そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

7月30日(木)神楽坂の名店「志ま平」へ、久しぶりに行く。

2015年07月30日 | 公開

  移動の電車の中で読むのに好適ならむと、秋山徳蔵『味の散歩』(中公文庫)を買ったが、なかなか滋味深い文章である。まあ、ちと古いのは仕方がないが。

  18:00に東京メトロ神楽坂駅の矢来口でマンゴー大学のN氏と待ち合わせ、牛込中央通りをどんどん進んで、「志ま平」へ。夜だけの営業になってから初めての訪問となり、ほんとうに久しぶりである。大将、脚を骨折されたよしにて、お労しいことであった。

  2017年のおうた文学会地方大会を、マンゴー大学の肝煎りで開いていただくことになっている。おうた文学会あれこれ問題対策委員会の、私は委員長様なのだが、要するに将来の大会会場校と、事務局担当校を斡旋、交渉するのがお仕事なのである。ご当地は若山牧水ゆかりだから、そうした筋でイヴェントができるといいね・・・という方向になった。

  「志ま平」のお料理は、相変わらずたいへんに凝った内容だった。実は大将は、私の仕事部屋の隣にある蕎麦屋で修業をされた方。お久しぶりの手土産に、かつてその蕎麦屋の並びにあった菓子舗の銘菓を少し持参したが、購入の際、菓子舗の女将もなつかしがっておいでだったよ。

  お酒は夏酒のラインナップから2種類ほどいただく。「ひと夏の恋」という銘柄は、何じゃらほいと思った次第。

  いささか飲み足りなかったので、「十六公厘」を覗けば、一番外側のカウンター席が2つ空いていた。腸詰を肴に、ハイボールを2杯ほど飲む。N氏は飯田橋でお泊りで、明日は文京区で学会のよし。神楽坂下でお別れいたしましたとさ。

  


7月29日(水)沓冠

2015年07月29日 | 公開

  O前社長からのメールに「夜も憂し 妬く我が背子 果ては来ず なほざりにだに しばし訪ひませ」の和歌が書いてある。頓阿が兼好に帰した沓冠の和歌である。補助金をよろしくとのメールに対する、お返事。

  この和歌は結構有名で、実は月曜に実施した朝いち演習の「理解度の確認」でも出題したのだよ。句の頭(冠)を降順に辿って「よねはなし(米は無し)」、今度は句の末尾(沓)を昇順にリバースして「せにすこし(銭少し)」、補助金はそこそこ出すよとの意思表示だ。

 このお返事は、やはり沓冠にせずんば非ずで、作ったのが下掲の腰折れ一首。辿り方は頓阿詠と同じです。

     世話しかね 似る者も無く 後も憂し ここにこの頃 閉ぢ籠り居よ 有若亡

答えは「せにのこと よろしくね(銭の事、よろしくね)」、補助金よろしくお願い致します。おいらも、かなりのスキルだと自讃するか…。

  夕方は編集会議。その前に、2年前に見合い?させたカップルから、結婚することになったとのご報告を承る。まあ、乏しい私の功績?かな。それにしてもウチの娘は、いったいどうなるんだ? 蕎麦食い歩いている場合じゃないだろうに。(~_~;)

  編集会議は1時間で終わり、暑気払いに連れて行っていただいた。銀盤があったので、コップ酒で3杯飲んだ。

 

 

 



7月28日(火)社会人向け講座も学期最終回

2015年07月28日 | 公開

  社会人向け講座は、夏冬は4回のショート・ヴァージョンで行うので、本日が最終回。その前に、築地へ行ってりんだもぢることにする。

  かねて目を付けていた「文化人」を初訪問。「布恒更科」のすぐそばなんだが、しかし築地、新富町、銀座界隈は、いい蕎麦屋が多いなあ。

  カウンターの一番左端席に座って、目の前に「雲丹の冷やかけ」と書いてあるから、花番さんに、これくださいとお願いした。ほどなく出てきた丼は涼やかで、なかなかいい器をお使いである。麵は極細打ち。生雲丹がたっぷり添えられて、海苔もよい香りだ。雲丹が細い麵にまったり絡んで、なかなかの趣向だった。鮮烈さでは「湯津上屋」の「冷やかけすだち」に軍配があがるかもね。お酒のラインナップもなかなかと見たが、講座の前に飲むわけにはいきません。

