閨での会話。「腋の下にも都の侯ふぞ」と言って、冷たい手で同居人をくすぐれば、「バカ!」と殴られる。「股の下にも、玉しきの、都の侯ふぞ」と言ったほうが気がきいていたかな? それぢゃ男だ。「つきのものも終にはとまりぬ、ただ極寒の水道に同じ…」とは「へいけい物語」の一節で…と言うと、「セクハラ!」となじられた。暖かくなれば、また出ましょう…。さて、早起きして、日曜なれどなれど、高校の一般入試日の朝が来た。夜が明けた、夜が明けた~♪
やれやれ、雪のピークも過ぎたわいなと、入試本部へ7:30前に到着するも、公共交通機関、とくに千葉方面の状況が非常に悪く、開始を1時間繰り下げる決断をする(このタイミング、昨日のシュミレーション通りだが、決定に関しては校長が全責任を負うのである)。ウチの高校入試は互いに離れた2会場で同時実施するので、大変なのだ。付添いの保護者控室へは校長自ら赴いて、状況をご説明をする。入学センターの職員の方に、校長が説明されると親御さんたちは納得されるので、本当によいことをなさいました!と褒められたが、そんなの当たり前だろうて…。
試験開始時にも、ちょっとしたトラブルが生じた。入学センターのアドバイスもあり、後で誤解の生じないよう校長が該当試験場へ説明に回った。誤解は生じないと信ずる。まあ、余所者箇所長としては、頭を下げて回るの仕事みたいなものだけんね。
全部の試験が終了し、理事長室からまだ報告に来ないのか?と催促のお電話。教頭、事務長を引き連れて理事長室へ駆け上げると、理事長閣下以下歴々が首を長くして、ろくろ首のごとく長くしてお待ちかねであった。かくかくとご報告申し上げ、ついでに学校の状況もお話しした。理事長に「閣下より高校をひっかきまわせと命ぜられたから、鋭意ひっかきまわしておりまする」と申し上げると、隣の教頭が、「もう、制止するのが大変で…」といやな顔をなされた。
正直、疲れ果てた。箇所長は何の作業をしたわけでもないが、気疲れであろう。終日文楽を観に出掛けていた同居人とA駅で落ち合い、一緒に帰宅。A駅に先着した私が買っておいた惣菜で、さっそく夕餉とする。
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