そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

10月31日(木)腹立ちや、腹立ちや

2013年10月31日 | 校長は日々是口実

 学校法人の中枢というのは、りっぱなビルの中に居て四方を睥睨しているばかりで、現場の細やかな実情や悩みなどというものは、あまり理解してくれない。ガバナンス、ガバナンスと叫びながら、私の所管理事がいったい誰なのかも定かではないんだから、ガバガバだあ! 

 …と怒りまくっているのは、事務長に頼んでおいた調整が、どうにもこうにもうまく進まないからだ。時間との勝負なのに…。齷齪はもうやめて、研究に没頭したいよ。(涙

 そういえば、光人社NF文庫の『陸軍人事』は、実に面白かった。官僚制度とはどういうことかよく分かったし、なるほど、日本は侵略戦争の準備などまったくしていなかったことが、みごとに証明されている。いや、準備もせずして、なりゆきで侵略にのり出しちゃったんだな。

 理事連の視野にまったく入っていない第二高校の校長というのも、しんどくなってきた。来週末は年度最後の学校説明会だが、どう言ってアピールすりゃいいのよ? いや、よい高校なんだが、特殊過ぎる。万人向けでは決してない。

 ただし、教育課程やらは、もっともっと改善しなければ、いかんのではないかな。学校の性格上、卒業式なんぞ行う必要は全くあるまい。その分、3年生をちゃんと3月末日まで登校させて、きっちり授業を続ければ、どんなによい成果があがることか。大学が今後、亜米利加みたいになったら、1クォーターまるまるである。もったいないこと、この上ない。これも授業料の内であろう。休み期間が長く、自由勝手にさせているのが、よいことなのかどうか、保護者の皆さまもよくよく考えられたし。


10月30日(水)またまた右往左往

2013年10月30日 | 校長は日々是口実

 14:00に学校法人のGECという部署の所長さんとの面談を申し入れているので、いったん研究室へ行く。B部から書類が届いていた。捺印して直接持って行ったら、職員の皆さまに愉快がられた(?)。GECの所長さんとは、40分ほどお話をする。今後への(コンゴへの…ではない!)布石ということである。お土産に、近所で作っている菓子を進呈した。手土産が大事。高くつくぞ~。

 同居人にLさんに差し上げる気のきいたものを見つくろってくるよう命じられ、神楽坂へ行く。「遠音」で好適なものを見付けた。自分用の箸袋が破れたので、近くの箸屋?で選ぶ。そうそう、コーヒー豆がもう残り少なかったんだ! 「緑の豆」で、小さな豆を200g焙煎してもらった。

 なんだか疲れた。「MARTINIBURGER」でビールを飲んで、ひと休み。卓上は大学教授用丸眼鏡で、校長就業時は別のを用いる。

 それから、これもLさんに差し上げたらと「レ・りーサ」で最後に売れ残ったクッキーを2つ買う。

 歩いていたら、キダチチョウセンアサガオの花がいっぱい、下向きに咲いていた。ほんとに喇叭みたい。見よ、ラッパさん~♪ そりゃ落下傘!

 テアトル・ミュージアムで同居人と待ち合わせ、Lさんへのプレゼントとコーヒー豆とを渡して分かれた。これから11月公演の練習である。


10月30日(水)Lさんの講演を聴く

2013年10月30日 | 公開

 9:00から同居人の勤務先「女子大学」で、UBCのLさんの講演を聴く。なにしろ朝いちなので、早めに会場のN講堂に到着。入口のところで、Lさんにご挨拶する。

 過般出版された阿仏尼に関する内容で、熊本からわざわざN氏も来聴しておられた。世界文学とは何か?という事柄も、面白かった。日本文学がムラサキシキブムラカミハルキだけというのでは、たしかに困る。ムラ ムラ…。(笑

 同居人の研究室でLさんたちとお茶を飲んでから、失礼した。ここまで来たので、昼は「無茶庵」でりんだもぢる。

  「無茶」だから茶が出ないのかと思いきや、蕎麦茶が出た。支払いの時、庵号の由来を花番さんに尋ねたが、もともと茶室だった所をお茶を出さないようにしたから云々と、よくわからないご説明を受けた。


