そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

1月31日(木)職員会議

2013年01月31日 | 校長は日々是口実

 15:50からの高校の定例職員会議のため新幹線に乗る。駅に着いて、出土品の展示をもう一度観に行った。過日苦言?を受け、ハンドアウトを用意するなど工夫していただいてあった。S教諭が生徒40名を引率して参観されたとか。見張り役の方にお菓子をお渡しする。やはり花があったほうがいいなあ。それに、会場の片隅に、あまり価値のない出土品のかけらみたいなものを置いて、触れるようにしたらもっと興味がわくと思うがな。もうひと工夫ですな。

 校舎の手前にある体育科の教員室に立ち寄る。W教諭がスポーツ新聞を読んでいらっしゃったが、それも、体育教師として重要な職務なのであろうよ(笑)。コーヒーを淹れてくださったので、とにかく次は、全力傾注して体育館を新築しなければなりませんなあ…と申し上げておく。でも、寄付金を1億円くらい集めないと、埒が明かない気がする。小生、この冬のボーナスから50万円寄付したが、焼け石に水といふべし。誰か大口の寄付をしてくれんかな。新幹線駅近くに竣工した、会社の本社に行ってみるか。

 校舎脇の山の上に、山猿が4匹並んで座っている。…と思ったのは、生徒だった。

 昼食を摂りそびれたので、高校内の売店へ行くと、丼に入った麺とサラダとを勧められた。お茶ももとめて、校長室で食ったら、不味いのなんの…とても食えたものではない。湯をかけて、何とか胃の中に流し込む。店員さんに、超超超超不味いじゃないか!と文句を言えば、電子レンジで暖めて食うものなのだそうである。知らなかった。

 職員会議はぴったり2時間で終了。さっさと帰路につく。新幹線のホームで焼酎の水割り缶を飲むこと常のごとし。新幹線の中では、理科の教諭に3年生の女子生徒とご一緒になった。生徒は、大学では生物学をやりたいんだそうである。それならばS教授という、光合成ご専門の先生を存じ上げているよとお話した。教諭からは、会議が短くてありがたいです~と、繰り返し感謝された。この高校、今までどれだけ長い会議をやっておったのだろう? 2時間を超える会議は、犯罪行為にほかならぬというのが、私の信条なのであるが…。

 同居人は、生姜をたくさん摂るせいか、夜、床につくと、身体がぽかぽかするそうである。「卵が孵化しそう」と言うので、それなら卵じゃなくて芋を抱いて寝たら?と言えば、あははと笑われましたわ。ふかし芋のほうが、よろしかろうて。以上、閨の睦言なり。

    吾妹子は生姜の功徳温かし卵は孵化し芋もふかせり

 


1月30日(水)今日も大学から高校へ

2013年01月30日 | 校長は日々是口実

 午前中、E研究科の修士論文口述試験が1件。研究科によってやり方が異なる。点数の付け方もそれぞれで、私の本属のB研究科は採点がとても厳しい。ただ、今回審査にあたった論文は、とても水準の高いものだった。

 E研究科で修論口述試験に従事すると、昼食券がいただける。わがB研究科ではとっくの昔に廃止した陋習?だが、せっかく下さるというものを使わぬ手は無い。研究室に寄って来週の社会人講座の仕込みを行い、それから「たかはし」へ行く。開店5分前で、大将にひと廻りしてきてくださいと言われた。さて、お刺身定食をハマチでいただき、昼食券に50円を添える。

 今日も今日とて高校へ。東京駅へ移動し、乗車券・特急券を購入。といっても許されているのは自由席のみだ。高校へは自宅からの通勤が想定されているので、大学から乗り換え駅までの分は請求できないことになっている。小さなことだが、大学から直接高校に行くつど、自腹が積もり積もって行く。

 新幹線駅から山道をのぼっていくと、下校する生徒数名とすれ違い、「ごきげんよう」とご挨拶する。ダンスの上手な女子生徒と行き逢ったから、「貴女ほんとうに上手いんだね」と声をかけると、「本当ですか!」と嬉しそうに返事をされた。いや、ホントに上手いのである。半端な上手さではない。

