そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

2月28日(金)文化庁のフォーラム

2014年02月28日 | 公開

  関係しているNPO団体の要請で、文化庁主催のフォーラムへ行く。

  しかし、このフォーラム、時間が長すぎるわい。プレゼンのレベルもまちまちで、本当にこれで大丈夫なのかな?と思わんでもなかった。アンケートにはその旨、率直に書いておく。

  「土壁は水の抜け殻」とおっしゃった左官業のお方の発言が心に残った。なるほど、実に深い言葉である。若い盆栽師のお方は、動画よりも実物のほうがうんとカッコいいのであった。最後に電機会社?の社歌を歌わされた。オタマは、私もちょっと欲しくなったぞなもし。きょうびのジャパン・ク―ルって、こういうことか。

   私はなんと、招待者だったので、懇談会(懇親会)にも出席した。ご挨拶が長い。まあ、いちいち英語に通訳しているのだから、倍かかるわけだが、それなら初めから全部英語でやればよいものを…。乾杯の音頭が、これまた長いの長くないのって…・皆さんお手持ちのビールの泡が消えて、麦茶みたいになっていた。人のふり見て、我がふり直すべし。

  帰宅したら、面接がうまく行きましたぁ♡といった内容の連絡が届いていた。そりゃよかったですなあ。待てば海路の日和あり、持てばカイロは暖かい…なのであ~る(本日はやけに気温が高かったような)。万般これも、うん・どん・こんであろう。うんがよかった、うん(饂飩粉の話は、卒業式の式辞に入れる予定)。

 

 


2月28日(金)カット次第で勝手次第

2014年02月28日 | 公開

  森元首相の「失言」問題について、N教授がフンガイしておられるが、まあ世間というのはそんなものだ。誤解を生じさせた方に責任があると言い放って、意図的に誤解した方が逃げるのも常套である。私も、発言の一部を切り取られ、創立者銅像前に個人攻撃の巨大立看をたてられたことがある。□○に対し、「あなた方は共産主義者であるわけだが、それでは天皇制を肯定している現行『憲法が今のままでいいと思っているのか?』」の『  』の部分だけ切り出され、改憲論者××教授の暴言、右翼!みたいに言われた。おいおい、私の専門は政治学でも憲法学でもないぞよ。

  「イメージ」とか「世論」は、作っちゃた者が勝ちである。今度はそれ自体が根拠になって、ファンタジーは膨らんでいく。そんなことは、もう『徒然草』に書いてある。正義は勝つと言ったって、そんな保証はない。そのことを百も承知の連中は強いぞよ。皆がカリカリしている周辺国の反日なんとやらの宣伝活動も同断ならむて。イメージ戦は、うかうかしていると取り返しがつかぬが、我が国はこれが苦手といふもさらなり。政府はちゃんと電通や博報堂を使って、効果的な広報を世界に向かってやって欲しい。上手に反撃することだ。帰れ竹島! 


2月28日(金)風呂の工事

2014年02月28日 | 公開

  風呂場と洗面所の工事が始まって、昨日1日でぶっ壊す作業は終わってしまった。なにしろ小さな風呂場だからな。剥がされたタイルは庭に積み上げてあるし、車庫の脇に外した湯船がどかんと置かれている。今日は水道工事だとか。

  我が家はパネル工法による建造物なので、柱がない。タイルや床や天井を外すと、ふ~む、こんなふうになっていたのかと改めて驚いた。

  前は白タイルに目地は黒にしてもらっていた。それが当たり前っぽくていいと思っていたが、黒は存外汚れが目立つものなのだった。今度の風呂もごくごく単純、ふつ~にしてもらうことにしている。鏡も要りませんと言ったら、業者さんは目を丸くしていた。今までの風呂場にも鏡は無かった。自分の顔を見ながら洗うのは気持ち悪い。頭でも顔でも、髭剃りだって鏡無しでできなくはない。そもそも、南方戦地ではドラム缶で風呂に入っていたのである。罰が当たる。普段の生活に余計なものは何も要らない。すてきなお風呂は、温泉にでも行って入ればよいのである。

