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愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

村の記憶-留吉さん92歳が綴る物語-

2008年12月29日 | 日々雑記

徳田留吉著・太田由美子編集『村の記憶-留吉さん92歳が綴る物語-』が刊行されました。

愛媛県伊予郡広田村は平成17年に市町村合併により砥部町に合併。愛媛最後の「村」が消えました。この本は、広田村の古老、徳田留吉さんが地元の民俗などを綴ったものです。編集は同じく広田在住の太田由美子さん。

民俗記録、歴史資料としても貴重な一冊です。読んでいて非常に楽しい、というのが第一印象。学生時代に柳田国男『遠野物語』を読んだ時の感覚を髣髴させる。

徳田さんとはお会いしたことがありますが、お話をうかがっていると、広田村の「稗田阿礼」みたいな人だな~と思った記憶があります。実に地元の言い伝えを詳細に、軽やかに話してくださるおじいちゃん。

すばらしい一冊が世に出ました。

購入は、創風社出版のホームページから。