 校長室の扉を開けると、教頭先生以下なにやら深刻な打ち合わせをなさっていた。ありゃりゃ、また面倒事かいな?と眉をしかめたけれど、結局は学則と規定をどう解釈・適用するかの問題で、後で衆知を集めたら解決した。

 明日の職員会議の打ち合わせも、結構時間がかかった。よい話も多い。いくつかの懸案事項も、来週決着がつきそうである。ただ、生徒の指導に時間をかけていることに、誤解が生じないよう気を付けなければならないと思った。指導の可視化も、本気で考えなければならないのでは? アカウンタビリティに意を用いぬ学校は、カウンターパンチを受ける懼れあり。

 大学のレポートを採点しなければならないから、打ち合わせが済めば、さっさと帰路につく。新幹線のホーム上で焼酎の水割り缶を飲むこと常のごとし。女性の教諭が後ろにお並びになったので、お席を確保して差し上げる。

  乗り換え駅で焼き鳥と寿司を少し買って、夕食は姑と二人きりだった。干瓢巻が美味しい。またどぶろくを飲む。食べ終わったら、娘が帰って来た。同居人は仕事で、どこかの劇場へ行ったらしい。


1月29日(火)久々の博論主任審査委員

2013年01月29日 | 校長は日々是口実

 午前中にBさんの博士学位請求論文公開審査会を開催する。私が主任審査委員なので、司会役も務める。もし聴衆がゼロだったらどうしようと心配したが、何とか格好がついた。pptを使うと承っていたのに、うっかりしていて、慌ててPCを借りに行った。5分ほど開始が遅れた。

 審査委員は隣の研究室のT教授と、N女子大(同居人の勤務先)元学長のG先生である。質疑応答の後、審査委員会を開いてから、書類を作る。

 15:00から高校の近くで会議の予定で、東京駅へ移動しサンドウィッチを買って新幹線に乗る。そして、会議場へ到着すると、受付のおねえさんに、あなたは次回から出ればよいのだと言われた。う~ん、通知をよく確認しなかったのかなあ? でも、開催通知は確かにもらったのである。お席はあることはありますが…と言われたが、誰が出るものかは。こんな会議、もう二度と来んわい…といささか立腹する。大学教授もヒマじゃないんだよ! 仕方ないから、用も無いのに高校へ行く。

 施設関係の懸案事項について、事務長殿から朗報を聴いた。まあ、よかったわい。少し打ち合わせをして、要望書案と企画案を1通ずつ、校長が作ることになった。文書を作るのは苦ではない。高校の事務スタッフや教員は皆忙しいから、自分でやったほうが早い。学部の教務主任を拝命していた時も、教授会の議案書はひたすら自分で書いていた。だから、箇所長というより教務主任頭である。人を使うのが本当に下手な私。文学の研究者は、ほとんどが個人営業だから、こういう仕儀とあいなる。だから、理系や法学系の教授には、到底かなわないということだ。

 そういえば、コース主任殿が、研究費の件で大学本部に殴りこみするだの、討ち入りするだの、不穏なことをおっしゃっていたが、わたしゃ後の祭りだと思いますな。理系の教員は鈍感だから(ないしは上から目線。人文学は学問とは思っておらんだろう)、この間の欠席した教授会の席上、やってきて火に油を注ぐようなことを言ったらしい。文学部の教授に対し、研究に本は買うな使うななんて言ったら、そりゃ怒るぞなもし。コース主任殿はしかも、りっぱな書誌学者でもあらせられる。

 私は勤務先に対する愛校心を、まったく持ち合わせていないが(教頭先生が×××を愛する人云々などとおっしゃると、鳥肌が立ってしまうのよ)、こうなるとまあ、そのうち本当に刃傷沙汰になると思うがね。くわばら、くわばら。紅旗征戎、吾が事に非ずだ。序列最末尾から3番目の箇所長は、見ザル、聞かザル、言わザルを決め込むにしくはなし。おいらもザル蕎麦好きの、申年生まれだからな。愛用する茶席用の扇子にも、三匹の猿が描いてあるのだ。