10月30日(火)社会人講座

2013年10月29日 | 公開

 家屋の塗り替えをお願いしている。昨日今日と屋根の塗り替えで、職人さんは8:00から仕事に取りかかってくださる。もうずいぶんと日が短くなったからであろう。屋根は、敵機から分からぬよう迷彩にしようと提案したが、却下された。住宅街で、ウチだけ迷彩にしても始まらないでしょ!と言われれば、その通りだが、心意気というものがある。でも、却下された。油脂焼夷弾が降って来なければいいが…。

 社会人講座4回目。まず昼食は「築地布恒更科」の暖簾をくぐった。壁の品書きを見れば、変わり蕎麦は「栗切り」とな。珍しや。牡蠣天盛りを、栗切りにしていただく。天つゆは使わんからと、塩をお願いした。

 なるほど、栗色というか、でもちょっと不自然な色だなあ。花番さんに尋ねると、クチナシで着色しているよし。でもまあ、季節感を味わう趣向である。昼から幸せな気持ちになった。そうそう、「幸」という漢字は、「辛」に横棒一本加えたら出来上がる(筆順は変だけど)。辛さ転じて幸いとなさなむ。

 社会人講座は、後拾遺和歌集のお話をする。序を少し読んでから、大弐三位と道雅の歌を読んだ。一条朝の才女の作を多く収載するから、後拾遺集には女性歌人の入集が多い。実に、フェミニズム歌集と言えるかもしれない。

 本日同居人は娘のマンションに泊まるそうで、姑殿のために夕食を作らねばならぬから、直帰する。上野駅でチャーシューとシューマイを買う。1時間ほどおかずを作って、同居人が昨夜飲み残した赤ワインで晩酌とした。


10月29日(火)衝動買いした絵本

2013年10月29日 | 公開

 昨日、大学の生協で衝動買いした倉本美津留『明日のカルタ』。花札演習も担当しているから、「カルタ」と目にすれば、ついつい反応してしまう。

 「のびのびと。ただのびのびと、のびのびと。」 …まるでウチの高校みたいだな。

 「遠足も楽しいけど、近足も楽しいよ。」 私なら「禁足も…」と変えるかな。

 「手紙はメールより強し。」 これは実感。

 「まだやらなくていいか、のままご臨終。チーン。」 句として整えるなら、「やらなくて いいかのままで ご臨終」か。

 特設ページも、面白い。


10月28日(月)大学教授な一日

2013年10月28日 | 公開

 本職大学教授に高校文化祭の代休は無い。朝いち演習のため8:15に大学へ到着、そのまま印刷室に駆け込んで、ハンドアウトを印刷。演習は学生にディスカッションさせなければならないのに、どうも一方的に私が喋ってしまって、拙いことこの上ないと深く反省する。

 Eさんの学位請求論文を大学院事務所へ提出。研究指導教授が作成すべき書類に、構想発表の実施年月日と場所を記載せねばならず、大慌てでEさんの携帯に電話掛けたりしたが、結局、研究室の助教さんに尋ねたらすぐ判った。I 美術館のBさん以来の取り扱いでどたばたした。ただしEさんは「課程による」学位請求なので、あまり面倒はない。

 安心して、昼は「maruharu」へ行く。ここの本日のセットで済ませると、絶対に太らないような気がする。いつも空いているので、営業大丈夫かな?と心配である。といって、あまり宣伝して混み混みになっても困るがな。スープが美味しいお店である。ご推奨申し上げ候。

 博士課程の研究指導は、Uちゃんが面接に出かけて欠席だった。禍福はあざなえる縄のごとし。うまく行ったら行ったで大変だと思う。「三康」は「みやす」ではなく「さんこう」だからね!(何のこっちゃ?)

 それで、K君の内部学会発表はタイトルに文句がついたという。そう言われてみれば、正直に限定し過ぎたなあ。小風呂敷を広げようということにしておく。内容分かりにくい。Gさんから、トピックスを絞るようにとの指摘があった。まだ少し時間があるから、そのあたりをやり直して欲しい。実に面白い、しかも文学史的にも重要な問題をキャッチしていると思うぞ。ああ、いま自分自信が本当にやりたいのは、巨視的な私家集史なんだなあと、K君の発表を聴きながらつくづく思った。

 修士の演習も本格的に内容の輪読を始める。今までの研究で難解とされていた箇所に、なんとなく見通しがついたような気もした。少し離れて読むことも大切である。このテキストの本チャン研究者Sさんも臨席してくださるので有り難い。日本最高水準の大学院演習にしようぜ!、と意気込みだけは盛んに怪気炎。でも、オヤヂギャグ連発で、通ふ千鳥さんはずっこけ続けていた。

 夕方から学生の研究会。ネット上のデータベースへのアクセスが何故かうまく行かなかったよしで、発表者やや準備不足の観あり。まあ、こういう日もある。右京大夫のバックには、源通親が居るような気がだんだんしてきた。誰か指摘していたかなあ?