  社会人向け講座は、歌いまくってどん引きされたかも。PCの接続がいまいちで、もたもたした。「夕立」という題で皆さんに短歌を作っていただき、入れ札をした。愚詠も混ぜておいたが、同点2位で、面目を保ったわい。

      夕日影 林に差して ひぐらしは 涼しく奏づ ひと雨の後  有若亡

  東京駅まで歩く。北海道のアンテナショップで、ついついソフトクリームを食ってしまいましたわ。

  で、帰宅して夕食当番。姑殿は18:30くらいにお帰りと仰せで、同居人も大学で打ち合わせだか会議だかとのこと。冷蔵庫の野菜室に、青味野菜の屑や切れ端は溜まりに溜まっている。こういうのの処理は、片っ端からざく切りにして、ルクエのスチームケースでレンジにかけ、ミキサーで砕いてジュースにする。これをベースに、肉、玉葱と大蒜のみじん切り(別にスチームケースで下処理する)、それから甘唐辛子があったからこれを加え、成城石井のカレールウで誤魔化して、辛味調節はコチジャンを投入。お手軽夏カレーの出来上がり。ココナッツオイルを風味に加えた。


7月27日(月)採点、採点また採点

2015年07月27日 | 公開

  金~日にweb試験というのを実施した。まあ、カンニングし放題だが、そんじゅそこらの人を連れて来ても歯が立たない、という内容なのだよ、ウッシッシ。早速TAさんが採点に取り掛かってくれたが、軒並み0点のオンパレード。当然軒並み「不可」を付けるしかないので、こりゃ文学部「ドハマリ№1」科目のタイトル奪還必至だわいな。

  それで、本日の1時限は朝いち演習、2時限はふるほん講義の、それぞれ「理解度の確認」を行う。「試験」じゃないよ。「試験」やると、15回の授業の外に、やらなくちゃいけないから、授業の中に組み込んだクイズで、お茶を濁すのであ~る。

  人数が多くないので、さっさと採点してしまう。それぞれ5分で作ったクイズだが、理解度の差は歴然。まあ、受けてくれれば「不可」は付けませんがね。

  これで今学期の大学の授業は終了。いやはや暑い。心置きなくハートランドを飲まんと、N坂をすたこら登った。「高七」は混んでいたが、カウンターの一番右がぽっかり空いていた。どうやら奥のほうでは、バカダ大学の先生が学生さんをたくさん引き連れて、打ち上げ?をなさっている。春学期の締めくくりなんだろうが、こんなに大勢におごるのかいな? バカダの理系の先生は、収入がよほど多いのであろうよ。うらやましい限りである。

  ハートランドは一瞬で空になり、あとは冷や酒をいただく。混んでいるから、私の注文を揚げる順番はなかなか回って来ない。冷や酒は2杯目とあいなって、客単価は日替わり定食の4倍見当。私って本当に、よいお客である。道理で大将も大女将も、若女将も、私のことを「先生、先生」とおっしゃるわけだ。N坂登ってくるから、漱石の「こゝろ」みたいで、まあつきづきしいかな。

  穴子の定食をお願いしたのだが、まず骨が出てきますな。続いてメインだが、やはりダイコンの天麩羅は絶品である。8月上旬は夏休みのよし。もし「高七」行かれる際には、電話で確認されるのが賢明であります。

  


7月26日(日)炎暑の中お別れの会へ

2015年07月26日 | 公開

  故指導教授の奥さまが今月初めに亡くなられて、そのお別れの会が行われた。指導教授が亡くなったのはもう20年も前になる。菩提寺は谷中の、全生庵の斜め前にある日蓮宗のお寺だが、変わっていなくて、なつかしい気がした。

  しかし、炎暑といふもさらなり。同居人と30分ほど前に着くよう三崎坂を上ったが、汗だくになった。30名ちょっとの参会者だったように思う。福岡からI氏夫妻、関西からO氏、松本からSさん(W氏夫人)と、なつかしい顔ぶれが集まった。35年前の大学院生である。

  お斎をいただいて、いろいろ話をした。大阪の教育大の教授になっているO氏からは、急激に変化する教育界の状況を聴いた。一番出世したのはI氏で、公立大学の副学長になったが、さすが一番貫禄がある。東京の女子大教授A氏はずいぶん肥っていて、私より5㎏重いことを聞き出したぞなもし。

