徳田留吉著・太田由美子編集『村の記憶-留吉さん92歳が綴る物語-』が刊行されました。
愛媛県伊予郡広田村は平成17年に市町村合併により砥部町に合併。愛媛最後の「村」が消えました。この本は、広田村の古老、徳田留吉さんが地元の民俗などを綴ったものです。編集は同じく広田在住の太田由美子さん。
民俗記録、歴史資料としても貴重な一冊です。読んでいて非常に楽しい、というのが第一印象。学生時代に柳田国男『遠野物語』を読んだ時の感覚を髣髴させる。
徳田さんとはお会いしたことがありますが、お話をうかがっていると、広田村の「稗田阿礼」みたいな人だな~と思った記憶があります。実に地元の言い伝えを詳細に、軽やかに話してくださるおじいちゃん。
すばらしい一冊が世に出ました。
購入は、創風社出版のホームページから。