 終了後は「AMA」へ行く。白ワインが3本空いたかな。飲んだのは4人だったけど。

 Y書店の目録が来た。欲しい複製本がいくつか載っている。


10月27日(日)学園祭は秋晴れで

2013年10月27日 | 校長は日々是口実

 2日目の学園祭。教頭に今日はゆっくり来ればよいと言われたので、10:00の開始に間に合うよう新幹線に乗る。

 ピーカンの秋晴れで、どんどん人がやってくる。テントには近在の農産物直売所も開設され、地元ゆるキャラ着ぐるみ(中は事務所のS職員)まで登場して、にぎやかなことであった。

 お昼過ぎに、同居人と姑殿が様子を見に来たので、事務長や教頭・教務スタッフほかに挨拶してもらった。ちょうどPTA会長さんと一緒にある生徒のご母堂が校長室に見えたので、ご挨拶をする。私たち夫婦の、同じ学部の後輩さんに当たるようだ。ご母堂、富山のご出身のよしにて、「吉田屋鱒寿し本舗」の鱒寿司を頂戴した。校長の役得だ~!

 同居人たちを近所の蕎麦屋へ案内して、適当に昼食を摂ってもらったが、混んでいてずいぶん待ったらしい。私は高校の食堂でカレーを食った。どろどろ。

 校内はものすごい数の来訪者だ。2年生に松江出身の寮生がいることは以前から知っていた。その生徒が、今般挨拶をしに来てくれた。私とは同じ中学校の出身となるらしい。ローカルな話をして、だんだん、だんだんと言って別れた。

 後夜祭とはいいながら、始まったのは15:00。しかし、校舎の東側空き地はもう陽が当たらず、寒いくらいだった。芝生を張っていくばくも経たぬから、懸念された通り、泥田と化したのは致し方あるまい。最後に表彰式や、締めの挨拶もさせられる。とにもかくにも、万歳!とやってしまえば格好がつく。最後に、生徒担当のK先生がお休みなので、生徒指導案件発生は困る、くれぐれも「表沙汰」にはならぬよう注意して欲しいと訓示を垂れた途端、「しまった!」と思ったが後の祭り。まあいいや。表沙汰にならぬよう、上手に打ち上げをやっておくれ。(自分が高校生だった頃のことを思い起こせば、とても偉そうなことは言えない)

 生徒の多くが泥だらけで、校舎の後片付けが大変だった。昨年度の生徒会長さんも見えて、みごとに後輩を指導していたのには感心する。思わず私の分の弁当を差し上げた。最後の見廻りが終わり、それでも20:00前の新幹線に乗ることができた。

 帰宅して、早速鱒寿司をいただく。めっぽうかいに美味い。一般的に売られているものとは段違い平行棒…であったよ。

 高校は明日は代休。しかし、大学教授は月曜朝いち演習予定通り…である。


10月26日(土)高校の学園祭初日

2013年10月26日 | 校長は日々是口実

 台風27号があらぬ方向へ進んでしまったので、なんとか学園祭を催行できるようになった。とはいえ、午前中は雨があがらず、開会式?は放送でとり行う。実行委員長の挨拶に続き、校長挨拶ときた。まず、台風27号がそれたからサン・キューと言いたいと申し述べたが、このギャグは、高校生には理解不能だったか?(三九、二十七)  そして、生徒担当のK教務主任がお休みになっているので、生徒指導案件を起こすことは絶対にまかりならん!とクギを刺した。あとで教頭に、私が言おうとしていたことを、よくぞ言ってくださいましたと褒められた。

 まず茶道部のお点前を拝見。茶席券400円也を購入し、水屋見舞いも渡してしまう。私が差し上げた出雲大社遷宮記念茶盌「蘇」を使ってのお点前。団地サイズの畳を三枚購入したよしで、去年の茣蓙よりはさまになっておった。校長室の井戸と志野の茶盌も、どうぞお使いくださいと貸し出した。