  中国の大学で集中講義をしたことがあるけれど、宿舎には湯船なんか無かった。排水のやたら悪いシャワー施設が、トイレと一緒の場所に申し訳程度に付いているだけで、これは体を洗ってはいかんのではないか?と思ったことである。まあ、そう考えれば、これから死ぬまで10年ほど入れたらよろしいわけで、設備に凝る必要はさらさらあるまい。

  ごてごてしたものはもう沢山という気がする。世の中から、だんだん置いて行かれるなあという感覚が強くなっていく今日このごろ。亡父は私の年齢には退職、引退していた。それには相応の必然性というものがあったはずだ。 「世に従へば身苦し」とは、既に800年前に書かれておる。毎朝自服にておいしい薄茶を喫して、突然ぽっくり死んでいけたら素敵である。


2月27日(火)いろいろ準備

2014年02月27日 | 校長は日々是口実

  学会の事務局員の仕事がたくさん溜まっているのに気付く。来週、委員会を開かなければならないが、委員への連絡、資料送付は面倒がないからいいけれど、整理してみたらきつきつである。指揮系統(ライン)も再構築の要あり。

  年度明けにはまた、学校法人の将来計画の進捗状況を報告させられそうだから、そちらのほうのまとめを始めた。ようやく課題が見えてきたという感じだが、私の任期もあと半年ほど。次へ引き継ぐ意味でも整理しておかなければならない。

  施設関係で法人部署から通達あり。私しゃ完全に板挟みだ。どうしたらよかんべ~と、泣きの涙。教頭仰せの通り、セレモニーホールの名称みたいというのに同感なれど、あちらの顔も立てなければならぬ。究極、それは高校の所有物ではないし、高校側には何ら決定権は無いのだから、白旗を上げるタイミングということだ。ただし、フィンランドを見習うべし。ただでは負けぬよう画策するまでぞ。

  八百屋の前を通ると、柑橘類の種類が豊富であった。「みかん」は申すに及ばず、…「やかん」「ゆかん」「よかん」まであったよと言ったら、同居人にバカ!と言われた。「ゆかん」なんかあなた、お人が亡くなった時にするものだからな。こりゃ「あかん」か! 「わかん」ないものだ。(笑

 


2月26日(水)花が艶なのは

2014年02月26日 | 公開

  なるほど、花というのは植物が子孫を残すために作りだしたモノであり、されば、どこか艶といおうか、端的に言えばエロチックなところがあるのだろう。恋にも花はつきものだし…。

  過日「Cafe GOTO」にチューリップを少し持っていった。1週間ほど持ったらしい。光線の具合によって開いたり閉じたりし、最後は花弁がよれよれになって散ったという。萎んだらさっさと、とり片付けてくれたらよかったのに。

  風呂場と洗面所=脱衣場を直すというので、同居人がものすごい勢いで片付けを始めた。すると、昔々使っていたスウェーデン生まれというレッグレス・チェアーが2つ、出て来たのである。これはまことに具合がよい。自分用に買ったら、あまりに素晴らしいので、同居人用も買って差し上げたのだった。しまい込んでいたが、こりゃ常日頃より活用すべき優れモノだ。姿にも花があるけんね。そのほか、ながいこと探していたようなモノも出て来た。てっきり街で落としたと思っていたんだがな…。いかに日頃、整理整頓、掃除を怠ってきたか、分かろうというものだ。

  茶花を習いたいと思うようになった。『一日一花』という本を、時々眺めてみたりする。お点前の稽古には全然通えないくせに、昨春はなぜか花入れを一つ二つ衝動買いした。何のつもりだったやらん。我ながら、自分で自分のすることが理解できない場合もある。これを称して自発の助動詞「る」「らる」と申すべきか? 「なり」は断定か?伝聞推定か?…いやはや。名詞ということもあるがな。


2月25日(火)天保老人

2014年02月25日 | 校長は日々是口実

  せわしないことである。なんだか四六時中走っていろ…みたいな状況になってきた。もはや我ら、天保老人と化してきた感があるか。天保銭を付けられたら、そりゃエリートだろうがなあ。