 夕飯は私が作った。東京駅で売っていたどぶろくを飲む。ややいびつな形の山茶碗に注いで飲んだら、感じが出て素敵だった。

  2年演習のレポートは期限までに予定全員が提出した。やれやれ。さあさいてん、さあたいへん。(笑


1月28日(月)授業最終日

2013年01月28日 | 公開

 朝いち演習の最終回。最後の班に発表してもらい、締め括りをする。最終回だから、報告者を少しいじめた(体罰ではないから、まあよかろう:笑)。だいたい、長恨歌くらい暗記していないと始まらんぞよ! レポート提出期限は明日の23:59であると念を押す(web上での提出だから、こんな芸当?ができるのだ)。 過半数の受講者は提出済みなるも、未提出が10人ばかり。心配である。

 続いてA君相手の精読会。合間に事務所へ行き、研究会の会場を確保する。学生たちが自主的な卒論発表会をやっていた。通ふ千鳥さんから聞き捨てならぬことを聞いたが、まあ聞かなかったことにしておくかな。卒論のプロセスは密室の中だ。何をやっても、分からんといえば分からんが、退廃もここに至れり…と言ふべしや、嗚呼。

 昼食は「AMA」でチキンカレーを食った(ご飯多すぎ!)。学部の事務職員の方と同席し、いろいろお話した。その後「Cafe GOTO」でコーヒーを飲んで、社会人向け講座へ移動。先週のリクエストに応え、紫式部と清少納言をやった。さて来週は坊主ですが…とご希望を聞けば、案の定「西行法師」の声があがる。はいはい、お題を頂戴いたしました。

 東京駅まで歩き、買い物をして帰宅。

 年をとると睡眠時間が短くなるのが普通であると、とある健康番組で言っていた。そんなことは昔から分かっておるではないか。「老いの寝覚め」という言葉があるだろうが。

 A君の非常勤が決まったよし。よかった、よかった。推薦者の面目が立ったわい。

 明日は博士学位請求論文の公開審査会。久しぶりの主任審査委員だが、書類の準備は怠りなし。


1月27日(日)報道番組

2013年01月27日 | 校長は日々是口実

 日曜朝の報道番組は、どこもかしこも桜宮高校の体罰問題を大きく取り上げていた。それに続いて、埼玉や愛知などに顕著な、退職金減額にともなう教員の大量退職問題が扱われていた。拙も高校の校長を務めているので、こうした問題に関心が大いにある。

 前者では、当該高校の在校生が、記者会見をしている映像が流れた。あれは一体、生徒自身が自主的に設定したんだろうか? もしそうだとしたら、見上げた生徒さんたちである。でも、実は大人たちがセッティングしたのではないかな? 場所が場所であるしな。また背後には、関西ならではの「高校入試慣行」があるやにも思われるぞ。だからこそ、「受験生がかわいそう」みたいな話になるのだろう。

 後者については、どうせ退職者を翌日から常勤待遇で再雇用するから心配ご無用との、ガマン専任先生のご解説も承ったけれども、報道を見るかぎりでは、必ずしもそうでもないらしい。しかし、これは駆け込みができるかどうかという、限定された人々の瀬戸際の選択話である。減額覚悟で年度末まで勤める先生も、少なくはあるまい。そうした数値をきちんと示さないことには、現象を見誤るのではないかしら?

 まあ、行政もずいぶんと人間の情を読み誤ったものである。こうしたことについて想定が甘いのは、日本国のサガといふべしや。だから先の大戦に負けたのである、きっと。

 


1月26日(土)ひたすら大学院指導教授

2013年01月26日 | 公開

 10:00から博士学位請求論文の構想発表会。発表者が10名もあり、1人発表25分、質疑15分で進行していく。全部終わったのが18:00だった。Uちゃんも発表したが、まあ、格好がついてよかった(資料は誤記だらけだった!)。

