そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

2月22日(土)入学決定者の集い

2014年02月22日 | 校長は日々是口実

  やっとこさ高校の入学試験が済んで、手続きをした合格者を集めての「集い」を開催した。昨年もやりましたがな。

  ほんとうに久しぶりに、近所の蕎麦屋へ行った。高校はまさに山家にあり、カウンター席に座ると、外はまだ一面の雪景色である。影のように立っている人形は、スチュワーデス、今はキャビンアテンダントか、その昭和期のお人形さんらしい。このお店の室礼?は変わっている。BGMは、私も持っているブルーノートのヴォーカル曲が流れていた。蕎麦屋のBGMはジャズに限るわい。

  1次試験の時に、付添いの保護者の方が、雪の中食べに来てくださいました、先生のブログを見たと言って…と、花番さんに言われた。その日、校長は都内の試験場の方に詰めていたのだが(ウチの高校は都内と地元の2箇所で試験を行う)、なぜ校長をしている学校が分かるのだろう?不思議だ。その受験生の合否はどうだったのか、気になるなあ。

  さて、いつものようにノン・アルコール・ビールの小瓶を空け(高校の売店で扱うよういくら言っても実現しない。先日はジンジャー・ビアが入荷しましたと、甘ったるく高価な清涼飲料水を買わされたが、ぜひ普通のノン・アルコールを置いて欲しい!生徒が飲んだって構わないじゃないか!ノン・アルコールなんだから)、天付きのニ色をりんだもじった。すると、お客を呼んできたお礼ということであろう、デザートにスウィートポテトの切れ端みたいなのをサーヴィスしてくださった。役得、役得。このお店で私は、「先生」と呼ばれておるのだ。漱石の「こころ」みたいである。

  「集い」は、補助席を使いぴったりだった。付添いの保護者の方にはニ階席へ上がっていただいたが、これも皆座っていただけた。ふう、どうやら補欠合格は出さなくて済みそうかな? だが、まだまだ油断は禁物。入学決定者と言っても、県立高校へ合格して逃げるのが結構出るからね。やっぱり私学は立場が弱い。日本はまだまだ官尊民卑?だから、仕方がない。夕刊に、首都圏のトップ・エリート公立高校が連絡会を作って私立に対抗するという記事が一面に大きく出ていたが、うざいかぎりだ。

  4月から教頭以下、教務スタッフが交替するので、「集い」の進行は次期教務が担当した。私の挨拶は落語で言う「まくら」に徹し、腰折れを一首披露して締め括る。「…の山路の雪を踏み分けて来たりし人にいやしけよごと」。大伴家持と、それに在原業平の和歌を踏まえた作だが、本歌を調べてねと課題を出した(つもり)。まあ、緊張をほぐすのが役目ですな。続いて教頭、それから生徒担当の次期教務主任が、それぞれに感銘深い話を長々となすった。次期生徒担当は京都弁で、素敵素敵。続いて主要教科の主任や、男女在校生のメッセージがあり、締め括りは音楽科のN教諭による校歌指導。これがなかなか効果的なキャッチになる。校長も大声で唄う。伊達や酔狂で40年も校歌を唄い続けてはいないからな。 

  疲れたので、17:00過ぎの新幹線で帰る。が~らがらだった。が~らから来たのかな?


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