  はいはい、私めが全部やらせていただきます…と引き受けたのはよいけれど、個人のエフォートの限界を、もう超えてしまったような気がする。高校の校長と、いわば万般個人営業の大学教授と、ただの事務局員と、顔を使い分けなければならないが、かててくわえてこの度は予備役召集である。正直、鬱屈してきた。この歳で三八銃担ぐのはつらい。あ、そっち方面では、おいらは一応将校だった。K教授にいただいたナンブ拳銃を持参すればよろしかろうて。軍刀はないけんね。とにかく、人を遣うのが苦手なのがいけないのだろう。簡単に言えば、器が小さいということである。

  手につくことと、つかないことがある。つかないことは、いつまでもつかない。高校の将来計画の進捗状況の報告書なんかあなた、あっという間にでっち上げることができたわいな。校長の任期は今年の9月20日までだから、あんまり責任は持てないが、それならそうと私の立場で、割れて砕けて裂けて散るかも…みたいなことも書いておけるわけだ。もともと八代将軍(私しゃ第8代校長先生なのだ)、暴れん坊だった!

  世捨て人になるにせよ、それには経済的基盤というものが必要だろう。カードの使い過ぎだと同居人に叱られた。新幹線代を、毎回カードで立て替え払いさせられているしなあ。しかも、例えばもしも東京駅から乗った場合、乗り換え駅までの分は支給されないから、アホらしいことこの上もない。誰が乗り換え駅まで普通電車で移動して新幹線に乗るかよ。しかし、立て替えた交通費は、本当に清算されているのかしら? ついぞ確認したことはない。

  亡父は私の歳には、とっくに定年退職を迎えていた。そう考えると、まことに過酷な世の中になったものよ。


2月24日(月)贔屓しろと言われても…

2014年02月24日 | 校長は日々是口実

  出雲学生会の幹事Yさんに、お前が校長をしている高校に知り合いの娘が通学しているから、せいぜい贔屓してやってくれよと言われた。じょ、冗談でしょ、贔屓しろって、ウチの高校は校長が大統領か名誉総督、教頭が総理大臣みたいな仕組み・制度になっているから、校長が生徒を贔屓しようにも何もできませんぜ(チョコ玉を1コ、あげるくらいはできるけど…)とお答えした。まあまあと、生徒の名前を聞かされたが、ずいぶんと珍しい苗字である。読み方が難しい。もっとも、私の苗字の方がずっと珍しいがな。

  同居人の姉上がお見えになって、近所の進学塾に、私が校長をしている高校に合格したと、女子2名の名前が、デカデカと貼り出されていたそうである。ううむ、今年は一部の塾のランキングで、遂に県下最難関校の1つ(本当に本当の共学校ではダントツ)に位置付けられておったから、かかる仕儀と相成ったものか? その貼り出された合格者が本当に入学してくるかどうかはまだまだ不確実なるも、通学の便など考えると、おいでいただける可能性は、低くはなさそうな気がする。 

  ネットをモニターしていると、いろいろな苦情が目に入る。今年の入試については対応最低と評され、それは全部、校長が悪いのである(ほんとうは「ぜんぶ雪のせいだ。」と言い訳もしたい。しかし箇所長とは、黙って切腹するのが役目である)。辞任してお気が済むのなら、いくらでも辞任する。まあ、あんなに雪に振り回された挙げ句、不合格だとか、補欠合格待ちとかになったならば、怨んで怨んで悪態をつくしか、気は済むまい。それだけ強く志望していただいたと、受け止めることにする。円形脱毛症がひとしきり拡大した。

  たまたま見付けた、ある進学塾のサイトに、ウチの学校説明会のレポートが載っていた。非常にシンプルで、校長の話はユーモアにあふれて…とあったが、入試に関する説明が無く物足りない云々とも記されている。一体どんな勉強をしたら合格できるとか、どんな問題を出しますよとか、話すものなのだろうか? A学院高等部の教頭をやっているU君や、K中学高校の教頭をやっているN君に聞き合わせてみるかな。U君もK君も、大学院の研究室の後輩なのだ。

  結局、偏差値の序列だとか、そういうこととは全く別世界の高校を目指すべきではないのかと、ずっと考えてきた。やり様次第でそんなことができるのは、もしかしたらここだけではないのか? もとより誰でも通える高校ではない。ハリー・ポッターのホグワーツみたいと感想を述べた子がいた。そういう方向を目指しても面白かろう。他には絶対無い、ユニークな存在意義を構築できたら素敵であろう。

  でも、おそらくそれは絶望的だ。今の法人のキャビネットに、そうした戦略を描ける仁はさし当たって見当たらない。どなたがこの高校の総合プロデュースを担当される理事閣下であらせられるのでしょうか? ガバナンス、ガバナンスと叫んでみても、さて、ガバナンスいづくにかある? 