 スタンプラリーで景品をもらったり、映画部の作品を観たりしているうちに、お昼となる。食堂も開いているし、飲食コーナーもあるが、やはり近所の蕎麦屋へ行き、りんだもぢった。蕎麦屋からの帰り、道端に山胡桃が山のように落ちている。こういうのはついつい拾ってしまいますな。かれこれ50個も拾ったかな。給湯室でざざっと洗う。

 Nご住職が飛んで来て、校舎を空中撮影してくださるとの連絡を受ける。台風一過の秋空を、南の方角からセスナ機が飛来、旋回しながら高度を下げていく。ちょうどその時、この高校の元教員だったDさんが、奥さんのSさんに伴われてやってきた。事故に遭って高校教員を辞めた学部の同期生なのだが、昨年に続いて訪ねてきてくれたのだ。この1年、リハビリの効果がずいぶんあったらしい。背を押されて100m以上歩けるようになっていたが、昨年は5mの自立歩行がやっとだったから、まったく見違えた。

 大きな問題も無く初日を終了。前校長のY先生、学校法人の教務部長殿なども見えた。教務部長にはお土産に、山胡桃を3個進呈。元手はタダだからな。

 だいたいのケリがついたところで、教頭に車で駅まで送っていただく。ホームには下校する生徒の姿が多かったが、よしゑやし、ハイボール缶を空ける。しかし、ぶるぶる、寒くて仕方が無い。明日はワンカップにしようっと。高校の敷地を外れたら、完全オフと自分で決めている。生徒は駅で校長に向かって、挨拶をしたり、声を掛けたりしないように…。コンビニのおばちゃんには、とっくに校長であることがバレているんだがな。

 乗り換え駅でワインと肴を買い帰宅。日帰りの学会出張にでかけた同居人が帰って来て、たいへんなことがあったのよと話してくれた内容。学会はS大学で開かれたが、会場へ向かう坂道を登っていたY大学のI氏が、突然倒れその場で急死されたとのこと。同居人とは同門である。いやはや、いくら無常迅速の世の中とはいえ、このようなことがあるのか! ご勤務先への影響も甚大であろう。しかし、他人ごとではない。


10月26日(土)理事会は遠くを見て、足元なんぞ見ていない

2013年10月26日 | 公開

 昨日、禁断の「すゞ金」で昼食を摂ったのだが、大将が嘆いておいでのことがあったのよ。「すゞ金」は、明治10年創業の老舗である。ウチの大学の創立者が爆弾テロに遭った時、たしか旧御家人だった「すゞ金」初代が駆け付け救助をした礼として、そのうちあそこに大学を作るから、鰻屋をやっておれと言われ、店を始めたのだという。戦時中の理事長が、このお店で開かれた出征壮行会で署名した日の丸も、保存されている。

 そんな名店なのに、最近は大学から予定などをさっぱり知らせて来ないというのである。先々代の理事長閣下は、そのあたり実に細やかに、近隣商店街などとの信頼関係を作っておったらしい。それが、その後はさっぱりだという。

 まあ、今の理事長閣下や理事各位は、ひたすら太平洋の向こうを向いていますからなあ。足元なんぞ気を遣う余裕は無いのでしょう…とお答えしておいた。この間、理事長室エリアの打ち合わせ部屋へあがったら、壁に華盛頓DCの地図が掲げてあったしな。

 親中国の次は、親米かよ…と思う。私は新米のほうがずっとよいがね。

 退職勧奨も来た。勧奨だけに、いささか感傷的にもなるけれど、老兵は去りゆくのみ、世の中の役に立たぬ者は早く死んだほうがよろしかろう。文学研究者なんぞは、たいがい不要不急の人材だからな。とうとう我も天保老人とあいなった観があるなあ。


10月26日(土)退職勧奨

2013年10月26日 | 公開

 事務所から退職希望を問い合わせるメールがきた。もう選択定年制の対象になるということだな。こういうのが来ると、早く退職しろと言われているみたいな気がする。まあ、大学への貢献度の低い教員からくした肩叩きは来るに違いない。そう考えれば、返す言葉もないわいな。

 私のコースの同僚は、退職直前にバタバタと死んで行く人が多い。年金貰わずに死ぬのが、国家の為でもある。亡父と同年齢であの世へ行くことを考えて(鰻重食ったりして)おるのだが、退職金が無くなった頃に死ぬかな。

 まあ、面白くないメールであることは確かだ。仕事をする気が起こらなくなった。事務所というところは、どうして人情の機微が分からんのだろうか?