 昼休みが60分ほどとられたので、「maruharu」へ行く。後からO教授がおいでになった。13:00から貸し切りのよし。5人で貸し切りとは、推してはかるべし。


1月25日(金)豹議員会

2013年01月25日 | 校長は日々是口実

 学校法人の豹議員会という、まあ、ハイレベルの会議に行く。その前に、展示関係の所管箇所へ立ち寄り、昨日から始まった展観はありゃ何だ!と文句を言ったら、既に現地から報告が届いておりますと言われ、グッズを山のように渡されて懐柔されてしまったわい。さて、学校法人の本部棟内でトイレに入ると、ちょうど理事長殿が出ておいでになるところだった。いじめ問題座長、お疲れさまでござりますると申し上げた。

 豹議員会はなにしろ、会議中に飲み物とケーキが供されるのだから、それはもうハイレベルである(笑)。 また、「豹」というくらいだから、猛獣が出現して吠えるのである、ガオ~。私が校長をしている高校の敷地に関する話題が出た。仕方がないから発言した。

 S先生に英語の件でお礼を申し上げ、干支のクッキーをお渡しした。R先生からも朗報を聞く。仕掛けた花火?が、徐々に炸裂しつつある感じ。

 


1月24日(木)おかみの視察

2013年01月24日 | 校長は日々是口実

 おかみの視察日。朝、事務長殿に電話し、配布名簿のお役人様方には敬称を付けるよう指示する。文化庁はこれからの敬称を「様」に統一するよう指針を出しているが、なんだかすとんと来ない気がして、「殿」にしてもらう。

 早めに新幹線に乗る。高校へ行く前に、駅近くで本日から開催されている発掘品の展示を参観。私は3人目の参観者だとか(事務長殿に花でも贈ったら?と申し上げたが、却下された)。しかし、展示物はただ時代順に並べてあるだけで、何ら工夫が無い。そのあたり会場係の方?に苦言を呈する。発掘地に隣接して展示を行うのだから、たとえば地図を手元に持ちながら出土地点を確認できるようにすれば、地元の参観者にとって実に興味深いはずである。生徒たちにも参観させるつもりだが、校地のどのあたりからどんなものが出土したのか、昔ここはどういう場所だったか、それが学習活動というものだろう。いや、この展示はあきまへん。参観者の立場に立っていない。

 さて、高校へ到着し、お役人様方をお迎えする会議室の設えなどを確認した。昼は近くの蕎麦屋でりんだもぢる。今日は水切りが悪かった。蕎麦自体は悪くないし、器も凝り過ぎるくらいなのに、肝腎の仕事にいささかムラがあるように思う。花番さんは実に好もしいが…。

 お役人様方を入口のところでお迎えする。学校法人からも教務関係者が多くお見えくださり、力が入っている。まずは学校長からご説明し、若干のやりとりがあって、授業参観や施設をご案内した。その後、ご指導を承る。いちいちまことにごもっとも、私自身がこの高校についてダメだなあと感じていた諸点を、ズバズバ指摘された。内心、我が意を得たりと思った次第。お見送りして最敬礼。

 校長室で教務部長殿に一服呈した。わざわざこんな遠方まで来てくださったから、わざわざ天目茶碗を用意した(禾目の写しだがね)。お菓子は名物芋煎餅だったけれど…。教務部長殿、壁に掛けておいた相馬御風の短冊に興味を示されたので、何でしたら差し上げましょうか?と申し上げると、目を丸くしておいでだった(実は、相馬御風は1枚しか持っていない。高田早苗なら差し上げてもよいのだが…)。

 用が済んだので、とっとと帰る。新幹線駅のホームで、後からやってきた女子生徒に、お母さんが校長に年賀状を差し上げましたァと声を掛けられた。はい、あなたのお写真入りの賀状をいただきましたよと返事をした。

 乗り換え駅で買い物をして、電車に乗った。先頭車両の前の方に座った。3つ目の駅に入るところで、警笛が鳴り、急ブレーキがかかり、がくんと何かを乗り越したようなショックがあって、急停車。人身事故だ。しばしの間、車内で缶詰となる。ホームでは救助隊が駆け付け、駅員が目撃された方はいらっしゃいませんか?と呼び掛けている。