  卒業生総代から、答辞の中に詠み入れるという短歌を見せてもらった。身の丈に合った、自身のこだわりを大切にした、すてきなすてきな一首である。校長も式辞の中で腰折れを詠み込むつもりだが、総代のほうの作に軍配があがりそう。なお、校長式辞は昨年同様、紙を見ずに諳んじることにする。よくもそんなことができますね!と感心されるも、本業は大学教授、喋るのはお仕事なのである。


2月23日(日)幹事会

2014年02月24日 | 公開

  東京出雲学生会の幹事会を開くというので、東京駅へと出掛ける。やらなければならない仕事がいっぱいあるのに、全然手がつかない。待ち合わせは「かば」グループのお店。山陰から出店して、あれよあれよという間に拡大した居酒屋チェーンで、社長は安来の方らしい。たまたま店員さんも松江のご出身だった。出雲弁をしゃべりまくった。

  この学生会は、出雲国から東京の大学へ進学した者で組織している団体で、創設者は岸清一

  なぜかNHKの関係者が多いのだが、幹事の一人Yさんが、「ごちそうさん」は戦争賛美だとか、バカなことを言ってくる視聴者がいると憤慨されていた。あれはどう見ても「賛美」ではあるまい。「時代背景」、「描写」だと思うがな。ずいぶん短絡的に考える人が、世の中にはいるものだ。

  幹事会は結局、開店から3時間。午前中から酒飲みまくりだった。これで3000円。50歳以上は4000円払い、若手は1000円で収まっちゃうのは安い。研究室の新歓も「かば」でやろうかしら。でも「かわうち」なら2000円だ。

  勘定して店を出る時、太鼓を2つ鳴らしてくださるが、これは「だんだん」ということらしい。「だんだん」は出雲弁で「ありがとう」の意(松山辺りも同様とか。方言周圏論=柳田國男ですな)。

   フローズンの生ビールというのを初めて飲んだ。この堅い泡の部分を燃やせば、「ごちそうさん」の「焼き氷」ならぬ「焼きビール」になるんじゃないかな? キリンさん、ご一考を。

  帰りにオアゾの丸善に寄る。同居人への土産に『歴史的仮名遣い』をもとめた。これは、旧著に帝大教授のT先生が解説を加えたものらしい。しかし、T先生といえば著者の元娘婿殿であらせられたはずで…。  鉱物や化石がいっぱい売られていた。アンモナイトの化石にちょっと心魅かれたがな。鯛焼きには、餡も無いと…なんちゃってね。


2月23日(日)異形なり

2014年02月23日 | 公開

  四国の御方が「いよかん」を1箱、ご恵送くださった。その中に、蔕?が2つ付いているのがあった。一体どうやって実を結んだんだろう? 画像左のほうのヤツである。

 

  面妖に思っていると、一つがぽろっと落ちた。箱の中で強く押しつけられたか何かして、隣の実の蔕がめり込んで、取れてしまったものらしい。ああ、びっくりした。だけに、下手な冗談になりましたわ。

  TVのスポーツコーナーを観ていたら、水泳の平泳ぎで日本記録が連発だとか。「たん水路」の記録だが、水泳には「たん水路」と「えん水路」とがあるらしい。ああ、なるほど、真水と塩水とでは条件が違うのだろうね…と呟いたら、同居人に「バカ!」と言われた。姑殿は、頷いておられたがなあ?


