TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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脱予算モデル-日経ビジネス2009.6.22から-

2009-06-19 18:31:02 | 経営全般
 今週の日経ビジネスでは脱予算モデルについての記事が掲載されています。
 
企業が広く採用している業績管理の基本である予算管理制度の実効性が揺らいでいます。最近の事例ですが、日本経済をリードしてきた自動車、家電業界の多くが赤字に陥ったのは、米国市場の年商の半分を稼ぎ出すクリスマス商戦に向けて、需要予測を基に「作りだめ」をしたからでした。

 このような失敗を避けるためには、中期経営計画や年度の事業計画を作成して、そこに掲げられている数値目標を目指すというマネジメントから脱皮することが求められるという内容です。

 経営環境の変化の激しい現代では、予算で掲げた数値目標がすぐに実態に合わなくなって形骸化してしまう状況にあります。それではどうしたらよいのか?脱予算モデルが有効になってくるわけです。

 脱予算モデルとは、経営戦略の目標を常に意識しながら、その実現につながるように、財務目標を柔軟に見直していくやり方です。そうすることで経営戦略の目標
を見失うという弊害が解消できるわけです。ここでの予算は四半期に1回見直す「ローリング予算」となります。

 私はこの記事を読んで、20年前に診断士取得で学んだ「戦略的経営」という言葉を思い出しました。この定義は「環境変化対応の経営」でした。この「戦略的経営」と「経営戦略」は違うと耳にタコができるくらいある講師から聞かされました。

 脱予算モデルを実効するのは「戦略的経営」という考え方ではないでしょうか。
それにしても、20年まえに、環境変化対応の経営に必要性は言われていました。

 結局は経営論はそんなに変わらないということなのでしょうか。