ヨンサントから５０年

　　　

あの“ヨンサント”から、今年でちょうど５０年である。　“ヨンサント”とは、昭和４３年（１９６８年）１０月１日に行われた、国鉄（当時）のダイヤ大改正であり、また白紙改正とも呼ばれている。　それ以降、新幹線開通等に伴う比較的大きな改正はあったものの、これほどの全国的な改正はない。　また、これからもないであろう。　振り返れば、時刻表が愛読書となっていた頃で、このダイヤ改正のことは、いろいろと記憶している。　今のようにネットもないので、改正の実情はなかなか分からなかったが、それでも、新聞切り抜きを集めてノートに貼っていた。　まさに、日本が奇跡的な経済復興を遂げつつある中で、それを背景にしたもので、当時は、人も貨物も鉄道輸送が主軸であった。　あの当時、一番好きだったのは、特急「金星」であった。　世界初の５８３系電車寝台で、博多発１８：５０、名古屋着６：１５、約１１時間半で両都市を結んでいた。　数回、利用した。　ただ、今なら、博多を１８：５９分の「のぞみ」に乗れば、名古屋には、２２：１２に着いてしまう、さらに、その日のうちに東京まで行ける。　隔世の感がある。　鉄道王国の日本ではあるが、北海道を中心に、どんどんと路線が廃止されている。　世界で、こんなに鉄道がなくなっている国はないような気がする。　もう完全に手遅れで打つ手がなくなった「高齢化と人口減」、今後が、非常に心配である。

From Face Book: The timetable of trains was completely revised 50 years ago in Japan.