  研究会へ顔を出す予定だったが、あまりの暑さにフラフラとなり、直に帰宅することにした。web上で試験実施中で、明日の「理解度の確認」問題も作っていない。案の定、システムのエラーだとか、メッセージがいくつか入っていただ。全身が疲れ果てた感じで、とにかく休むことにする。寝かせてしまえば世話は無いから、同居人も、休みなさい、休みなさいとのたまふ。

  晩飯ができたと叩き起こされたら、主食は蕎麦掻きだというのにまいった。朝食はパンケーキだったけれど、妙にぼそぼそしていたので、何だこりゃ?と尋ねると、卵を入れ忘れたとのたまふ。お別れの会も、眉毛書くのを忘れてお出ましになったし。これ皆、暑さのせゐならむよ。

  夜が明ければ、採点と成績処理である。火曜日までは講義が続くのだ。(汗


7月23日(木)卒論ゼミ春学期最終回

2015年07月23日 | 公開

  いやはや、まだ春学期が終わらぬのですよ。本日は卒論ゼミの最終回。全員の発表が一応先週までで終わったので、直接「Cafe GOTO」集合ということにした。さっきまでO教授がいらっしゃいましたよと、GOTOさんに言われる。

  4年生は就活が絡むから、毎回欠席者が出ていたが、ケーキと飲み物を指導教授がおごると通達すれば、一人の欠席も無かった。本年度は奉職以来初めて、全員が女子学生さんで、てんでに全員別々のケーキをご注文あそばした。個性的といふことならむよ。

  さて、3時限の博士の研究指導は、発表するかもと言っていた華族学校女子部のK君から辞退の連絡が来て、研究室で仕事でもするかと思っておったら、K法師がドアを叩き、個別指導とあいなる。先行研究の結論を組み合わせて論を立てるより、まずは具体的な分析を行ってみせる必要が、特に口頭発表の場合はあるんじゃないの、みたいなアドバイスをした。U君の論文への意見も、遅くなったが送って一段落。

  修士の演習も学期最後で、一応テクストを読み終わった。本当にいろいろな問題のあるテクストだ。ということは、研究的には美味しいということなんだがなあ。

  教科書会社の編集会議へ赴く。1時間遅れると連絡しておいたが、食事は要らないとしたので、乗り換えのメトロ駅構内のスターバックスでサンドウィッチみたいなものをテイクアウトした。会議室に着くと、隣席の委員は私より遅着で、夕食がセットしてあった。しまった、夕食お願いするんだったと後悔先に立たず。パンをぼそぼそ食う。

  これからの高校教育がどう変わるかが議論の核心となった。ぼやぼやしていたら、時流に乗り遅れる。別に乗り遅れても構わない…とは、教科書会社的には申せますまいて。まずは方法論的な問題だが、文科省が号礼をかければ、あっという間に変わってしまうこと必定である。しかも、中等教育レベルより、大学でのほうがその進み具合は早い。早晩、シラバスにそうした要素を明記させられるに違いないと踏んで、私なんぞも特に演習の新しいコンテンツを開発中である。それなりの手応えは得ていますがね。

 

 


7月22日(水)教授会

2015年07月22日 | 公開

  夏休み前最後の会議日。ところが図書館からメールが来て、「先生の講義のレポートだという学生が殺到して、てんやわんや」ということが書いてある。書誌調査を課したのだが、段取りが分かっていない学生がいるらしい。そういえば、担当部署に事前連絡していなかった! 慌てて取るものも取りあえず出頭し、平身低頭。窓口の係の方々にかなりご迷惑をかけたようだ。その時は手ぶらだったので、「Cafe GOTO」まで走って行って、洋梨のケーキをホールでいただき、とって返す。これでお許しいただけたかと…。汗だくになっちゃったぜ。(・_・;)

  12:15からの教室会議は13:00に終わったけれども、食事には行けず。14:00からの教授会は4時間15分かかりましたわ。始まる前、F教務主任とエレベータ内でご一緒になったから、今日はかかりますか?とお尋ねしたら、まあ、選挙が2つありますし…とのことで、一応覚悟はしておったのだが。内職に山下奉文の評伝を読む。へえ、将軍は奥さんの実妹と関係を持っていたのか。伊勢物語初段だな。

