晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

素晴らしい土星or 私の愛機パート4

2007年01月06日 14時26分58秒 | 天文ネタ

Jp0r90s 昨日は、朝から晴れ上がり、珍しく夜も天候は継続してくれました。夕方の愛犬の散歩後に半時程10cm反経(いつもシーイングチェックや短時間の観望に使用)にて夕空の金星と西に傾いたεLyrを観望。金星はブヨブヨ状態で明るいだけでしたが、ε1.2共綺麗なジフラクションリングを見せて美しく分離。此れは期待出来るとわくわくしながら夕食を摂り、私の担当雑事を家人に依頼して弾む気持ちで望遠鏡の設置。 曇る気配が無いので、西村20㌢反射と高橋μ210の二台での比較観望としました。30分間ほど鏡筒を天頂に向けて温度順応を図り、双方の鏡筒を先ずβOriに鏡筒を向ける。伴星が殊のほか綺麗に見え、続いてζOriでこれも綺麗に分離、殆ど差は感じません。こんな調子の良いμ210は初めてで、何時も私は・(いまいちミューロン)・と云う蔑称を授けていたので一寸驚き。 次にν1CMaトラペジウム(E.F確認)で共に綺麗に見えました。今日は土星狙いで重星は時間潰しと云うことで、高度が上がってきた土星へと向けました。早い時間(低い高度)から充分に安定した像を見ることが出来、時間の経過につれ益々切れの良い土星像を拝むことが出来ました。軽く500倍以上の倍率を掛けることが出来、カッシーニ等は全周に亘って見事(兎に角リングがシャープ)。又、土星の淡い表面模様の濃淡が実に良く判り、この様な土星像を見せ付けられると撮影等馬鹿らしくなる程。特に西村20㌢ペンタXO2.5にて720倍の像はスタック画像を完全に凌駕するものでした。こんな高倍率でも像が破綻しない条件は滅多にないことと思います。(妻が夜半頃に夜食を持って来た序に土星を見て行きましたが、写真のようだと驚いていたくらいです)μ210にも800倍(ナグラーズーム3~6㍉)を掛けましたが一寸無理だったようで、600倍位が破綻なく観得る限度と思いました。両機ともよく見えましたが、やはり像の切れや表面の淡い模様の見え方は西村に軍配が上がりました。只、コンパクトで小さな架台で済むμ210の鏡筒と、カッシーニの見易さからコントラストは若干優れているように思い、結局、両者引き分けと云う結果で祝着祝着。(^^)  只、アイピースですがTMBモノ4㍉、6㍉(三年間使用して)に関しては、一つの結論が出ました。反射系を好むものにとっては、評価程のものでは無いと云うことです。値段程の能力を発揮することは無く、笠井トレーディングにて取り扱いを止めた理由が判るような気がします。屈折系ではクリアーで非常に良く見えますが、反射系では安価なPLと何ら変わらない見え方です。(オマケに狭視野で手動追尾ではセツナイ)その点、ペンタXOは反射、屈折問わず良く見えますので値段に不満は無いです。 ナグラーズームについては又、別の機会に書きたいと思います。(ネタが続かないので・・・)

Myu210 さて、今回の愛機パート4は昨夜使用しました、高橋製作所93年製のμ210です。中古で購入後、調子(観え味)が悪いのでメーカーにて調整してもらいました。しかし、それでも、余り良く見えずサブとしての地位。しかし、コンパクトな為に使用頻度は非常に高く、気象条件問わず出動するので、却って其れが災いとなり、ベスト状況での使用が殆ど無い為に評価が下がっていたようです。しかし、今回で見直しました。尚、接眼部は合焦操作と強度確保の為、汎用接眼部に取り替えております。次に架台ですが、78年製高橋90S赤道儀です。最初期の黒塗装なので、余り見かけ無いところに所有の喜びを感じております。HD-5装着にて使用しておりますが、手動操作での感触は素晴らしく、モーターに任せるのが勿体無い程です。軽く丈夫なので、色々な鏡筒を載せ稼働率は非常に高いお気に入りの架台です。