2月22日(土)入学決定者の集い

2014年02月22日 | 校長は日々是口実

  やっとこさ高校の入学試験が済んで、手続きをした合格者を集めての「集い」を開催した。昨年もやりましたがな。

  ほんとうに久しぶりに、近所の蕎麦屋へ行った。高校はまさに山家にあり、カウンター席に座ると、外はまだ一面の雪景色である。影のように立っている人形は、スチュワーデス、今はキャビンアテンダントか、その昭和期のお人形さんらしい。このお店の室礼?は変わっている。BGMは、私も持っているブルーノートのヴォーカル曲が流れていた。蕎麦屋のBGMはジャズに限るわい。

  1次試験の時に、付添いの保護者の方が、雪の中食べに来てくださいました、先生のブログを見たと言って…と、花番さんに言われた。その日、校長は都内の試験場の方に詰めていたのだが(ウチの高校は都内と地元の2箇所で試験を行う)、なぜ校長をしている学校が分かるのだろう?不思議だ。その受験生の合否はどうだったのか、気になるなあ。

  さて、いつものようにノン・アルコール・ビールの小瓶を空け(高校の売店で扱うよういくら言っても実現しない。先日はジンジャー・ビアが入荷しましたと、甘ったるく高価な清涼飲料水を買わされたが、ぜひ普通のノン・アルコールを置いて欲しい!生徒が飲んだって構わないじゃないか!ノン・アルコールなんだから)、天付きのニ色をりんだもじった。すると、お客を呼んできたお礼ということであろう、デザートにスウィートポテトの切れ端みたいなのをサーヴィスしてくださった。役得、役得。このお店で私は、「先生」と呼ばれておるのだ。漱石の「こころ」みたいである。

  「集い」は、補助席を使いぴったりだった。付添いの保護者の方にはニ階席へ上がっていただいたが、これも皆座っていただけた。ふう、どうやら補欠合格は出さなくて済みそうかな? だが、まだまだ油断は禁物。入学決定者と言っても、県立高校へ合格して逃げるのが結構出るからね。やっぱり私学は立場が弱い。日本はまだまだ官尊民卑?だから、仕方がない。夕刊に、首都圏のトップ・エリート公立高校が連絡会を作って私立に対抗するという記事が一面に大きく出ていたが、うざいかぎりだ。

  4月から教頭以下、教務スタッフが交替するので、「集い」の進行は次期教務が担当した。私の挨拶は落語で言う「まくら」に徹し、腰折れを一首披露して締め括る。「…の山路の雪を踏み分けて来たりし人にいやしけよごと」。大伴家持と、それに在原業平の和歌を踏まえた作だが、本歌を調べてねと課題を出した(つもり)。まあ、緊張をほぐすのが役目ですな。続いて教頭、それから生徒担当の次期教務主任が、それぞれに感銘深い話を長々となすった。次期生徒担当は京都弁で、素敵素敵。続いて主要教科の主任や、男女在校生のメッセージがあり、締め括りは音楽科のN教諭による校歌指導。これがなかなか効果的なキャッチになる。校長も大声で唄う。伊達や酔狂で40年も校歌を唄い続けてはいないからな。 

  疲れたので、17:00過ぎの新幹線で帰る。が~らがらだった。が~らから来たのかな?


2月21日(金)本日も大学で用務

2014年02月21日 | 公開

  連日の用務で大学へ。まだ入試をやっていて、地下鉄の口で受験生応援のカイロを渡されそうになった。待てば海路の日和あり、持てば懐炉に火種あり? K教授にかりんとうをお届けしておいた。お召し上りくだされ。ご一緒になったN教授から、ヨーテボリ潜水艦と駆逐艦に乗ったというお話をうかがった。ヨーテボリなら私も行ったことがある。ヨーロッパはイギリスもフランスもイタリアも行ったことはないが、スウェーデンには一度行った。また、フィンランドエストニアには、なぜか幾度も行きましたがな。

  短歌添削の依頼がきた。私は歌人でも何でもないのだけれど、頼まれたらからには仕方がない。原作品は演歌みたいだった。結局、明日本人にお会いしてご相談に与ることにした。