  つまらんことで質問した。外国からの研究者を受け入れる議案で、6日間を0.1ヵ月と記してある。0.1なら3日だろう…というわけで手を挙げて質問したら、後で訂正となりましたとさ。(笑 どうも笑いを取りたがる癖は直らない。

  終わったのが18:15で、なんだかんだで18:30を過ぎた。19:00から「高七」で、遅まきながら新任助教の歓迎会が予定されている。コース主任に、どこがいいでしょう?と尋ねられたので、いくつか候補を挙げたうちから、助教さんが天麩羅をお選びになったよし。賢明なるご選択、昼飯抜いた甲斐があった。

  いろいろ懐かしい話が出て面白かった。コースで食事をする機会は滅多にない。2時間弱でめやすくお開きとなり、よい気分で帰宅したが、仕事が山のように溜まっている。昨日、電話で注文した写本も届いていた。どうやって支払おうか?

 

  

 


7月18日(土)駒沢で学会

2015年07月18日 | 公開

  朝いちに面接試験のため大学へ。30分ほど面接した。その後、A師匠の補講と、エイトマン先生の連繋補講をお見舞いして、渋谷経由で駒沢へ。おうた文学会の例会なのである。

  研究発表の後、全体の委員会が終わったら、私が委員長を務める委員会の会合を開く予定だ。駒澤大学の先生方に何軒か紹介していただいたのだが、場所を確認しておく。昼食はカジュアルなイタリアンへ入った。よせばいいのに生ビールのジョッキを2杯飲む。おかげで最初の研究発表は居眠りして、何が何だか分からなかった。

  2本目はたいへん面白く、お公家さんたちも駄洒落生活を送っていたことがよく分かった。何曽ということだが、「くものうへ」が「おび(帯)」になるという類。『後奈良院何曽』はこうして生き続けていたのか!と感動したが、要するに、歌学を中心とした教養の消費ということであろう。これもひとつの文化に相違ない。

  トリの発表も興味深く、質問をさせていただいた。

  さて、秋の岡山の大会についても大きな問題なく決まり、18:00に委員会が終わった。和食系がよいということで、「治」というお店に電話をかけたら、ちょうど入れるとのこと。やけに料理が供されるのが遅かったけれど、会合なので好都合だった。しめのお蕎麦も水準。N教授、ご紹介ありがとうございました。

  支払いの段になって、予算ほぼぴったり。50円つりがきたので、遠路ご参加のO委員に差し上げましたわ。


7月16日(木)授業は続くよ

2015年07月16日 | 公開

  卒論ゼミは2人に発表してもらった。これで全員発表したことになる。来週はカフェで打ち上げの予定。ケーキ付で指導教授のおごりである。以前は卒論ゼミもコンパ補助(500円)が出ていたが、廃止された。ケーキ分の補助で、有り難かったんだけどなあ...。

  昼は「たかはし」お刺身定食。研究室で延々と仕事をして、修士の演習は面白かった。論文2本くらい書けるネタである。今読んでいるテクストは、実に実に面白い。

  学生の研究会は春学期の総括と、秋学期への相談、そして「傘」をお題の歌会を行った。皆、なかなかのレベルだったよ。短冊にしたためて読み上げ、披講した。OさんとSさんのお歌が高評価を得ました。

  東大の院生ルミエールさん、両A君と「かわうち」へ行く。何も言わないのに「銀盤」の一升瓶が出てきた。(・_・;)

  東大はもう授業終わりなのだそうである。今年はクォーター制が導入されたせいで、9月の学期開始も早いらしい。ところがクォーター制は今年限りで廃止、来年度はもとに戻すんだと。総長が替わったので、そうなったらしい。いやはや、これからクォーター制を導入するというのですったもんだしているウチの大学は、何なんだよ!と思わんでもない。

