TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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日産ゴーン社長が語る新中期経営計画-日経ビジネスの記事から-

2008-05-16 07:29:38 | 地域産業
5月13日に2008年3月期の決算発表に会わせ、日産自動車は新たな中期経営計画を明らかにしました。「成長(Growht)」と「信頼(Trusut)の頭文字を取り「日産GT2012」と名づけた計画は従来の計画とは一線を画すものです。対象期間は3年から5年に延長し今まで掲げてきた利益のコミットメントを示していません。

 ゴーン社長のインタービューでは健全な会社に生まれ変わった今「日産は利益だけではない」ことを示し、日産に対してより厚い信頼感を持ってもらう局面に入ったと語っています。そのため計画は第一に「品質領域でリーダーになる」という内容です。第二に「ゼロミッション車でリーダー」になるというものです。ゴーン社長は地球環境問題は深刻さを増している、自動車メーカーに対応として、排ガスを10%や20%削減するといった程度の技術でもはや不十分と語っています。全く排ガスを出さないクリーンカーの電気自動車を商品として2010年に投入すると語っています。

 自動車業界はここ10年で合併で業界再編が進みました。ゴーン社長が今回の中長期計画に込めた戦略は日産自動車・ルノー連合と上位数社との差別化ではないかと私は思いました。電気自動車への取り組みはその最たるものではないでしょうか。
 
 それから、ゴーン社長の代名詞であったコミットメント(必達目標)を掲げなかったのは「経営の進化」とゴーン社長は語っていますが、ある新聞記事ではコミットメントに従業員が萎縮している状況が生じているからと語っているのを読みました。新聞に語ったことにより真実があるように私は思います。