そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

2月14日(金)面接試験1日目

2014年02月14日 | 校長は日々是口実

  どうも今年の高校入試は雪に祟られている。どなたの日頃の行いが悪いのだろう?

  早めの新幹線に乗ったつもりが、集合時間を勘違いして遅刻した。まあ、大統領が来なくても首相が居れば行政はつづがなく行われる。

  2次の面接試験である。1次が雪の影響を被ったから、受験生の出足は早い。お帰りがひどいことにならぬようにと気を揉むのだが、急いては事をし損ずるの謂もある。

  面接担当者が帰ってきて、校長はすごい人気ですねと口々に言われた。志望動機の一つに、校長の話が面白かったという理由をあげる受験生が多いのだそうだ。そりゃそうである、吾、文学部教授なれば、話術と文章力には絶対の自信を持っておるのだ。校地の中で採れる栗や胡桃の実を、学校説明会の折などにばら撒いたが、それをお守りに持参した生徒もいたそうだ。元手はタダだからな。

  まあ、普通の高校の校長とはまったく異なる変化球で、面白い話をしたら絶対キャッチになるはずと計算をしていた。伊達や酔狂で社会人講座の講師で鍛えてはいないのだ。私立大学の教授にとって話芸は必須である。

  雪だがんだんひどくなった。新幹線は動いていたので、早めに駅へ行き、緑茶割り焼酎缶とワンカップ、それにつまみを買って待っていたら、ねこ教諭はじめ、業務を終えた先生方もお見えになった。車中、ねこ教諭の隣の座席に座り、人の悪口を言い合っていたら、もう乗り換え駅である。ねこさんはそのまま乗って行くので、ワンカップ大関とめざしのつまみは彼女に差し上げた。さてさて明日も面接試験である。雪が心配。終日、他のことは何もできなかった。


2月14日(金)仮名文字の意味

2014年02月14日 | 公開

  「ひらがな」は男女ともにアクセスすることのできる文字と考えているが、そもそも、所謂「万葉仮名」は何のために案出されたかといえば、固有名詞(人名、地名)と詩歌を書記するためではなかったか。金石文や古代の文献を閲すれば、明らかであると思う。固有名詞と詩歌は、簡単にはグローバル化?できないものであったろう。ここに民族文化を考察する糸口が存するのではないだろうか。

  日本人は一生懸命漢詩を作ったが、正直、その総体はどういう水準と考えたらよいのだろう。それに対して、和歌とその派生詩型は、ついに捨てられることなく今に続いている。現今のグローバル化が進めば、日本人は英語詩を作り、感動するようになるのだろうか?

  死ぬ時にはやはり、辞世の歌なり句なりを作っちゃうんじゃないかな、母語が日本語である限りは…。それが身の丈に合ったということではないのかなあ。