 後ろの車輌の扉を開放するとアナウンスがあったので、下車して、改札を出てしまう。駅2つ分を歩く。道が暗く、方向がよく分からなくなったが、とにかく月を目印に歩いて行くと、車でよく通りかかるサッカースタジアムのあたりに出たので、なんとか家に辿り着いた。ちょうどその頃、運転再開となったようだ。

 早めに帰って仕事をしようと思っていたが、もうへとへと。 人身事故の車輌に乗っていたというのは、実に後味の悪いものであるよ。人身享け難し、されど享く…。


1月23日(水)教授会はパスする

2013年01月23日 | 校長は日々是口実

 午前中は修士課程の院生の研究発表の相談に与る。修士論文を提出した学生で、口頭試問はこれからだけれど、頑張ったねと褒めておいた。ずいぶん分量があったけれど…と聞いてみると、12万字ほどになったという。外国人留学生で、2年間で仕上げたわけだから、これはりっぱなものである(それにひきかえ…)。しかし、このたびは審査すべき修士論文が全部で8本もある! 在庫一掃ということだが、力作も多く、正直読むのが難儀だった。いやいや、嬉しい悲鳴と申すべしや。

 お昼休みに教室会議。年度末の日程関係の話が中心だったが、いよいよTさんが博論を提出するとの議題に、よかったと思う。NYでご一緒した御仁である。

 今日は重要業務の説明会があって、14:30から教授会の予定だった、これらはパスし東京駅へ向かう。喜代村の深川飯の弁当(これは、めっぽうかいに美味いですぞ!)を買って新幹線に乗る。職員会議は16:30からだが、1時間ほど早く着いた。時間つぶしに、校地に隣接する古刹を尋ねてみた。Y寺というお寺である。

 りっぱなお寺で、お庭などもある。しかし、ご住職は常駐しておられないそうだ。県の文化財に指定されている供養塔を見た。一の谷の合戦で戦死した武将のお墓なんだとか。しょうか、しょうか。

 このお寺から校舎までは、フラットな道が続いている。途中、巨大な遊閑施設が放置されているが、これを使わせてもらえんものかなあと、つくづく思った。その施設の入り口から校舎まで、徒歩3分ほどなのだ。途中、テニスのコートが続き、生徒に挨拶された。

 さて、職員会議は存外長引いたけれど、さっさと決をとったりして、紛糾はさせなかったぞ。その後、、明日のおかみの視察への対応手順を打ち合わる。

 昨年末の公務出張の際、カードで立て替え払いした分の明細を、やっと事務長殿に提出する。私は金銭にだらしのない男で、カードを持たせてもらえないため、同居人の家族カードとなっている。だからお金は、名義人たる同居人に払い込まれるのだそうだ。まあ、同居人も非常勤講師をしており、口座は届けてあるから問題ないと思いますよと申し上げておく。家に帰ってそのことを報告すると、わ~いと喜んでおった。何のこっちゃらむ?


1月20日(日)驚き桃の木・・・

2013年01月20日 | 公開

 打ち合わせのため、16:00に浜松町辺へ赴く。10ヵ月ほど先に計画されているイヴェント関係の下見と、初回打ち合わせであった。終了後、銀座へ移動してお食事をいただいたが、凡慮の及ぶところに非ざる高級なお店であり、またまた、驚くべきこともござったのよ。いやはや、話のレヴェルが違うと申しますか・・・どうも西洋料理は、我が身の内のフォアグラを只管養っているような気がしてまいりますな。りんだもぢるにしくはなく、おぼろ月夜にしくものぞなき、冬の寒夜に敷くものも無し、しくしくしくはかぐや姫、嗅ぐや女房の握りっ屁・・・。

 お土産までいただき恐縮の限り。娘と同居人に渡すと、あっという間に食われてしまったがな。まるで平安神宮の神苑の池に、お麩を投げ入れたような仕儀であったよ。


1月19日(土)スズメのキリシタン?

