岡山へ移動。途中、京都で下車し、2時間ほど博士課程の修了生に会って秋の学会発表の相談に与る。伊勢丹の地下で買い物して、予定の新幹線を30分早いのに変更し、16：30岡山着。
松江の老母に果物を送ったが、この秋は日照時間不十分であるらしい。
集中講義を行うN女子大OGのKさんにご案内いただき、日生の「はましん」へ。3年前にもお連れいただいた、お魚の美味しいお店である。
煮付けもよいお味。
この地元産の蝦(もうシーズンも終わりとのこと)の唐揚げ、絶品である。
締めはにぎりで、京都でお寿司食べなくてよかった！
最後の雲丹も素敵だった。
お腹いっぱい。ごちそうさまでした。
Seattleには蕎麦屋があったそうだ。しまった！ 自称蕎麦食い、りんだもぢりに行けばよかったが、あとのまつりぢゃ。NYマンハッタンには蕎麦屋があった。しかし、以前Seattleに滞在した折には、見当たらなかったぞなもし（荷風の「あめりか物語」には、日本人街に在ったと書いてあるが…）。クラブケーキもついに食いそびれたしなあ…。（涙
時差のせいか変な時間に眠くなる。これから岡山の集中講義。当分大学へは行けないから、K教授へのお土産は郵送した。涼しくなったとはいえ、時節が時節だけに大丈夫かな？ まあ、ご嘉納くださいまし（ほんの少しですみません：汗）。サーモン・ジャーキーは、Ａ学部長殿への土産に好適だが、アブナイので残りすべて自家消費にまわすことといたそう（昨日、ガマン専任先生にはちょっとだけ差し上げたが、いかがだったでしょうか？）。
ところで、Seattleは「舎路」と漢字表記されるが、そのまま「シャロ」と読めばたしかに正しい発音になりますとUさんに言われた。おもしろ～い！（Uさんの口癖） 「シャ」のところを強く発音するとよいそうだ。
ワインは2本持って帰った。ワイナリーで3本買ったが、1本ホテルで飲んじゃったのよ。税関の係官にワイン2本？と尋ねられたので、1本飲んじゃいました！と正直に申告したら、笑われた。冷蔵庫に冷やしてある。ところで、冷蔵庫という英語は発音が難しいですな。refrigerator。
私はよっぽど日本人に見えないのかなあ？ ANAの飛行機に乗って帰ったのに、CAさんはやはり、私にだけは英語で話しかけてくる。どうやら、東南アジア辺の裕福な華僑に見えるらしい。京都の錦の市場で買い物をしていても、店員に英語で説明されたことがあったぞなもし。（汗
帰国してやっぱり痛感したのは、アメリカでは知らない人でもアイコンタクトしたり声を掛けないとむしろ「変」だが、日本でもしそれをしたら「変態」だと思われるだろうな…ということだった。以前、舎路滞在から帰った直後も、そう思った。この点、日本はとげとげしく、冷たい感じ。
海外出張報告書は神速で書き上げたが、当分大学へは行けそうもないから、これまた郵送してしまう（捺印し、エアチケットの半券も必要だから、web提出は不可）。やれやれ、これでまあひと安心だ。
10:00から「もものくわい」。湯島聖堂に早めに着いたので、大成殿を見物していたら、大学で私の講義を聴いたという女性の方に突然挨拶された。当方、全く覚えておりません。講座の方は、ガマン専任先生と交替で講師を勤める。予習していないところも急にやらされた。「兵式の両省」が「兵部省と式部省」のことだと、とっさには浮かばなかったぞなもし。（汗、汗
岡山行きの土産は、そうだ、やはり雷おこしにしてしまおうと、御徒町で下車。購入後はそのまま上野まで歩き、昼食は駅構内の「たいめんけん」で、ビール、とオムレツ＋カニクリームコロッケのプレートを注文した。クラブケーキでなくて、残念無念。
