TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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薬事法改正で薬の買い方が変わる

2009-06-04 06:55:33 | 経営全般
 6月1日から薬局、薬品、ドラックなどで販売していた一般用医薬品の販売制度が変わりました。

 一般用医薬品は、カウンター越しに薬剤師が対面販売するという意味の「オーバーザカウンター」の頭文字を取り、OTC医薬品と言われます。今回の改正は、で国家資格者である薬剤師だけ人員が不足しるため、1年間の医薬品の販売実務経験があり、都道府県の試験をパスした「登録販売者」にも、一部を除き医薬品の取り扱いを認めます。

 購入者は薬の使用や使い方、注意すべき点などのアドバイスを、薬剤師のみでなく登録販売者からも受けられるようになります。

 また、一般医薬品は、第1種、第2種、第3種のいずれかに分類され、第1種医薬品は安全上特に注意が必要なので薬剤師でなければ販売できません。第2種医薬品は、副作用、相互作用などの面から注意が必要な医薬品です。風邪薬、胃腸薬などが該当し全体の6割を占めます。第3種医薬品は副作用、相互作用から多少注意が必要な医薬品です。ビタミン剤、栄養剤、うがい薬などで全体の3割です。

 第2種、第3種医薬品は薬剤師及び登録販売者が販売しますが、購入者が質問すれば、両者がすべての医薬品についてことになります。

 今回の改正で、コンビニなどは登録販売者を配置することにより第2種、第3種医薬品を販売できることになり、セブン・イレブンは積極的に販売を展開する模様です。

 この改正は、販売の規制緩和と、医療費抑制を目的としてます。超高齢化社会が到来する社会で、ドラックストア、薬局、薬店、コンビニが、一般市民にとって身近な「ヘルスケアステーション」になることが予想される今回の法改正です。