TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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商品値上げラッシュが相次ぐ-日経ビジネスの記事から-

2008-05-27 21:40:18 | 経営全般
相次ぐ商品の値上げラッシュで商品力が試されています。ユニチャームペットケアは2度の値上げをしたにもかかわらす増収増益でした。かわいいペットが大好きな食べ物をパクつく姿を見れば値上げなんか関係ないわけなのでしょうか。節約と関係ない値上げはすんなりと受け入れられています。しかし、ユニチャームペットケアは例外です。

 日清食品は「カップヌードル」を今年1月出荷分から9%値上げしました。値上げ前は実売価格で87.8円でシェアは17.4%でした。3月は実売価格が118円に上がり、シェアは5.9%に急落しました。山崎製パンの「超芳醇」は実売価格は140円でしたが、140円に値上げすると売上が20~30%も落ち込んでしまいました。一方実売価格が170円の「ダブルソフト」は190円に値上げしても逆に売上が2割近くも増えています。
 
 これは価格で買われている商品と、ブランドで買われている商品の商品力の差が明確にでたのではないかと日経ビジネスでは分析しています。企業にとって値上げは、商品力を見極めるリトマス紙となっています。

 消費者の私達にとっては商品の値上げは生活を圧迫します。ここ10年ほど商品の値上げがなかった反動のように今は堰を切ったような値上ラッシュです。ここ10年ほど商品値上げがなかったですが、年収も上昇もありませんでした。商品は値上げして年収が上昇しない状況では、確実に景気後退になると思います。ここ数年は年収の上昇もなく好景気の実感のない状況でしたが、好景気の実感がないうちに景気後退になるのではないかと私は思います。