岡山行きのチケットも、帰りに最寄り駅で購入したぞよ、ふう。帰宅したら託送のトランクが届いていた。後始末をしてトランクを屋根裏収納に仕舞い、代わりに岡山へ持って行く小型トランクを下ろした。
アメリカからの帰路もB787だった。エコノミーは27Kという、主翼後方の窓際。通路側がよかったんだけど…。機中、キャメロン・ディアス主演、および三浦友和主演の映画を観る。
帰宅途中、魚屋でイカ刺しを買った。パイク・プレイス・マーケットで大人買いしてきたサーモン・ジャーキーも切って、晩酌の肴とする。皮は除去し、やや塩気が甘いので、マヨネーズに絡めて食ったら美味かった。
本日はもものくわい。明日からは岡山集中講義。
パナマ・ホテルをチェックアウトする際、オーナーのJan Johnsonさんに、『あの日、パナマホテルで』の文庫本を示しサインをお願いしたところ、快く、かつ長い長いメッセージを書いてくださった。よい記念になったぞなもし。
さて、シータック空港へはライトレールで移動し、トランクを預ける。無料で預けられる重量は23㎏（50 l b）までだが、どうも危ない感じで…すると、22．8㎏というから、これを称して「寸止め」と申すのである。
座席は窓側なのが、ちとしんどかった（webチェックインの際、窓側3席だけしか残ってなかったから、仕方がない）。9時間半のフライトで成田着。映画を3本半観た。
天翔けり今日から明日へ移る間も陽に照らされてやすいしなさず 有若亡
今日はUW東アジア図書館のSさんにお目にかかり、昼食をご一緒した。Seattleなのに、なぜか鼎泰豊へ行く。美味しいことは世界中どこも同じで、ずいぶん混んでいた。
その後、UWで短期留学の語学研修をしている、校長を務める高校出身の大学2年生2名と会い、S図書館前で記念撮影する。南にタコマ富士(レーニア山)がうっすら見えた。
Uさんの学会発表準備のアドバイスをしてから、ダウンタウンで買い物。パイクプレイス・マーケットで念願のサーモン・ジャーキーを3パウンド大人買いし、フランズでソルト・キャラメル・チョコを大量購入。
夜はセーフコ球場へ。岩隈は出ず。マリナーズは一方的な試合運びで、混まないうちにと22:00には球場を後にライトレールに1駅乗る。
25日夕刻の成田発便に乗る。ゲートで待っていたら、名前を呼ばれ、エコノミーが予約オーバーなのでビジネスに無料でアップグレードすると言われた。有り難いが、こんなことでツキを消費してもしょうがないかも。
B787－8という旅客機には初めて乗った。ビジネスだと、座席が完全にフラットになる。つまり完全な簡易ベッドというわけで、楽ちんだった。
8時間半ほどのフライトでシアトル・タコマ国際空港着。4年ぶりのアメリカだ。飛行機の窓からマウント・レーニアが見えた。
投宿先はパナマ・ホテル。邪苦損街(荷風の「あめりか物語」)からほど近いロケーション。小説の舞台にもなっている、すこぶる付きの古ホテルだが、トイレ、シャワールーム共用というのも、いとゆかし。
A先生に車で迎えに来ていただき、ご自宅を訪問、旧交を温めた。お庭でサーモンをスモークしてくださり、ご馳走になった。
本日より、しばし渡米いたし候。向うの知り合いから何かリクエストは？と言ってきたから、クラブケーキが食いたい！と連絡したら、いろいろ試してくれているらしい、画像が送られてきた。メリーランドクラブケーキとか、ノースウェストクラブケーキとか、蟹の種類が違うとのこと。クラムチャウダーも、ニューイングランドとマンハッタンがあるがな。牡蠣の分節化といい、アメリカも馬鹿にならん。
昨夜の編集会議は、はかばかしくいかなかった。N先生に、京都の美味しいお菓子をいただいて、頂好！だったが。