  男女共同参画社会推進部署の管理職の御仁から貴重な報をいただく。やばい、やばい。やっぱり男女差別なんだそうである。さもありなむ。いっぽうで、いつまでも男しか入れん…と言っている所は一体どうなの?と思わんでもない。少しひっかきまわしてみるか、ウッシッシ…。モー大変。

  一旦緩急の折の武器庫の管理人殿からも連絡がきた。予備役召集である! お国のために、がんばりますとお返事をした。兵役は国民の義務だからな。勇ましく、いざ出陣ぢゃ! 買って来るぞと勇ましく、誓って家を出たからは~♫


2月20日(木)男女共同参画社会推進…

2014年02月20日 | 公開

  用務で大学へ出かける。男女共同参画社会推進部署の管理職の御仁と偶然すれ違ったら、男女共同社会の実現を推進しなければなりませんから、先生のところも男女共同参画社会推進に鋭意邁進してくださいと仰せで、はい、男女共同参画社会推進にあい努めますとお返事申し上げた。ちょうどそうした問題意識を抱いていたところでもあり、渡りに舟である。皆々、男女共同参画社会の実現待った無し、すぐ諸施策に着手することにいたしませうぞ!

  用務の前には「Cafe GOTO」へ寄る。最近はもっぱらカプチーノをいただく。用務が済んだので、神楽坂を下る。そうか、今日は豆腐屋はたしか休みだったか。haza コーヒーが露天を出していたので、応援のためルワンダ産豆200gを購入した。

  それから、思い立って「jokogumo」で二戸の相馬屋の「雑穀かりんとう」を買った。K教授にお届けしよう。自宅近くの八百屋に立ち寄れば、坊ちゃんが松葉杖をついている。すっころんで剥離骨折したのだとか。お見舞いにかりんとうを1つ差し上げた。

  辞表を出す!と息巻いていたさる御方様に、まあまあ、まずは進退伺いをお出しなされとアドバイスして、前に私自身が理事長閣下宛に差し出したものを見本としてお示ししたところ、お役に立ったようだ。こういうアドバイスをする私は、やっぱりどこか変なのだ…と思う。


2月19日(水)考えて…

2014年02月19日 | 校長は日々是口実

 土曜に高校の「入学決定者の集い」というのがある。校長の挨拶内容を考える。また一首詠むか?

 校長になって、折々に詠じてきた短歌をまとめてみた。あまりの腰折れに、吐き気がする。とはいえ、その場で歌会始の講師風に読み上げてしまうので、聞いているほうは胡麻化されるのである。目で読む短歌、耳で聞く短歌というものがありそうだ。恥ずかしくて、佐佐木幸綱先生には見せられない。

 小学生新聞の記者の方からお問い合わせがあった。私しゃ専門じゃありませんが…と断って、お答えしたら、名前を出して記事にするとか。まいったなあ。結局、分かりませんとお答えしたつもりなのだが、いたし方無し。小学生新聞じゃ、世間一般の目に触れまいがね。


2月18日(火)歩留まり率は・・・

2014年02月18日 | 校長は日々是口実

  学校法人の××部長殿からのお呼び出しで、朝一番に法人本部棟へ出頭する。一対一、サシの話ということだったが、こちらは一人で向こうは数名、まるで査問されているような格好である。何かと思いきや、お前のところは高校のくせに生意気だ・・・みたいな話であった。かくかくとご説明する。こんな話は教頭を呼んでして欲しいわ。(××部の言い分もわからんではない)

  30分のお約束が、なんだかんだで1時間ほど話をした。現況の問題点が浮き彫りになった点、収穫があったといふべし。

  「Cafe GOTO」でカプチーノを飲み、昼食は「志な乃」で、ごぼう天蕎麦をりんだもぢる。ごぼうのよい香りがした。「志な乃」は、花番さんの客あしらいが素敵である。美味しかったと申し上げて店を出た。

  日比谷で人と会ってから、東京駅から新幹線に乗る。本日は高校の入学手続き日で、夕方には集計が出るからだ。必要があれば補欠合格を出さなければならない。

  校地の除雪は、なんとかかんとかという状況だった。後で聞くと、グラウンドやサッカー場は一面雪野原で使用できず、体育は雪かきに勤しんだのだとか。そういう体育活動があってもよろしかろう。生徒には17:00の完全下校を指示したよしで、ちょうど校長が学校へ向かう道すがら、帰宅の生徒たち大勢と山道で行き違った。その中の女子生徒数名から、チョコレートや洋菓子を頂戴した。遅まきながらのバレンタイン(14日は入試のため生徒は温習日だった)で、配り余ったものを偶然出会ったこの校長に、くれたものらしい。