  大学院博士課程の奨学金の件もそうだが、だいたい東大の真似をしようとして、梯子を外されるのが、我が二流私立大学の立ち居振る舞いであるわいな。


7月15日(水)会議日なれば…

2015年07月15日 | 公開

  水曜は会議日なれば、午前中からお昼休みにかけて3連雀。ほとんど合間が無い。13:00過ぎにやっと解放されたが、今度は18:00過ぎまで延々の待ち時間である。

  昼は「まつや」へ行く。常温で1本と、雲丹と大盛りで30分ほど粘った。それから「竹むら」「冷やししるこ」を食って、神楽坂へ移動。

  久しぶりに「うつわや釉」へ寄ったら、Nさんに、先生、水指になる織部、関心あります?と言われる。「野口父子展」観に行って、いいなあと思ったが売約済みだったものが、キャンセルになったのだそうである。こりゃまことに素敵で、蓋を誂えたら本当にいい水指だ。お値段も手ごろなんだけれども、懐具合が完全に干上がっておりますでな。しかし、Nさんは私の心の琴線に触れるツボを、よくよくご存知である。う~ん、考えますわ…と言って店を出た。

  「Cafe GOTO」に寄って、来週の卒論ゼミの打ち上げ?の予約をする。GOTOさん、またチェスの試合に出るそうだ。勝利を願って、「セワ」を差し上げたら、窓辺にぶら下げてくださった。「Cafe GOTO」へ行かれる方は、ぜひぜひご注目ください。

 

 

 


7月14日(火)新富町の地下蕎麦屋へ

2015年07月14日 | 公開

  八丁堀の社会人講座の前に、新富町の「はたり」でりんだもぢる。こちらのお蕎麦は極細打ちで、しかしはらはらしていて水っぽくない。どんなにレベルの高い蕎麦切りか!と思う。講座の1時間半前なので、ついつい生ビールも。

  社会人講座は短歌を詠んでもらった。「夕立」題で各人2首、折詠草にしたため、私が宗匠になって合点・添削する。来週は短冊への揮毫方法をレクチャーの予定だ。

  帰りに「小津和紙」に寄って、清書用の短冊を買う。清書用といったって、小津さんでは練習用なんだが。

  三越前で少し買い物をした。あまりの暑さにそのまま帰宅。晩飯は豚肉を焼いて、エゴマの葉に包んで食べたが、美味であったよ。


7月13日(月)三味線のコマ

2015年07月13日 | 公開

  日曜は極熱の中、茶会へ出掛けて勉強になったが、極熱のため帰宅したらすっかり消耗しきった。朝いち演習は春学期のプレゼン最終回で、20日は補講日だから一週空いて、27日は「理解度の確認」となる。ところが発表者の一人がダウンしたとの連絡。この暑さだ、仕方あるまい。

  もう一人の発表者の資料をアップして、さて、40分ほど穴埋めをしなければならない。まあ、今やっているテクストの中間総括をしてやれとプリントを準備する。ふるほん講義のパワーポイントも大急ぎで作成。学期末、自転車操業状態とあいなる。

  1時限、2時限とそれなりにこなして、出欠を入力し、昼休みとなる。外に出たら頭がくらくらしてきた。キャンパス内のスロープを下ると、同居人が上がって来る。3時限に非常勤の講義を1つ持っておいでなのだ。これからコマを届けにいくからねと言って、分かれる。

  ハートランドが猛烈に飲みたい。さすれば、N坂を上がっていくしかない。自発の助動詞「る」「らる」である。幸いカウンターの奥が空いていた。ハートランド!と注文して、2本飲んでやったぞ。あなごの定食を、ご飯お付極少量でお願いする。骨の空揚げもしっかりいただきました。

  22日に宴会が入ってるでしょ?と大将に確かめると、Tさんですねとのお返事。T教授はウチのコースの主任なのだ。新任の助教さんの着任祝いの宴席が予定されておるのだよ。T教授にどこがいいでしょう?と尋ねられたから、寿司なら××、焼鳥なら××、天麩羅なら「高七」と候補をあげて、助教さんに選んでもらったということだった。

  大将、「すゞ金」さん休業らしいですね・・・とおっしゃる。「当分」と書いてあったよ…とお返事した。界隈では「すゞ金」が第一(明治十年創業)、「高七」が第二(明治十七年創業)の老舗だから、気になるのだろう。しかし、「すゞ金」さん、いったいどうなすったのか? 心配じゃ。

  いったん大手町まで移動して、オアゾの丸善で本を買う。『学生島耕作2』も買っちゃった。山手線で日暮里で降り、舎人ライナーで熊野前へ。同居人に頼まれて、修理に出している義太夫三味線のコマを届けに行った。あまりの暑さに、行き倒れそうになったよ。

