TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元群馬県の有効求人倍率過去最低の0.55倍

2009-05-30 06:23:20 | 地域産業
地元群馬県4月の有効求人倍率は前月比0.08ポイント減の0.55倍となり、1993年1月の調査開始以来過去最高となりました。前月割れは昨年10月から7か月連続の減少となりました。

 正社員は4月の有効求人倍率は、0.23倍となり、1年前を0.42ポイント下回りました。雇用保険の受給資格決定件数は5,816件と1年前から倍増しています。

 地元群馬県の有効求人倍率が0.55倍は全国8位です。いかに国内の雇用環境が悪化していることを示す数値となっています。

 29日に成立した補正予算に雇用対策も盛り込まれています。目玉は「緊急人材育成・再就職支援事業」です。この支援事業は、失職していても雇用保険の対象にならない人たちが職業訓練を受けながら生活できるように生活費を保障するものです。

 セーフティネットとしての職業訓練が重要になってきています。私は職業訓練(職業能力開発)に携わった経験がありますが、日本ではほんとうに再就職に有効な職業訓練メニューが整備されていないことが課題だと思います。

 職業訓練の現場では、個々の訓練指導員はほんとうに熱心に、そして訓練生は再就職に向けてほんとうに熱心に訓練科目に取り組んでも就職に結ぶつかない現実があります。

 私の経験では、理由は訓練メニューが企業に実践的と評価されていないことが大きな要因だと思います。この対処法としては企業での訓練と座学を組み合わせたデュアル訓練が有効です。
 しかし、デュアル訓練には企業の協力が不可欠です。将来の日本を背負う人材を育成するために企業も社会的責任を果たすためデュアル訓練に積極的に協力していけばと思います。

 中小企業を中心に日本の企業は「人を育てる」土壌がしっかり根づいています。日本社会にマッチしたディアル訓練という仕組みを整備するのは行政の仕事です。 
 職業訓練のしっかりとした仕組みを構築していきたいものです。