10月25日(金)食いものの話が無難なり

2013年10月25日 | 公開

 同居人はずいぶん遅く帰って来たので、遅い夕食となる。栗御飯は栗のえぐみが残って失敗だった。八百屋で、文字通り色々のミニトマト詰め合わせが売られていたのだが、同居人のリクエストで仕入れたと言われ、1パック頂戴して皮を剥いてみた。宝石みたいである。

 卵焼きには絶対の自信がある。鍵ッ子だった私は、小学校3年の頃から、卵焼きを作り続けており、相当のキャリアになるわけだ。

 なお、画像の栗御飯をよそってあるのは、岸野寛さん作の飯茶碗で、独居を始める娘のために、「jokogumo」でもとめたものだが、要らんというから、自分で使っている。ずいぶんおとなしい感じがしていたものの、実際に飯を盛ると、えも言われぬ存在感を醸し出す。なんだか我が家は、岸野さんの作品だらけになってきたぞ。朝の喫茶は、岸野さん作の茶盌を、とっかえひっかえ使っている。

 まあ、帰宅したら夫がこれくらいのレベルの食事を作って待っていれば、結婚してよかった!と思ってもらいたいものだよ。肩凝りがひどく、腰も痛い。夕食のお礼か、ずいぶん長時間マッサージをしてくれましたわ。♡


10月25日(金)台風はどうなったの?

2013年10月25日 | 校長は日々是口実

 午前中に花札演習。発表予定者1名がpptとハンドアウトを事前に提出してきたので、ひと安心。で、印刷室で順番を待っていると、××教授が資料をプリントアウトしておいでになった。いやにもたもたしてやがると、内心ぶつぶつ文句を言いながら待つ。順番がきて、あっという間に人数分のハンドアウトを印刷した。

 教材を印刷した場合、プリンターごとに氏名や科目名、枚数などを用紙に記入しなければならない。ところが、前の××教授は記入されなかった。これは、大袈裟に言えば不正であろう。主任や教員組合の執行委員までなさった方なのに、なんという事だろうと、心の中で思い切り軽蔑しつつ、私の前の欄に「××教授?」と書いておいた。まあ、こういう御仁が研究費の不正使用などしでかして、周囲に迷惑をかけるんだろうね。私立大学だから、ルーズなのかもしれないが、許されることではない!と思うぞ。

 演習は全員出席だった。演習なんだから、積極的に質疑するようにと申し渡せば、次々手が挙がった。よしよし。

 台風が気になったので、とにかく早く帰宅することにした。キャンパス正門のところに、Y教授が立っておいでになる。今日は教員組合の大会日で、執行委員であるY教授は、組合委員に参加を慫慂しておいでなのであった。私は高校の校長=箇所長であるため、組合費相当額寄付者になっていて、大会参加資格は無い。さて、昼食は久しぶりに、勇んで「すゞ金」へ。もう大きいのは売り切れと言われ、小さいのをご飯を少なくしていただく。大将の舟木さんと、出雲大社や伊勢神宮のお話をする。

 帰路、髪が伸びたので、床屋へ寄った。すぐできますとのことで、大旦那に刈っていただく。円形脱毛症がよく目立つようにとお願いした。校長業でどんなに苦労しているか、皆に見せびらかすためである。八百屋では栗を500gいただく。帰宅して皮を剥き、栗御飯を仕込んだ。同居人、喜んでくれるだろうか?

 台風はあらぬ方向へ進んで行くようだ。明日、明後日の学園祭は予定通りと、教頭からメールが来ていた。ふう、朝からご出勤だぜ。

 K先生が文化功労者に選ばれたよし。帝大の教授をなさっていた頃、1年間本郷で講義を聴かせていただいた。私が大学の教員になった時、お祝いにワインをくださったが、もったいなくて開けないまま、20年間、冷蔵庫の底にしまったまま。文化勲章受章のN氏とは、某学会で喧嘩をして、私は怒ってその学会を退会したという関係である。そのことを今でも後悔はしておらぬが、昔はほんとうに血の気が多かったなあ。


