TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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消費者の最大の脅威は消費行動の変化

2009-06-27 18:10:21 | 経営全般
 セブンイレブンの見切り販売をしたと加盟店への指導に対して、公正取引委員会の独占禁止法(優越的地位の乱用)の排除命令で、コンビニエンスストア周辺がにわかに騒がしくなってきています。

 セブンイレブン・ジャパンは公正取引委員会の排除命令に対して、一部社員が加盟店に対し、見切り販売をしないよう強要するなどの行き過ぎたアドバイスがあったことを認め、第三者の意見も聞いて慎重に判断するとしています。また、加盟店の廃棄分の原価15%を本部が負担すると発表しています。

 環境への配慮、そして消費低迷による売上の減少が見切り販売の実施の要因となっています。その背景には消費者の消費行動の変化があります。

 消費行動の広域化、モータリゼーション化に対応したのが郊外型scでした。消費行動の深夜化、24時間化に対応したのがコンビニでした。この消費行動は消費欲望のおもむくままに対応したものだったのではないでしょうか。

 環境変化対応業と言われる小売業ですが、消費欲望を喚起する業態が成功してきたのです。しかし、食糧問題や環境配慮などの社会的責任を果たす意識は薄かったのではないでしょうか。

 そして、私たちが消費者も社会的責任を意識した消費行動をとることが、環境変化業である小売業を変えさせる一番の要因になるのではないかと私は思います。なぜなら、消費者の意向を一番敏感に感じ商売に反映せさるのが、消費者と身近で触れている小売業だからです。