本日から1泊２日で、大学院研究室の軽井沢合宿。一人で車をブッ飛ばすのは不安だったので、幹事に最寄り駅前まで来てもらってピックアップ、高速を乗り継いでの軽井沢へと向かう。横川SAで一休みしたのが祟って、そこから大渋滞。しかし、カーナビの指示通りに走ったら、駅前北口集合時刻5分オーバーで到着し、3人をピックアップする。
ご飯がまだだったので、中軽井沢駅前の蕎麦屋「かぎもとや」で、ざるを食う。Uちゃんには天ざるにビールまで奢ってしまった！ セミナーハウス到着後はひたすら研究発表を聴く。なにしろ発表が6本、ちょっとした学会の大会並みである。
お盆明けに実質的な補講を設定していただいた社会人向け講座の最終回をこなす。今回はあらかじめテキストを配布し、2週間あったので、受講の皆さんは十分予習をなさったようだ。室町時代の平均的な文字です…とご説明申し上げながら、かなりするすると読むことができた。まあ、日記と私家集は、このように近い面があるのですわ…。
同居人と「御徒町」の地下通路で待ち合わせて、雷おこしを買いに行く。汗だくになる。上野駅まで歩き、構内でビールとハイボールを飲んだ。軽いおこしも、訳あって大量購入すれば、結構な重さになる。
１８：００から編集会議だと思っていたのは、明日なのであった。したがってお稽古事へは参れません。A師匠にメールをせねば。AVラックのキーを借りるならば、１７：００までに移動した受付で借り出してもらい、返却は正門脇のガードマン詰所へ…ということになる。
実妹夫妻はお盆に松江へ寄る（連れ合いの実家は山口県）ということで、私はお盆を外して墓参りに帰った。同居人はお彼岸に松江へ行くことになっている。娘はたしか6月に、出張で松江の老母宅で泊めてもらったが、当然出張の宿泊費は支給されず、雇い主も大助かりだったことだろう。
皆でうち揃って帰省したら、狭い実家は足の踏み場もなくなる。寝室は茶室を使うしかないからだ（冬はなんとかなるが、エアコンのある部屋は2つしかない）。
入れ替わり立ち替わり、薄く広く？帰省するのがよろしかろう。ひとり暮らしの老人の、話し相手になるつもりで帰るのが肝要と知るべし。
ツクツクボウシが鳴き始めた。そうすると、夏も山場を越えた…ということになる。
来週はアメリカ出張を予定している。何か食べたいものは？…というお問い合わせを、あちらの知り合いからいただく。ありがたいことである。
とにかく、昔、アメリカで食ったものの中では、クラブケーキが忘れられない。日本にもあるのだろうが、カニの食い方としては一般的ではあるまい。まあ、カニ肉のハンバーグというか、コロッケみたいなものであるが、断じてカニ・クリーム・コロッケではない。神楽坂の、地下鉄の口を出たところに出来たシーフードのお店の看板に、クラブケーキあり桝と書いてあって、思わず入ろうとしたことがある。
シアトルでは、スーパーで出来あいを買ってきて、レンジにかけて食ったが、実に美味いものだった。 昨日も、羽田に着いて、品川へ行けば食えるかも…と思ったが、よりによって、たしかお休みで残念無念！
アメリカからの問い合わせには、すべからくクラブケーキと答えた。OKの返事あり。
お昼過ぎに雨が止んだので、墓参りに行く。昼食は「きがる」へ。老母が知り合いと立ち話をしている間、石橋跡の角地に立っていたら、車の中からFくん、Fくんと私を呼ぶ声。高校の同級生だったAさんが声を掛けてくださったのだ。Aさんは群馬在住の詩人で、大学の演習にゲストで来てもらったことがある。ご実家はたしか奥谷だったような…(ご尊父を車に乗せておいでだった)。いやはや、奇遇と申すべし。
