TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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米自動車会社ゼネラルモーターズの破綻強まる

2009-05-28 07:11:36 | 経営全般
米自動車最大手のゼネラル・モーターズは債務の株式化による債務圧縮計画への債権者の同意が目標より大きく下回ったことを発表しました。ゼネラル・モーターズは債務圧縮の失敗を受けて取締役会を開き、今後の対応を協議するとしています。

 今の状況では、ゼネラル・モーターズの破綻は避けられないと言われています。今後は連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当する法律)の適用を申請するとの見方が強まっています。

 ゼネラル・モーターズが破綻した場合には、アメリカ政府が再建後のゼネラル・モーターズ株70%を取得する可能性があり、そうなれば事実上の「国有化」となります。

 世界有数の自動車会社の破綻で日本の企業102社に製品納入代金の焦げ付きなどの不良債権が発生する恐れがあると帝国データバンクは発表しています。
 主要企業は、デンソー、アイシン精機、ブリジストン、日立金属などのそうそうたる企業です。デンソーなどは、すでに破綻したクライスラーに対して3月末で約110億円の売掛債権を抱えています。

 これらの企業の苦境は、その企業の取引下請企業にも大きな影響を与えます。トヨタが新型プリウスの販売が好調で残業も再開したりとなどが示すように日本の景気は底を打ち明るさが見え始めたという調査結果がありますが、まだまだ先行き不透明な状況が続きそうです。

 今夏の賞与は各企業で軒並み減少です。負のスパイラルをなかなか抜け出せない日本経済の状況と言えるのではないでしょうか。