  さて、「歩留まり率」である。男子の数字が予想より高い。K県立の試験とかち合ったから、それなりにこの事態は予測できたのだが・・・。校長の話術、文章力も、ほんのちょっとは貢献したかもしれぬ。まあ、共学校としては県下最難関校ということになったから、それなりにブランド?めいた力学がはたらいたか? ともあれ、このまましばし様子をみるほかはない。公立の入試結果が開けば、その時にガバッと抜けるだろう。本質的に官尊民卑の根強い我が国では、結局私立は公立にはかなわないからな。教科書がどれくらい売れたかが、現実的な数字を示しているという経験則があるが、今のところよい数字ではある。ちなみに、今度の新1年生が使用する国語教科書は、この校長も編集に加わっているものである。

  担当主任が生徒寮の入居者の選定を進めていた。いろいろ細かな業務があるのだ。

  生徒会誌が届けられていた。頼まれて寄稿し、校長がどのように高校から大学へと進学したか、思い出話を綴ってみた。今週、卒業生追い出しイヴェントで3年生に、LHRでは1~2年生に配布するらしい。飲酒で停学処分だとか、ホステスとヒモ氏だとか、耳目を欹てる字句が並んでいるけれど、大丈夫かな?

  結局帰宅は20:00前の新幹線となった。雪はカチンカチンに凍結している。

  校内便で、法人全体の入試管掌課長殿に、ユンケルを1本お送りしておく。いろいろお気遣いいただいた。関連業務はまだまだ続く。御身を厭ひたまへかし。


2月17日(月)歩留まり率

2014年02月17日 | 校長は日々是口実

  私が校長を務めている私立高校のように、より受験偏差が高い高校や、立地条件がよい高校が存在する学校は、入試の合格者は募集定員数通りに発表するわけではない。たとえば、東京に所在する男子校である兄貴分高校と併願した男子受験生が、双方合格した場合、よほど近くに居住している場合を除いては、どちらへ入学するか明明白白である。

  されば如何にすべき? 他には無い魅力を創出して、独歩の価値を築くしかないと考えるが、まあそれはさて措いて、合格者数は「歩留まり率」、すなわち何%が入学してくるかを推測しながら定めるのである。これがまた至難の技なのだ。御三家などと称される学校や、大学なら東大・京大ならば、合格者=入学者となるはず、楽ちんでうらやましい。

  このたびは大雪のため2日のうち1日分の2次入試が実施できなかった。当校では入試の形態ごとに、募集数を設定しているので、判定上は支障は出ないのだが、2次試験の欠席率によって予測すべき要素が一部分からなくなった点は痛い。場合によっては補欠合格を出す。その候補者とは、1次試験を通って、2次試験に欠席しなかったものの、不合格となった受験生ということになるわけだ。結局、手続きは蓋を開けてみなければ、分からない。校長の話が面白いと、実施できた面接では受験生がしきりに述べていたそうだが、それでキャッチできる人数といって、たいしたものではあるまい(もしも歩留まり率が急上昇したならば、校長の大手柄だ)。

  教頭から、除雪が全然進まないと泣きの涙の連絡が入った。学校法人本部周辺では既に雪は消えているだろうが、前線の状況は分かってもらえず、これでは明日以降の予定に支障が生じかねないとのこと。法人本部の頭も別の方向に向いており、傘下の1学年300名余の1高等学校のことなどは、念頭から消失しているに相違ない。所管の事務部長殿に窮状を訴えても、もう手遅れかもしれない。PTAのご支援を要請したよしだが、話の方向が全然違うだろう!

  また喧嘩をせにゃならんか、ふう。難儀なことだわい。今朝の新聞によれば、地元自治体が自衛隊に災害派遣を要請するくらいの状況なのだがなあ。