  姑殿に夕食を用意せねばと直帰。カレーにした。姑殿は書家で、2階教場は子どもでいっぱい。出窓に飾った「セワポロロ」は、関心を引いていたらしい。


7月9日(木)セワを買う

2015年07月09日 | 公開

  卒論ゼミは発表予定者の1人が急に就活関係の予定が入ったよしで、発表者は1名、それも面接か何かが後に入っているそうで、早めに切り上げる。本年度のゼミは全員が女子学生なのだが、今日びはリクルート・スーツ姿で出席する人も多く、それでも出席するというのが、生真面目な学生さんばかりである証拠だ。就活優先でいいですからと申し上げてあるのだけれども(皆都合が悪ければ、自然休講にするだけ)、きちんと進んでいるのは、いいのか、悪いのか?

  昼食は「たかはし」へ行く。お刺身定食は、鮪を選ぶ。同じ大テーブルでO理事が召し上がっていたとは、気がつかなかった。A学部のS教授もおいでになったのも、店を出る段になって分かった。偉い人ばっかりだな。O理事なんかそのうち、絶対ウチの大学の学長になれる御仁だと、おいらは踏んでおるんだがね。

  博士の研究指導には、珍しくK君が出席。並びの華族女学校の先生だが、試験休みなのだそうである。修士演習までの合間に、神楽坂へ買い物に出た。野菜などを買って、「jokogumo」を覗けば、仙台出身の店員さんのみで、S太郎ちゃんはおいでではなかった。網走の民芸品が入荷していて、なんだか心惹かれ、いただいてしまった。これは「セワ」という、病や事故を除く像なのだとか。

  修士演習も、学生の研究会も、丁寧な発表だった。終了後は「かわうち」で飲む。5人だったので、一升瓶では足りなかった!

  


7月8日(水)午後三時の神田「まつや」は…

2015年07月08日 | 公開

  お昼休みにコースガイダンスがあるというので、大学へ行く。K教授とすれ違ったので、粉山椒を差し上げた。やっぱり鰻重には粉でしょう。

  ガイダンスは秋にもあるから、あまり学生は集まらなかった。コース主任がせっかちな説明を行ない(pptちゃんと直ってなかったぞ!)、万葉集のT教授に続いて、おいらの出番。皆さん真面目な話をなすったから、私は笑いをとることに徹する。ふうん、こういうレベルでも学部1年生にはウケるんだ…と思った。だんだん名人芸になってきたかな。

  実は故指導教授の奥様が亡くなられたという知らせを昨日受け取った。大学院研究室で指導を受けた人たちに連絡をとる。メールが分からない人にはハガキを出すしかない。電話面倒くさいし。

  そんなこんなで、昼飯食わずぬまま14:30となる。雨だし、どうしようかなと思案したが、ままよと淡路町を目指す。「まつや」に入れば、この時間は飲ん兵衛客で、もうぐじゃぐじゃ。ぬる燗をつけていただき、雲丹と大盛りを肴に30分ほどまったりする。いやはや、「まつや」の花番さんの立ち居振る舞いは、まことに鑑賞?するに値するわい。しかし、相席の男性客お二人はずうっとスマホの画面を見続けておいでだった。そういう人生が楽しいか? 心より軽蔑申し上げたしだい。「軽蔑も 肴に加へ 銚子空く」有若亡

   先週は会議をサボッたので、「竹むら」揚げ饅頭を買った。ほんの罪滅ぼしに持参いたそうという仕儀。しかし、「竹むら」でもスマホいぢり客ばかり。この老舗の店構えを楽しまなくて、何の甲斐やあらむ?


7月7日(火)社会人講座夏学期

2015年07月07日 | 公開

  本日より社会人講座の夏学期始まる。その前に、昼食は「湯津上屋」つけ天蕎麦をたぐる。

  今期は短歌を詠んでもらいますと要項に記したせいか、すっかり敬遠されて受講者も20名以下とあいなる。しかも、新顔の方が多い。しめしめ。『千鳥のあと』をテキストに、兼題の書式のところまでを読む。来週は「夕立」題で二首作ってきていただくことにした。

  東京駅まで歩く。和歌山のアンテナショップで野菜を購入。帰宅して、岩茸を調理した。