10月24日(木)本日も走り回る

2013年10月24日 | 校長は日々是口実

 午前中に卒論のゼミを行う。提出までのプロセスを確認、学園祭明けまでに何とかせにゃならんよと釘を刺しておく。題目届は、提出予定者は全員提出したから、安堵している。

 昼は「たかはし」で鮪の刺身定食をいただき、豊かという名の坂?を登って女子大学へ。UBCのLさんの大学院生向け講演を聴く。内容は北米の大学における専門の教授法であった。こういう内容を将来教育者や研究者を目指す院生に聴かせるのは、すばらしい企画だ。我がバカダ大学でも考えてよいと思う。同時に教員のFDにも資すること甚大である。

 アクティヴ・ラーニングの事例に、UCLAのH君が登場してきたのは可笑しかった。1年間、私の研究室で受け入れた、アフリカ系アメリカ人の巨漢である。彼は授業で、実際に歌合をしているとのこと。ははあ、送別の歌会を開いたが、きっとあれがヒントになったのだろう。学ぶことが多い講演だった。

 急いで坂を下り、学校法人本部へ行く。校長を務める高校の現状について、所管部署の担当者にまとめて話を聴いてもらった。私が校長を辞めた後のことなどもご相談する。その後、神楽坂で買い物をしてから、「Cafe GOTO」で時間を潰す。ゴト-さんに、またぞろ、センセー疲れ果てた顔をしてますねェと言われた。

 16:30から委員会で、またまた「たかはし」の弁当だった! 会議は21:00過ぎまでかかり、それでも一連の議事を完全に終了、ほっとしたぜよ。

 高校での臨時職員会議は、教頭先生にお任せしてパス。私が打診しなければならない案件が、1つ解決していない。明日、電話かけるしかないかなあ。高校のしきたりがよ~分からん。しょせん、おいらは余所者だけんね。


10月23日(水)教授会はさくさくと

2013年10月23日 | 公開

 昼休みに教室会議があり、Eさんの博論提出が承認された。すぐにメールを出す。昼食は「maruharu」へ行った。ここで本日のサンドウィッチとスープのセットを食すると、なんだか身が軽くなるような気がする。

 14:00から教授会。会議室のある棟への入口で、A学部長と一緒になったから、今日は長い?と尋ぬれば、長いよ~とのお返事。文庫本1冊持参してしのぐか。ところが、議事はさくさく進み、ははあ、これが長引く可能性があった議案だなというのも、あっけなく承認された。M委員長の演説がよかったのだ。こういう筋に対しては、我が学部は実に対応が早い。陋習に凝り固まったB学部や、私が校長を務める高校なんぞとは大違い、危機感とスピード感が共有されているといふべし。今度はA学部長がトップを務められたらよいと思う。

 2時間ちょいで教授会が終わったので、同居人に電話する。すると、彼女の大学が招聘したLさんが研究室に来ているとのことで、歩いて坂をのぼり、久しぶりにお目にかかった。ご本をいただいたので、サインしてもらった。研究室の廊下で、K教授やT教授ともお会いした。T教授には、いつもウチのA君がお世話になっておりますと、礼を申し述べる。単位互換制度で、女子大学の大学院の科目が履修できるのである。さっきまで授業が行われていたよし。熱心な院生さんで…と世辞を言ってくださったぞよ。

 Lさん、同居人と護国寺駅近くの和食のお店でお食事をした、というか、日本酒を飲む。「龍力」が無く、「磯自慢」にした。

 皆に痩せましたねと言われるが、体重は83㎏。80㎏を切ることを当面の目標にすべい。ズボンはもうブカブカなんだがなあ。

 


10月23日(水)献上米

2013年10月23日 | 校長は日々是口実

 K教授に面妖なる岡山のお土産を差し上げたところ、大そう喜んでくださった。

 さて、本日は学校法人本部へ直行、理事長殿に献上米を持参する。トラムではKさんとばったり。いよいよ博論のご提出だ。

 あらかじめ理事長室に電話しておいたが、我ら高校の校長風情が理事長室へあがることは許されない。控室で待つことしばし、秘書の方がおいでになったので、生徒たちが田植え稲刈りをして収穫した米を、天日干しと機械乾燥したものを5合ずつ、家庭科室の精米機で処理したものを献上した。ついでに、先日高校の校地内でたくさん拾った胡桃も添えておく。よろしくお伝えいただきたい。

 まあ、思い切り阿っているわけだが、アーバンに立地する兄貴分高校にはできぬ芸当である。カントリーにはカントリーの、アピール方法があるのだよ。生徒が丹精した米を届けて、悪い気はしないだろうからね。新体育館、早く建てて欲しい!