TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元群馬県の太田市と大泉町が対等合併する

2008-05-05 16:33:32 | 地域産業
 地元群馬県の工業都市太田市と三洋電機の企業城下町の大泉町が平成21年度中に対等合併することで合意しました。この合併で人口は26万人の新市が誕生します。両市町の工業製品出荷額は合計で全国11位となります。内陸部の都市では全国最大になります。太田市は富士重工業の発祥の地ですし、大泉町は三洋電機の主要工場があります。

 この両市町はともに普通交付税の不交付団体です。不交付団体の合併は全国的にも珍しいケースです。力のある地方公共団体の合併には人口30万人になれば中核都市へ移行でき保健所設置などのさまざまな権限が委譲されるからです。

 現在は格差社会であると言われますが、それは個人だけでなく地方公共団体も当てはまります。夕張市や大阪府の例があるように政策を見間違うと地域住民はひどい目にあいます。

 今は私たちは「お上に任せていればそれでよし」という時代には生きていません。自分たちの地域について真剣に考えていかなくてはなりません。地域エゴでなく、私達の生活を豊かにするため地域に積極的に働きかけていくことが求められます。

 太田市と大泉町の合併は地域間格差の「勝ち組」になるための子々孫々の代までを考えた方針です。地方自治もほんとうに激動の時代に突入したと私は思います。