件を評価して決めた人が「だからいい加減なことは言わない方が良かったのに」とかそういうことを考えることが重要なのです。投票したら何か全て庇ってしまったり、後は知らないとか(その場限りの政権交代論者が如何にも考えそうなことです)、そういうことでは政治が良くなるはずがありません。政治は幅広いものですから、考えるためには、立ち位置が実際問題必要だということだと思います。これがない限り、永遠に政治改革は成らないのではないでしょうか。無党派層というのが何か格好いいというような風潮こそ、日本が政治的に成熟していない証拠でしょう。嫌になれば変えたりやめたりすればいいのだから、どの政党が自分の考えに近いかよりマシか考えてみればいいのです。そして批判には慣れなければなりません。白か黒かということではないのです(日本政権交代論のような白か黒かという理屈に反感を覚えるのは問題ありません)。

誤解ないよう付け加えておくと、政策ごとにこちいがいい、あっちがいいというのは政党支持ではありません(個別の政策の是非を問う世論調査に流されることはそれ自体、政治を悪化させているということができます)。雰囲気とノリで支持するのも政党支持ではありません(逆もまた然り)。日本政権交代論的に本当はあっちだが今回はこっちというのも政党支持ではありません。あくまで継続的に立ち位置を決めるということであり、政策は是々非々ということです。

前置きが随分長くなりましたが、推薦図書です。中公新書ラクレ「選挙報道」です。副題が「メディアが支持政党を明らかにする日」。選挙報道に携わった元ニュースキャスターの著者がメディアの社説での支持政党表明を薦める良書だと思います。政権交代論者の政治学者が何か出てきているような気がしますが、それでも(私でも)良い内容だと思いました。

それでは改めて私は自民党支持・麻生支持の立場でいこうと思います。政策は勿論これまで通り是々非々で。