観測にまつわる問題

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結論が決まっている選挙は選挙でありません

2009-06-20 23:13:13 | 政策関連メモ
イラン情勢に関してですけど、アハマディネジャド大統領にそろそろ決断をして事態を収拾してほしいと、私は思っています。

前提として、選挙が正当に行われたという客観的な証拠があるなら、もう出しているでしょうから、それはないのだと思います。また、圧倒的な大差で勝ったのであれば、何度やっても同じことなので、国際監視団を呼んでの再選挙をしても構わないでしょうから、そんなことはないのだと思います。私は今回の選挙について、丁寧に説明してほしいとは思ってますが、説明困難な最悪の状況を想定をして、落としどころを考えてみます。

①次回より国際監視団を呼んでの選挙とするなりして、より公正な選挙が行われることを何らかの形で表明し確証する。

②アハマディネジャド大統領は今回の混乱の責任を取って引退し、保守派は別の候補を立て再選挙する。

オバマ大統領ではありませんが、私はアハマディネジャド大統領が決断しテレビ討論が行われたことは、イラン民主主義の大きな一歩であったと思います。しかしながら、どこをどうしたものか、選挙の結果が疑われる残念な事態になってしまいました。結果の決まっている選挙は選挙ではありません。このままではイランの権威は大きく傷つかざるを得ないでしょう。

選挙にまつわる報道を見ていて思うのは、イランはドイツに似ているところがあるのかもしれないということです。革命防衛隊が武装親衛隊なんかに似ていませんか。正直選挙で特定候補などに武装勢力が味方(とされている)するのは不味いと思います。アハマディネジャド大統領の反イスラエル(ユダヤ)的言動とか、イランそのもそがアーリア人の国という意味であるとか。日本も某野党・(今回だけ)支持する勢力とかが、(日本的な)政権交代論のごとき思想暴力をもって、我が党が勝たねば日本の民主主義は終わるみたいな結論固定の暴論が広く流通したりする(そういう主張こそ民主的ではない)ので、他人事ではないのですが・・・。友好国ですし、似ているところもあるのかもしれません。いずれにせよ、全体主義的傾向の強い国では、民主主義の結果、全体主義を生むことがあるようなので、気をつけたいものだと思います。