来年度の科目編成の締切が近づき、うっかりしていたことなどあってバタバタする。本年度で定年を迎えられる非常勤の先生がお一人いらっしゃることを、すっかり失念していた。後任について心当たりを打診、関係分野の教員間の調整を行う。出講可とのお返事を得て、根回しにも異論は出ず、うまく事が進んだ。
九月尽日である。旧暦ならば秋の終わりだが、今年はようやく夏が終わり秋になるかという感じだ。本日まで半袖シャツで家を出る。
まず、締切の再校を届けに神保町へ赴き、最近移転したS舎をお訪ねする。裏から入ったため、非常用階段を10階まで上るはめに…。フロアは以前の3倍くらい広くなった感じで、アルバイトの方も1人勤務していらっしゃった。社長のOさんにゲラを渡し、問題点をNさんに伝えていただくことにする。今秋、上巻が刊行予定で、出ましたらぜひ買うてくだされい。
下りはエレベータで正面入口から出て、ほど近くの「奥野カルタ店」で本日の教材用花札を1セット購入。花闘やハワイ花は置いていないよし。
結局飯田橋まで歩いて地下鉄に乗る。夕方、T学部の演習が一つ。定員いっぱいの受講者数なので、意外や意外の人気科目だ。本属のT学部の担当科目より、この演習のほうが評判がいいみたい…。初回なので、まず平均3人ずつの13チームにグループ分けする。昨年度まではいちいち希望を聞いて調整したが、面倒なので、まず誕生月ごとに分け、多寡を見合わせて他へ移動してもいいという人を募り調整、もう一つ、今年もまた都合のよいことに韓国の留学生が1人混じっていたので、韓国チームを作る。ほんの10分ほどで編成完了。来週はゲストスピーカーを招いてのディスカッションをすると予告する。2年生が多いので、フレッシュな印象のクラスである。
少し早めに終わって、編集会議へと移動。やはり45分ほどはかかった。さっそくお弁当をいただく。編集者の方々はお若いので、左卜全をご存知ないという。ましていはむや、やん坊にん坊とん坊をや。して、会議は定刻に終了した。さっさと帰宅すると、まだ娘が帰っていない。残業らしい。昨日、Yさんにいただいた町田の銘酒?をソーダ割にしていただく。
町田市内藥師池に栽培される大賀はすを、焼酎に漬け込んだものらしい。ドライで美味しかった。昨日はA君にも「蘖」という大分麦焼酎を頂戴した。
娘はずいぶん遅く帰ってきて、お化けだか幽霊だかを見たと震えている。霊感の強いところがある人だが、勤務先が江戸川乱歩旧邸近くなので、本当に出たのかもしれない。九月尽日のお化けとは、これも地球温暖化の影響かしらん?