2013年01月19日 | 公開

 センター試験に動員された同居人は、朝早く出掛けていった。大学の図書館長殿が、数日前の夕刊に、リスニングは廃止せよとの意見を寄稿されていたが、試験でトラブルが起きたら大変、帰宅はもっと遅くなるらしい。

 シャレで戦時中に刊行された絵本を買ってみた。表紙に「メズスリキタシ」とあるが、もちろん右から左へと読むのである。娘は、「スズメのキリシタン?」と首をかしげておった。昭和16年8月初版の、17年8月発行の第三版。

 

 お婆さんがもらってきた大きな葛籠の中から飛び出す化け物?に、キューピー人形が加わっているのは、時局がらか?


1月18日(金)志の高いお蕎麦屋さん

2013年01月18日 | 公開

 私が校長を務める高校の、親戚学校へ出前講義に赴く。これは大学教授としてのお仕事である。8:40からの1時間目と、9;40からの2時間目を連続して担当する。早めに着いたので、駅近くのスタバで10分ほど時間を潰した。

 この学校の事務所には、学部の同期生が職員として勤めている。やあやあ久しぶりと握手する。高等部と中等部の教頭先生がご応対くださった。私は大学院生の頃、この学校で4年間非常勤講師をしていた。だから古い先生方は皆存じ上げている。出前講義にはE先生が付き添ってくださったが、私が非常勤になった時、同時に教諭として着任された先輩である。カンチューハイの君N教諭にも挨拶された。

 いろいろお土産なども頂戴して11:00前に辞去する。せっかくここまで来たのだから、りんだもぢらずんばあらず。かれこれ20分ほども歩いて、「きぬたや」の暖簾をくぐる。客は私だけ。蕎麦前に磯自慢をいただき、野菜の天麩羅とせいろをお願いした。ご主人といろいろお話をしたが、実に志の高い方である。蕎麦は4種類供してくださった。福井在来種の手挽きというのが、一番ぴったりきた。

 近くの散策路を辿ってみる。休憩所でトイレを借りたので、コーヒーを飲んで、少しお土産を買った。柿のジャムとは珍しい。「ずくし」をぐずぐずにしたようなものか?

 夜は久しぶりにカレーを作った。冷蔵庫の中の野菜の余りをルクエのスチームケースに入れて電子レンジで下ごしらえした後、ミキサーにかけ、ペースト状にして、これをベースとする。今日は主にブロッコリーの茎を使った。歯ごたえが残って面白い食感となる。それに、カレー粉のほか、インスタントコーヒーの粉末も加えるのがミソである。娘は職場の新年会とのことで、かなり余ってしまった。朝餉(訓読み)は、朝カレーにしよう!(解るかな?


1月17日(木)大学院の授業

2013年01月17日 | 公開

 校長業務のしわ寄せは甚大で、とくに院生諸君には多大なご迷惑をかけている。今日はとにかく、院生諸君の相手に専心する。午前中は亜爾然丁人A君相手の講読。お茶請けに八ッ橋を供したら、テクストにちょうど三河国八橋が登場してきた。

 Tさんから学会発表の相談と、もう一つ個人的な報告を受けた後、博士の研究指導はIさんの研究会発表のプランを聴く。あと1ヶ月ほどでまとまるのかいな? 修士の演習は、2名の発表を強行。その後、Uちゃんの博論へのプレゼンテーションの打ち合わせを入れる。月末に私が司会をして発表をしなければならないのだが、その要領について現コース主任から細かい指示は受けていないという。おかしいなあ。私は前主任だが、きちんと引き継ぎをしなかったかも。そこで現主任殿へメールを送ったら、コース全体のメーリングリストに流してしまった。今回は発表者が多いので、違う時代ジャンルの発表も研究指導担当教員は全部聴く義務があることを念を押しておくよう付記したのが、読みようによってはカンに障る懸念があり、「弁明」のメールを追送する。あわわわわ。

 Uちゃんを誘って「AMA」で少し話す。研究指導もふつつかな状態で、まことに申し訳ないことである。

  気がつけば、同居人が帰宅していた。教授会で学部長選挙があったはずだが、もう寝ぼけていて、むにゃむにゃ何を言っているのかさっぱり分からない。